『日本国債はデフォルトしない』論は、真実なのか??

今日のテーマは、『日本国債はデフォルトしない論は、真実なのか??』です。

 

 

先日、少し興味深い記事を目にしました。

 

 

巨大過ぎて、『異次元』のレベルに突入した『累積債務』ですが、

『日本財政の破綻』を予想する投資家も、結局は『日本国債』を購入している、と。

 

 

当然の話、

 

 

『国債』に限らず、『償還』されない可能性のある債権は誰も購入しないので、

『結果論』的に、彼らは『日本国債はデフォルトしない』事を信じる事になる。

 

 

その行動を取る理由は様々ありますが、

 

 

『(魅力有る)他の選択肢が無いから、買わざるを得ない』という、

消去論的に導き出された『答え』が、消極的ながら、大きな要因です。

 

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

 

 

本日(5月30日)付で、10年もの新発日本国債の利回りは、

年率換算で『▲0.085%』という異次元の領域を推移しています。

 

 

要は、

 

 

利回りが『マイナス』という事なので、数字上で単純比較した場合でも、

『債権者』が損をし、『債務者』が得をするという摩訶不思議な事が起こる訳です。

 

 

正直、

 

 

利回りが『プラス』でも『マイナス』でも、この際どちらでも良く、

利回りは『ゼロ』水準で有り、『増えない』という事をご理解下さい。

 

 

その場合、

 

 

正常な『思考回路』を持っている投資家の方々であれば、

その債権を『購入しない』という選択が『最適解』となります。

 

 

ただし、

 

 

近年の日本市場では優良社債でさえ、利回りは低水準を推移しており、

『信用リスク』の観点で考えると、より母体の大きな『国債』が選択されるのだ、と。

 

 

また、

 

 

前述のように、日本国債が『利回りゼロ』だという事実を考慮すると、

海外先進諸国の『国債』という選択肢も、必然的に出て来そうですよね。

 

 

代表格としては、

 

 

世界の覇権国として君臨し、自国通貨が世界流通量の過半数を占める『米国』で、

事実、10年もの新発米国債の利回りは、現時点で『年率2.3%』前後を推移します。

 

 

一時、

 

 

『年率3%』を超える水準まで回復して来た時期から見れば下落しましたが、

それでも、『日本国債』のそれ(利回り水準)と比較すれば十分魅力的です。

 

 

また、

 

 

その国債取引に関わる通貨は『基軸通貨:米ドル』なので、

世の中に『絶対』は存在しないものの、『信用リスク』としては盤石です。

 

 

話を総合すると、

 

 

シンプルに考えた場合、利回りの高い『米国債』が選択されるべきですが、

現実世界では、その『正論』が覆されて、『日本国債』が購入されている。

 

 

これにも理由はきちんとあって、

 

 

『利回り』『(取引通貨の)信用』は高いものの、

『米国債』の取引については、『為替リスク』を投資家が被る必要がある、と。

 

 

概論として、

 

 

日本に居住・生活する私たちは、最終的に『日本円』に戻す必要があるので、

仮に、『2.3%』の利息が付いても、それを上回る通貨価値下落が起きたら損失を被る。

 

 

勿論、

 

 

反対に、『円安』方向に為替レートが移動した場合、

『利回り』に加えて、『為替差益』まで享受出来る事になります。

 

 

が、

 

 

『リスク』に対して過度に敏感になっている日本人としては、

『メリット』よりも、『デメリット』に注目する傾向にあり、

『米国債』が選択されなくなっているのです。

 

 

確かに、

 

 

『日本財政の破綻』を予測する投資家の方々も、

極論、『明日、日本国債がデフォルトする』と考えている人間は少ないもの。

 

 

その状況で、

 

 

『取り敢えず、今日は日本国債を保有してやり過ごそう』、

『明日の事は、明日また考えよう』的な思考が継続し、日本国債が選択されています。

 

 

ここまで長々説明して来て、やっと本題です(笑)

 

 

上記の通り、『日本国債』が継続的に購入され続ける現状から考えて、

『日本国債』は、本当に『デフォルト』する事なく存続し続けるのか??

 

 

これに対する回答は、勿論『NO』です。

 

 

上記ロジックで、無限に『日本国債』がデフォルト回避する為には、

『新規購入者』も、無限、永続的に出てくるという必要が有ります。

 

 

公式ブログ読者の方々は、直ぐに理解されると思いますが、

世界的にも『詐欺』の代名詞となっている『ポンジ・スキーム』ですよね(笑)

 

 

確かに、

 

 

『ポンジ・スキーム』も無限に連鎖すれば成立してしまうのですが、

地球上に存在する人類が有限なので、残念ながら、この理論は成立しません。

 

 

そう考えると、

 

 

こちらも『延命措置』を繰り返している事に変わりはなく、

『今日』『明日』ではないにせよ、早晩、破綻する日が来るのは必然です。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
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