今日のテーマは、『時給20ドルは、果たして低所得者か??』です。
先日、CNNを観ていると衝撃的なニュースが出ていました。
『米国5100万世帯が生活に苦慮、十分な収入が得られず』
タックスヘイブンやオフショアといった特別な地域を除いて、
誰しもが認める、世界ナンバーワンの『富裕国』といえば『米国』。
しかし、
同国調査機関が行なった最新調査では、
全米の『43%』にあたる『5100万世帯』において、『貧困問題』があるというのです。
世界で最も豊かな国において、約半数に迫る世帯が『貧困』状態。
俄かには、信じがたいニュースですよね。
『43%』という世帯割合は、数に直すと『5100万世帯』ですから、
私たちの想像を絶する規模の方々が、『貧困』と闘っていることになります。
該当するこれらの家庭では、毎月の家計のやり繰りに苦労しており、
住宅費、食費、教育関連費、健康保険料、の支払いに加えて、
交通費、携帯電話利用料等の支払いにも困っている状況だ、と。
後半、少しツッコミたい部分もありますが、
話が前に進まないので、ここではスルーして行きたいと思います。
個別の家庭背景に多かれ少なかれ『差』はあるでしょうが、
多くの家庭に共通するのは、『十分な収入を得ていないこと』だとまとめられています。
これらの家庭では、
保育関連分野、在宅介護、事務所補助員や店舗従業員として就業する人が多く、
慢性的に『低賃金』に直面しており、必然、『預貯金』もほとんどない、と。
多くの方々の報酬は『時給20ドル』以下としている、と。
*『1USD=111円』換算すると『時給2220円』程ですね。
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いや、皆さんにも質問させて頂きたいです。
『時給20ドル』というのは、本当に『低賃金』でしょうか??
実際、
これと同等かそれ以下で働いている方々もいるでしょうし、
士業等で、これを遥かに超える『時給』で働かれている方もいると思います。
しかし、
『自分と比較して』という基準は一旦置いておいて、
『時給20ドル』というのは、果たして本当に『低賃金』なのでしょうか??
少しだけ、計算してみましょう。
この時給で『週40時間(1日8時間×5日:残業無し)』労働し、
『収入』が年間トータルでどれほどになるか見てみたいと思います。
『時給20ドル』×『週40時間』=『週収800ドル』
『週収800ドル』×『4週間』=『月収3200ドル』
『月収3200ドル』×『12ヶ月』=『年収38,400ドル』
、、、、、、、、どうでしょうか??
果たして、この人は本当に『低所得者』??
確かに、
『年収4万ドル』程度というと、
『富裕層』『高所得』という言葉からは、大きく乖離しているかも知れません。
ただ、
家族が結束して生活していく収入としては十分であり、
私の個人的考えでは、『資産形成』も十分に可能な金額だと考えます。
独身者であれば、この金額でも十分ですね??
家庭を築いている方々でも、ダブルインカムであれば年収は2倍に膨らみます。
この状況で、毎月の『生活費支払い』に苦慮する状態って、一体、、、、。
今日は、スパッと言いますね。
要は、現在、米国で『貧困』問題と闘っている方々は、
『低賃金』な訳ではなく、ただ単に『使い過ぎ』な状況に陥っているだけなんです。
『食事コントロール』が出来ない方々が、ブクブク太っていくのと同様、
『支出コントロール』が出来ない方々が、『お金』をジャブジャブ使っていく。
昭和生まれ、運動部では『根性論』が当たり前のようにあった私から言わせれば、
『お金無いのに、なに、スマートフォン持っとんねん!!!!』という話です。
私たちの子供の頃には、携帯電話は愚か、家庭用PCすら普及していませんでした。
*『Windows95』の登場が小学5年生の時。当時はその必要性を理解していませんでした。
その時代でも人は立派に文明生活を送れていた訳で、
文明は進化したものの、その恩恵に与れるのは、まず経済的に自立した人間だけで十分です。
米国で生活したことがない私には、
本当にこの割合で『貧困者』が存在しているのかはわかりません。
しかし、
日本の『貯蓄ゼロ世帯』が20%を超えているのと同様、
米国の『世帯貯蓄率』も年々減少の一途を辿っているようですから、
『お金を扱う能力が無い』人間は、増加している事が予想されます。
大切なポイントなので、繰り返します。
米国で『貧困問題』と闘っている方々(の多く)は、決して『低賃金』では無いと考えます。
単純に、
彼らは、自身の『収入』と比較して、
それよりも多くの『消費行動』をとってしまっているだけなのです。
今日、この記事を取り上げて、私が言いたいことは、
『米国民は、お金を使い過ぎている!』という事では決してありません。
これは決して『対岸の火事』ではなく、
日本でも、同様に『お金のコントロール』を失った方々が多く存在しているという事です。
流石に、『お金のセッション(個人面談)』を受講してくださる方にはいませんが、
セミナー等で家計整理して頂く際、慢性的な『債務超過』に陥っている方々に遭遇します。
彼ら・彼女らは、感情コントロールという『内的要因』と、
現代社会のマーケティング戦略に踊らされる『外的要因』、
どちらか一方、若しくは両方に起因し、収入以上の消費活動を繰り返しています。
もし公式ブログ読者の方で、同じ状況の方がいらっしゃったら、
まず、その状況を一刻も早く脱出してください。
簡単です!
無いなら、『お金』を使わなければ良いだけの話です。
『預貯金100万円(1000万円、1億円も可)』という目標を立てたら、
それまで、具体的にカットする『支出行動』を決め、遵守すれば良いのです。
『ソフトウェア(思考回路)』を変えることなく、
『ハードウェア(収入・外部環境)』が変わったとしても、あなたは何も変わりません。
『収入』の増加分だけ、『支出』が同様に増加して、一瞬で元の状態に戻ります。
『富裕層』になるのも、『貧困層』になるのも、
根本的な要因は、古今東西、それほど大きく変化はしないと思います。
皆さんが考えるよりも、日々生活する『足元』の行動が、
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井上耕太事務所
代表 井上耕太