新興国通貨の『ドミノ・リスク』、気付いていますか??

今日のテーマは、『新興国通貨のドミノ・リスク、気付いていますか??』です。

 

 

改めて気付いた事がありますが、まだ『8月』なんですね(笑)

 

 

『夏の全国高校野球:甲子園大会』が終わった途端、

一気に『夏』自体が終わったような感覚があるのは、私だけではないと思います。

 

 

また、

 

 

今月は、特に個人的に多くのお仕事を頂いた事もあり、

とっくに『8月』は終わり、『9月』に突入している感覚になっていました。

 

 

それくらい、慌ただしく過ごしていたという事です。

 

 

それは、社会全体の『経済』の動きも然りで、

この『8月』は、市場に大きなインパクトを与える出来事がいくつかありました。

 

 

その1つは、間違いなく『トルコ・ショック』です。

 

 

日本では『お盆モード』前回の時期だった為、

認識があまりない方もいるかも知れませんが、この激震は世界市場を駆け巡りました。

 

 

『営業日ベース』として、

 

 

8月10日(金)から13日(月)早朝にかけて、

『24時間以内』に『トルコリラ』は大幅下落し、対円相場に対して3回も急落。

 

 

この期間の合計の下落率は『2割』を超え、まさに『魔の24時間』とも表現されました。

(*年初来で考えると、米ドルに対して4割下落。)

 

 

強権体制を固めるエルドアン大統領による要請に対して、

国民が積極的に応じる『トルコリラ買支え』の動きもあり、涙ぐましい努力が続きます。

 

 

最も、

 

 

トルコ国民がこれに応じているのは、現政権に対する支持ではなく、

このまま通貨危機が深刻化すれば、自身の生活に直接的な影響も強まる事に由来します。

 

 

しかし、

 

 

『米ドル建債務の増大』『経常赤字』『海外資金への高依存』と、

経済的に不安定になる要素を併せ持った同国の状況を見れば、

この行動も『焼け石に水』と言わなければいけないかも知れません。

 

 

そのインパクトから、もう『半月』ほど経過することによって、

ニュース等での報道も少なくなっていますが、状況は収束していないように思います。

 

 

もともと、

 

 

今回の『トルコ・ショック』は、トルコによる米国人牧師の拘束に端を発し、

対米国の関係性悪化から引き起こされたと言われています。

 

 

しかし、

 

 

これは字の如く『トリガー(引き金)』であり、

その事象自体は、決して根本的な『原因』ではあり得ません。

 

 

*『米国人牧師の拘束』というイベントが、

 『トルコ経済危機』を直接的原因になり得る訳がないという事です。

 

 

では、今回のイベントに対する『直接的原因』とは何だったのでしょうか??

 

 

それは、

 

 

前述させて頂いた、トルコ経済の脆弱性を築き上げた3要素で、

『米ドル建債務の増大』『経常赤字』『海外資金への高依存』です。

 

 

では、

 

 

さらにここから踏み込んで1つ質問すると、

この『(経済脆弱性の)根本的原因』を保有する国は、『トルコ』だけなのでしょうか??

 

 

この質問に対する回答は、『否』です。

 

 

実は、これら『経済脆弱性の3要素(今、命名しました。)』を持つのは、

途上国共通の悩みであり、今回の『危機』を発端として、各国のリスクが高まっています。

 

 

話題に上がっている『トルコ・リラ』はもとより、

 

 

海外投資家の売込み対象としては、『皆勤賞レベル』に登場してくる、

優等生(劣等生?)通貨である『アルゼンチン・ペソ』。

 

 

それに続いて、

 

 

ウクライナの通貨『フリブナ』が、

現在、『売り込み』の対象となる『リスク」が高まっていると言われています。

 

 

オックスフォード・エコノミクスのシニアエコノミスト、

 

 

エフゲニア・スレプトソバ氏によると、状況は『極めて深刻』で、

国際通貨基金(IMF)から『175億米ドル(約1兆9000億円)』の支援無しでは、

ウクライナ経済は近い将来『通貨危機』に直面すると言われています。

 

 

まさに、『新興国通貨ドミノ』が倒れるリスクが高まっているのです。

 

 

『トルコリラ』に限らず、日本でも一部の投資家に人気のある、

『年率10%前後(かそれを超える)』のリターンをもたらす『新興国通貨』。

 

 

しかし、

 

 

『法外なリターン』を享受するためには『受け入れるべきリスク』も共存し、

その『高利率』の背景に何が潜んでいるのか、投資家は考慮しておかなければなりません。

 

 

常に変動し続ける『世界市場』『世界経済』。

 

 

『お盆モード』に浮かれて舞い上がり過ぎる事なく、

『冷静な視点で』『常に』ウォッチしていく必要性があると考えています。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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