『アルゼンチン国債急落』に見る、『日本経済』の末路。

今日のテーマは、『アルゼンチン国債急落に見る、日本経済の末路』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

『米中貿易摩擦にマスクされた日本市場が孕むリスク』と題して、

『株式市場』の市場変動とは別に、日本が抱える『リスク』をご紹介しました。

 

 

皮肉にも、

 

 

今日(5月9日)の『日本市場』も昨日から続落し、

『日経平均株価』も『前日比200円安』でその取引を終えています。

 

 

5月7日、

 

 

米国大統領のある『呟き』を発端として、波乱が予想されましたが、

この予想に反し、当日の市場動向は米国・日本ともに落ち着いたものでした。

 

 

が、

 

 

その『起点』から日増しに『米中貿易摩擦』の懸念は高まりを見せ、

新元号『令和』スタートから、日経平均株価は『800円超』下落し続けています。

 

 

今夜、

 

 

『米国市場』の動向に注目が集まっていますが、

その結果如何によっては、明日の『日本市場』は更なる下落が予想されます。

 

 

つい先日まで、

 

 

天候同様に、株式市場には『陽気』が漂っていましたが、

世界を代表する2大国の対立が顕在化した事で、一気に『不穏』な空気に転じました。

 

 

それで、

 

 

昨日の記事中でもご紹介しましたが、日本経済に潜む更なる『リスク』は、

『国債利回り』が、異次元レベルの『低金利』にコントロールされている事です。

 

 

『低金利』という言葉を使いましたが、

 

 

実際は、本日付でその数字は『▲0.055%』を記録しており、

債権者に対して『マイナス利回り』の異次元状態に陥っています。

 

 

また、

 

 

個人的注目ポイントは、連日、市場が開けてから数値確定しない時間が暫く有り、

それが何を意味するかと言うと、『取引不成立』が一定時間有るということです。

 

 

状況を理解している人からすれば、当然のことですよね。

 

 

少しだけ説明補足すると、

 

 

『国債』に限らず、債権の『信用』『利回り』は逆相関の関係に有り、

『信用』が高い債権は『利回り』は低くコントロールされ、

『信用』が低い債権は『利回り』が高まる傾向が有ります。

 

 

『個人レベル』の信用度で考えても、当然ですよね。

 

 

『信用』が高い個人が融資を受ける場合は、『返済確率』が高いので、

債権者が負う『リスク』は高くなく、『利率』を低く抑える事が出来ます。

 

 

反対に、

 

 

『信用』があまり無い個人が融資を受ける場合、『返済確率』は低くなり、

債権者が負う『リスク』は高まるので、『利率』を高めて早期回収しようとします。

 

 

このように、

 

 

『利回り』は『信用度』を映し出す指標になるのですが、

現在の『日本国債』の利回りが低率コントロールされているのは、

この原則とは違い、政府圧力が多分に働いている結果と言えます。

 

 

理由は、昨日の記事中でも書いたのでここでは控えます。

 

 

が、

 

 

正しい評価を下せば『利回り上昇』が見られる局面を、

政府(中央銀行)圧力でコントロールしている現状は、

川の水を『ダム』で無理やり堰き止めている状況と同じです。

 

 

ただし、

 

 

それが、未来永劫において通用するはずもなく、

容量オーバーで水が溢れ出した時は、一気にコントロール不能な状況に陥ります。

 

 

これについて、

 

 

『国債デフォルト』の常連国『アルゼンチン』の事例を見れば、

発生機序は違えど、『日本』の今後の動向も見えてくるのでは無いでしょうか。

 

 

遡ること、日本が大型GW突入前の4月24日、

 

 

政治不安から経済情勢が不安定化していたアルゼンチンにおいて、

国債相場の急落が起こり、米国債に対するスプレッドが『956bp(*)』まで拡大しました。

(*)『1bp=0.01%』

 

 

前述の通り、

 

 

その国の『債権利回り』の上昇は『信用』の下落を意味しますから、

国際社会において、『アルゼンチン国債』の返済確率が低下したことを意味します。

 

 

これを受けて、

 

 

同国通貨『ペソ』も、同日付で『3.7%』一気に下落していますから、

『債権』『通貨』共に、国際市場からの『信用』が急落したことになります。

 

 

同国では、

 

 

年初から『55%』の高インフレが現在も継続中であり、

直近5年間での『国債デフォルト率』も、

昨年22%から、今年は58%強まで上昇を見せています。

 

 

2019年現在、

 

 

現・マクリ政権下で2回目のリセッション(景気後退期)に耐えていますが、

根本的な財政健全化が成されぬまま、現状突破することは、実質不可能です。

 

 

この辺り、私たちが生活する『日本』でも同様ですね。

 

 

冒頭からご紹介していますが、

 

 

『日本国債利回り』は、正常値から乖離した数字でコントロールされており、

これは、『いつか』『近い将来』の時点で、必ず行き詰まりを見せます。

 

 

そして、

 

 

それが顕在化した時は、ダムが決壊した時の水が如く、

一気にコントロール不能な勢いで溢れ出しますから、その時点で終焉を迎えます。

 

 

その『リスク』が解決されぬまま、穏やかな日々が続いている事も、

私たちはきちんと理解し、将来に対して『備え』を進めていかなければいけません。

 

 

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人生は、本当に好転していくものだと思います。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
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