日本の『財政ファイナンス』が終焉を迎える日。

今日のテーマは、『日本の財政ファイナンスが終焉を迎える日』です。

 

 

もう12月も半分終了ですね。

 

 

よくよく考えてみたら、『2018年』も後2週間ほどしか残っていません。

 

 

先日まで、季節外れの陽気が続いていたこともあり、

本当に、今年はあまり『年末感』『年の瀬感』がないですよね。

 

 

それでも、

 

 

冬の空気が後2週間ほど続き、メディアで年末特番が続く頃になれば、

いつも通り、『年の瀬』を否が応でも感じさせられるのでしょうが、、、、。

 

 

個人的には、

 

 

今年、残された『仕事』も山積している為、

まだまだ『年末年始』のほっこりタイムを見ることがありません。

 

 

今週末、来週にかけてが1つの山場ですが、しっかりと乗り切り、

親族に『お年玉』を提供しまくる正月休暇を迎えたいと思います。

 

 

そんな年の瀬迫る、2018年・年末ですが、

株式・債券市場では、少し気になるニュースが出て来ました。

 

 

それは、

 

 

『外国人投資家の日本債券買い越しが過去最高を記録した』というもの。

 

 

これまで、

 

 

『日本国債』は、歴史的背景に由来する『信用力』と、

それに全くリンクしない『利回りの低さ』で、見向きもされて来ませんでした。

 

 

常識的な感覚で言うと、『債券』投資であっても、

人は、『リスク』を避けて、より良い『リターン』を求めます。

 

 

つまり、

 

 

『格付け(信用力)』と『利回り』を総合的に考慮し、

自身が受け入れられる『リスク』を取って、投資行動に移るわけです。

 

 

この時、

 

 

『リスク』『リターン』はあらゆる資産クラス同様、表裏一体の関係があり、

『リスクが低く、リターンが高い』投資対象など存在するはずがありません。

 

 

反対に、

 

 

『リスク』ばかりが高くて、『リターン』が低いものも存在せず、

もしそれがあるならば、『誰も見向きもしない』というのが実情でしょう。

 

 

、、、、という所に、

 

 

様々な『大人の理由』から、後者の条件を満たしていたのが『日本債券』で、

このことから考えると、外国人投資家が見向きもしなかったことは頷けます。

 

 

ただ、ここに来て、少し様相は変化していて、

 

 

『米中貿易摩擦』を中心とした世界経済の先行き不安感から、

一時的な避難地として『日本円・株・債券』が好まれる状況が続きました。

 

 

12月の最初の週、

 

 

外国人投資家の日本債券買い越し額は『1兆7200億円』に上り、

正確なデータが残る2005年1月以降、過去最高を記録しています。

 

 

これに伴い、

 

 

日銀の大量の国債買い入れでコントロールされていた『利回り』は更に低下し、

昨日(2018年12月14日)時点で『年率0.025%』を記録しています。

 

 

これまで、

 

 

『日本国債』に見向きもしていなかった外国人投資家も、

リスク回避の『苦肉の策』として購入し始めたので、全体としての『利回り』が低下しました。

 

 

これは、一見すると『望ましい事』のように映りますよね。

 

 

『日本国債』に限らず、国家が発行する債券も、

本来であれば、海外諸国に購入してもらうほど『魅力的な評価』を受けた方が良い訳です。

 

 

冷静に考えると、

 

 

国内金融機関の『国民資産』をフル活用して、

専ら『国内消化』していた今までの方が、よほど『異常事態』のように感じられます。

 

 

ただし、

 

 

今回、『日本国債』市場へ『外国人投資家』が入って来た影に隠れて、

もう一つ、『重要な動き』がある事を見逃している方は多いのではないでしょうか。

 

 

それは、

 

 

これまで、『日本国債』消化の最終地点的役割を果たしていた日銀が、

『長期国債』買い入れの1回あたりの購入額を、しれっと減らしたというものです。

 

 

これは、1つの『サイン』になるかも知れません。

 

 

以前から、

 

 

中央銀行にあたる『日本銀行』が、国債消化の最終地点となる現政策は、

『財政ファイナンス』という、金融・経済界の『禁じ手』だと述べて来ました。

 

 

少し考えてみれば当然で、

 

 

政府決定で発行した債券を、中央銀行が直接購入してしまえば、

印刷機を回し続けるだけで、国家は簡単に『お金』が手に入ってしまいます。

 

 

流石に、

 

 

これをこのまま実行している訳ではありませんが、

暗黙の了解で『最終受入れ』を表明している現状では、

ロジック的にはほとんどそれ自体と大差がありません。

 

 

ただし、

 

 

こちらも繰り返し述べて来ましたが、日銀の財力も『無限』ではなく、

市場から飲み込み続けた『債券』『株式』は、いつか放出する時がやって来ます。

 

 

勿論、

 

 

私が指摘する間でもなく、経済界の偉い方々もその辺り理解していますから、

そのタイミングがいつなのか、常にアンテナ張って、固唾を飲んで見ています。

 

 

『財政ファイナンス』

 

 

その終焉は、私たちが想像しているよりも近い未来にあるのかも知れません。

 

 

個人的には、あと数年間は『仕込み』の期間として確保したいですが、

『大きな力』の前には、個人投資家の『儚い願い』など無力に等しいです。

 

 

経済が『潮目』にあることもしっかりと理解しながら、

日々、市場を見ていく習慣をつけていくと面白いと思います。

 

 

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人生は、本当に好転していくものだと思います。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
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【クライアント】
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