今日のテーマは、『キャッシュ・レス社会が急加速する中、密かに忍び寄る弊害』です。
昨夜(3月16日)、
米国市場の代表指数『NYダウ工業株30種平均株価』が、
『前日比:▲2997.10米ドル』と、異次元の下落を記録しましたね。
つい1ヶ月ほど前、
『前日比:▲1000米ドル』程度の下落を『過去最高』としていましたが、
僅か数週間ほどの間に、その値は『約3倍』にも膨れ上がってしまいました。
もはや、その『感覚』が理解できません。
世界全体が、『精神と時の部屋』の中で時間推移している感じです。
一時期、
2008年以降、最長の『上昇相場』が継続していた頃、
前述の同指数(NYダウ)は、『3万円』の大台突破を目前に控えて推移していました。
しかし、
冒頭ご紹介した、昨夜の『市場空前の大下落』を経験した後、
同指数は、『2万0,188.52ドル』で取引を終焉しています。
実に、『30%』もの株式時価総額が、引き飛んだことになります。
当初、
金融市場の『メルトダウン』ではない為、影響は限定的と考えていましたが、
世界で『極少数』しか感染していない『新型ウイルス』に翻弄されています。
『米国市場』始め、
世界の『株式市場』全体がここまで縮小することは、直近10年では無く、
本当に『リーマン・ショック級』の経済危機が、やって来てしまいました。
昨日(3月16日)、
日銀発表の『景気判断』をご紹介しましたが、その評価が示すどころではなく、
『日本経済』は、約12年ぶりに『瀕死』の危機を迎えることになりました。
『2020年』
当初は、『東京五輪』が開催され、希望溢れる年になると考えられましたが、
予定通り開催されたとしても、日本経済への『ダメージ』は計り知れません。
当然、
この状況では、『平常時』と比較して観客動員も少なくなりますし、
『インバウンド』を期待していた事業は軒並み、業績下方修正です。
一般的に、
『五輪開催』は、近年では『経済効果』とイコールで考えられますが、
『経済危機』に瀕する国家で、どこまでその効果が現れるか疑問です。
奇しくも、その点は、前回の『リオデジャネイロ』同様ですね。
日々、情報が錯綜し、その反応で市場が右往左往しますが、
可能な限り『平生』を保ち、地に足をつけて生活していきましょう。
さて、冒頭、長い『前置き』になりましたが、
早速、『本題』に入っていきたいと思います。
『コロナ・ショック』により『息の根』を止められそうな日本経済ですが、
結果論として、最悪のタイミングで行われたのが昨年の『消費増税』です。
この辺り、昨年(2019年)第4四半期のGDP速報値が、
前年比『マイナス』転換した事は、先日ご紹介の通りです。
ただ、
『コロナ・ショック』を迎えるまで、周辺施策の実行により、
『消費減少』を一定レベル抑制したという事も『事実』です。
その1つに、
『キャッシュ・レス決済』によるポイント還元がありますが、
実際、『消費増税』導入前から、キャッシュ・レス派の私は、
昨年10月以降、生活消費の決済金額は、還元分減少していました。
中には、
クレジットカードの明細上で『還元分』の返金処理をする企業もありますが、
コンビニ等では、その場で『会計2%分』の値引き処理をして会計をします。
恐らく、
先方(店舗サイド)としても、その時点で事が完結し処理しやすいのでしょうが、
消費者サイドとしても、分かりやすく『値引き』されるので感じが良いですよね。
また、
これを機に、『キャッシュ・レス決済』の取引手段も続々登場し、
『現金大国:日本』において、『キャッシュ・レス決済』が一気に普及しました。
地方都市はどうか分かりませんが、
東京・大阪をはじめとした大都市圏では、街中での決済時に、
未だに『現金』で支払う方の姿は、見られなくなったように感じます。
しかし、
私自身、非常に『利便性』を感じている決済手段ですが、
その急加速に伴い、密かに忍び寄る『弊害』がることをご存知でしょうか??
先日、ある報道の中に、興味深い記事を見つけました。
『小学生の万引き件数、中学生を遂に逆転』
警視庁の調べによると、
2018年、東京都内、万引きで摘発・補導された少年(20才未満)は、
『1571人』となり、2010年と比較して『7割減少』を見せました。
特に、中学生の割合は、全体の約4割から2割へと『半減』しています。
しかし、
それに対して、同期間中、小学生の補導件数は『500件』程で平行推移し、
全体として『7割減少』する中で、『微増』の傾向が継続しているのだとか。
ただ、
某玩具メーカーによる別の調査では、2019年と2016年を比較した際、
児童の『お小遣い』は、全体平均値として『13%』増加していると言います。
つまり、
児童の『経済的貧困率』の上昇は、全体としては見られず、
その事が『小学生の万引き』に繋がっている訳では、無いということ。
では、何が『小学生の万引き増加』を誘導しているのでしょうか??
それが、
本日テーマとして取り上げる『キャッシュ・レス決済』の加速で、
幼少期からそれに慣れ親しんだ人は、『金銭感覚』が身に付かないと言われています。
実際、
日本以上に『キャッシュ・レス決済』が進展している欧州の調査では、
『現金決済』と比較して、人間が『約20%』も支出傾向が増加すると言われます。
皆さんも、
『キャッシュ・レス決済』に慣れ切ってしまうと、
『お金』を使っている感覚なく日々過ごしてしまい、
『支出傾向』が高まることを実感されますよね??
同様に、
『現金』であれば、その『貴重さ・ありがた味』を実感するものの、
『キャッシュ・レス』では、その感覚を習得することが困難となり、
『万引き』に対しても、『罪悪感』が薄れると考えられるのです。
私自身、
10年以上前から、可能な場面では全て『キャッシュ・レス決済』しており、
『決済手段』としてのそれに対しては『肯定派』という立場をとっています。
しかし、
それ(キャッシュ・レス決済)の『扱い』については、
相応の『経済感覚』が必要だとも、併せて考えており、
誰に対しても推奨できるものでは無いと感じています。
ところで、
あなたは、『キャッシュ・レス決済』を進める事で、
『金銭感覚』を見失ってしまっていないですか??
便利な『決済手段』であることは『明らか』ですが、
『自分自身』を見失わないよう、注意してご活用ください。
『金融リテラシーを高めて、具体的に資産形成をしたい!』という方に最適なセミナーを、
今月は、神戸・三ノ宮3月25日(水)、大阪・梅田3月26日(木)の日程で開催します。
——————————————————————–
■2020年3月25日(水)開催!将来のお金の不安が2時間で消えるセミナーin神戸・三ノ宮■
****セミナーご案内ページはこちらをクリックください****
■2020年3月26日(木)開催!将来のお金の不安が2時間で消えるセミナーin大阪・梅田■
****セミナーご案内ページはこちらをクリックください****
——————————————————————–
『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
人生は、本当に好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに、直接お会い出来るのを楽しみにしております。
セミナーを受講する間でもなく、
『今すぐ、具体的に資産形成をスタートしたい!』という方は、
ぜひ勇気を持って『お金のセッション』を受講してみてください。
——————————————————————–
****プライベートセッションご案内はこちらをクリック****
****『お金のセッション』ご予約はこちらをクリック****
——————————————————————–
井上耕太事務所
代表 井上耕太