今日のテーマは、『何故、新型ウイルスは世界経済に影響を与えたのか??』です。
『緊急事態宣言』が延長されて、数日が経過しました。
『臨時休業』していた店舗でも、
来週からの『営業再開』に向けて、準備を進めている所もありますが、
それでも、まだまだ、大都市圏での『人通り』は少ないと推測します。
某インタビューによると、
『新型コロナ・ウイルス』の問題が収束・終息を迎えた後も、
『テレワーク』が定着すると考える人の割合は、『8割』を超えるのだとか。
実際、
今回の危機以前から、率先して『テレワーク』を導入していた企業では、
『1分単位』の日報入力が、既に習慣化している企業もあると言います。
そうなると、
『移動(出勤・退勤)』にかかる時間・労力も無駄ですから、
確かに、『テレワーク化』してしまった方が効率的ですよね。
勿論、
従来通り、集合型・オフィス労働の『メリット』も有りますが、
少しずつ、この分野における『常識』も変化していきそうです。
話を戻すと、
『緊急事態宣言』が奏功してか、大都市圏を中心に活動自粛したことにより、
ここ数日、東京、大阪における『新規感染者数』も、2桁ペースが続きます。
確かに、
『濃厚接触者(家族、同居人等)』の感染率は極めて高いままですが、
少しずつ、『感染拡大抑制』に対して『兆し』が見えはじめましたね。
それでも、
無症状の『ウイルス・キャリア』は、多数存在していますから、
『自分自身』も含めて、引き続き、気を付けて行動しましょう。
5月8日時点、
全世界で『累計380万人超』への感染が確認されており、
そのうち、『約27万人』の死者を数えるという状況です。
2020年始、
中国・武漢での『新型ウイルス』発生報道を聞いた際には、
まさか、ここまで世界拡大するとは、想像しませんでした。
いまや、
震源地・中国を超えて、北米・欧州の方が深刻な被害を受けており、
『感染者数』『死者数』共、本国(中国)のそれを上回っています。
また、
『経済活動』に対する影響も、連日メディアで取り上げられる通りで、
本題と言える『疾患』以上に、私たちに『ダメージ』を与えています。
今回の危機は、
メディア等でも『歴史的パンデミック』と並べて紹介されていますが、
私たちは、1つの『ターニングポイント』を過ごしていると言えます。
しかし、
前述した『歴史的パンデミック』と比較される際、
1つだけ、どうしても『疑問』を抱いてしまうポイントが有ります。
それは、
確かに、世界的に感染拡大する『新型ウイルス』ですが、
過去に起こった『歴史的パンデミック』と肩を並べた際、
どう考えても、『規模』としては小さいということです。
例えば、
先ず、比較事例の筆頭として挙げられるのが『ペスト(黒死病)』ですが、
14世紀、この疾患により、欧州では『5000万人』が亡くなりました。
『死者数』もさることながら、
注目しなければならないのは、その時点での『世界人口』で、
当時のそれは、『約5億人』程度だったと推計されています。
『インパクト』の、『格』が違いますよね。
他にも、
16世紀に流行を見せた『天然痘』では、
『約2000万人』が亡くなったと言われますが、
この時点の総人口も『6億人』に未達という状況。
また、
名前としては有名な『コレラ』という疾患も、
19世紀に『数百万人』の命を奪いましたが、
この時点でも、世界人口は『10億人』に届いていません。
ようやく、
『10億人』の大台を突破した頃、流行したのが『スペイン風邪』で、
全世界で、およそ『4000万人』の人々が亡くなったと言われます。
単純に、
人間の『生命』というものは、『数』で比べるものではないですが、
『規模』という観点では、『比べものにならない』ということです。
『コレラ』においては、世界全体の『100人に10人』もの人が、
『スペイン風邪』は『100人に4人』が亡くなっていますからね。
想像を絶する、『異次元ワールド』です。
世界全体に与える『インパクト』としては、
『過去に起こったイベント』の方が、途轍もなく大きかったと考えます。
しかし、
世界人口が『70億人』を突破した現代で『400万人』が罹患するそれも、
世界経済・人々の行動に与えるインパクトでは、まったく引けを取りません。
何故、そのような現象が起こっているのか??
それは、
間違いなく、世界を駆け巡る『情報』が膨大なものとなっており、
良くも悪くも、『一瞬』のうちに共有される世の中が来た為です。
『冗談好き』
『詐欺師』
『政治家』
『陰謀論者』
『インサイダー(内部関係者)』
『身内(親族・友人)』
『有名人・著名人』
唐突に、7つのワードを列挙させて頂きましたが、
皆さんは、これらの『共通点』が理解できますか??
BCCの報道によると、
これらの人々に『共通するポイント』というのは、
『デマ情報』を、拡散させてしまう可能性を秘めた人物、と言います。
つまり、誰もが、その可能性を持っているということ。
確かに、
今回の『新型ウイルス』は、世界的に流行を見せていると思いますが、
その騒動自体は、溢れる『情報』がもたらした『人災』とも言えます。
高度にネットワークが張り巡らされた時代では、
ヴァーチャル空間に存在した1つの『情報』が、
リアルな『現実世界』をも、変化させてしまう。
そういう時代を生きているということを、
私たちは、『認識』しておいた方が良いと思います。
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆様のご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太