今日のテーマは、『世界経済は大国依存を脱却できるのか??《前編》』です。
新年スタートして2週間ほどですが、初動から多忙を極めています。
そもそも、
事業者にとって『正月休み』などというものは無いのですが、
特に、今年は『元旦』早々から、仕事をし続けていますね。
『井上耕太事務所:公式ブログ』も、
人生における『第二領域』にあたる活動の為、個人的には、
日々の活動の中で、最も拘って、毎日情報発信していきたいタスクです。
ただ、
毎日『2000文字超』の記事を書き続けることは、想像より難しく、
テーマ決定、ゲシュタルト構成、実際の書き起こしを含めて『90分間』。
毎日、毎日、この『時間』を確保する事は、相当厳しいと言えます。
今日も、この後のスケジュールが詰まっているので、早速『本題』に入ります。
中国国家統計局より、前年『2019年』における、
中国の『GDP(国内総生産)』が公表されましたね。
それによると、
昨年(2019年)1年間、『物価変動』を除く実質ベースで、
同国の『GDP(国内総生産)』は、対前年比『6.1%』増加しました。
この数字(増加率)は、
その前年(2018年)から『0.5ポイント』縮小して、2年連続の減少、
天安門事件の影響が残った『1990年』以来、29年ぶりの低水準です。
それもそのはず、
昨年の『中国』と言えば、もう1つの『世界の大国』である『米国』と、
『関税合戦』を繰り返し、『米中貿易摩擦』を演出していましたよね。
一時期、
この動向に『悲観』した場面においては、アジア市場を中心に、
一気に『株式市場』が落ち込んでいく局面にも見舞われました。
ようやく、
先日15日、米国との貿易協議で『第1段階合意文書』への署名が行われ、
新たな『関税合戦』にも『歯止め』が掛かる兆しが見えて来ています。
話を戻すと、
昨年後半は『対米貿易摩擦』の真っ只中であった為、
『中国経済』が減速を見せたとしても、不思議な事は何もない訳です。
それでも、
GDP(国際総生産)上昇率として、『年率6%超』を記録したのは立派で、
むしろ、1990年代後半から2008年金融危機までの『約10年間』、
『年率10%超』の経済成長を継続していたことの方が『異常』です。
昨年の値としては、
名目ベースのGDPは『99兆865億元(前年比7.8%増:約1600兆円)』と、
いつの間にか、我らが『日本国(約560兆円)』の3倍程に膨れ上がっています。
つい数年前、
『GDP世界第2位の座を陥落した!』と騒がれていましたが、
人口規模の差こそあれ、現在では、『相手』にもされていないレベルなんですね。
各分野を具体的に見てみると、
工場やマンション建設、製造業の設備投資やインフラ建設等、
『固定資産投資』は2019年通年で『前年比5.4%』増加。
また、
百貨店やスーパー、電子商取引等の売上高を合計した、
『社会消費品小売総額』は2019年通年で『前年比8.0%』増加しました。
その他、
『家計消費支出』の項目についても、2019年通年では『実質5.5%増』、
『工業生産:同前年比5.7%増』と、いずれも前年増加率は減少するものの、
世界的な『先進国』という枠組みでは、突出した『成長率』を維持し続けています。
普通に考えて、改めて、この数字は『立派』の一言ですよね。
ただ、
『国土』の広大さが日本国の25倍超あり、『人口規模』も莫大な同国においては、
『誤差』レベルで『1億人規模』の人口が変動すると言われ、内情は『謎』ですが。
都市伝説では、
日本レベルを超える『公務員仕事(税金の無駄遣い)』が行われた結果、
『100万人規模』の生活インフラを整備した『ゴースト・タウン』が、
中国全土には『無数』に存在していると言われています。
当然、
それらが生み出された『価値』も、これまでの統計値に含まれますから、
金融危機以前も、中国経済の好況は『虚像』の上に成立していたのかも知れません。
2020年現在、
『中国』という眠りから覚めた『巨大国家』が、
世界経済が循環する上で、『心臓』としての機能を果たすことは事実です。
しかし、
この強力な『1つの心臓』に依存し続けることにより、
今後の『世界経済』を占おうとするのは『リスク』が伴います。
投資の格言でも、次のフレーズは有名です。
『すべてのタマゴを、1つのカゴに盛ってはいけない。』
そもそも、
同国の『GDP(国内総生産)上昇』をあてにした経済発展という考え方は、
突き詰めれば『大量生産・大量消費』であり、既に終焉したビジネスモデルです。
『中国経済成長減速』の報道にも関わらず、市場には楽観ムードが漂い、
『日本』『米国』両市場とも、株価は堅調に推移し続けています。
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代表 井上耕太