『日本人』が取り戻さなければいけない『お金の感覚』★

今日のテーマは、『日本人が取り戻さなければならない、お金の感覚』です(^_^)★

 

 

先日、気になるニュースが出ていました。

 

 

奇しくも、我が地元岡山県・倉敷市であった事例です。

 

 

『1人の男性に30年間過大課税 軽減措置取らず144万円』

 

 

もしかしたら、見られた方もいるかも知れませんね(^_^)

 

 

事の顛末は、次の通りです。

 

 

岡山県倉敷市に、男性は家屋を所有していました。

 

 

地方税法の定めでは現在、家屋が建つ土地に対して、

『固定資産税:最大で1/6』『都市計画税:最大で1/3』に軽減とするよう規定されています。

 

 

男性が所有する土地・家屋も対象でしたが、

1985年〜2014年の『30年間』その規定を適応せず、過大請求してしまった、と。

 

 

原因としては、市が『現状確認を怠った』事らしいです。

 

 

その額、総額で『144万円』。

 

 

それで、それに対する対応としては、

『市による謝罪』と『最大10年間遡った過大請求分の返済』。

 

 

後者は、『約50万円』らしいです。

 

 

30年間で総額『144万円』支払ったうちのそれだけ。

 

 

この対応、皆さん『当事者』だったらどうしますか(^_^)??

 

 

もちろん、怒りますよね(^_^)??

 

 

で、どのような対応・弁済を求めるでしょうか??

 

 

こういった事例が出て来たときは、『他人事』ではなくて、

ぜひ『自分事』として考える癖をつけてみてください(^_^)

 

 

今回の件も、もちろん、当事者の男性は怒っています。

 

 

『具体的説明が無く、一方的に対応を決められるのはおかしい!』と。

 

 

いや、めちゃめちゃ正論です。

この『ど正論』を、全く受け付けないのが『行政』という権力の怖い所。

 

 

そして、私が気になったのは次のポイントなんですね(^_^)

 

 

『支払った分は、全額返済されるべきだ!!』

 

 

皆さん、どうですか??

 

 

ここの『違和感』に、ちゃんと反応できてますか??

 

 

この男性が仰る『全額返済』とは、

ご自身が『30年』という時間をかけて支払った『144万円』の事です。

 

 

この主張は、一見すると正しいように感じるかも知れません。

 

 

しかし、

 

 

『金融』の世界の常識を知っている人からすれば、

これは、あまりにも『お人好し』な主張である事がわかります。

 

 

もう一度、状況をしっかりと振り返ってみてください。

 

 

男性は、『144万円』というお金を、

『30年』かけて過大に支払って来たんですよね??

 

 

単純に計算してみると、

毎年『約5万円』を過大に支払っていた計算になります。

 

 

もし仮に、

 

 

『180万歩』譲って考えて、

昨年だけ過大に『5万円』支払って、それを『5万円』で返還されるなら許せるかも知れない。

 

 

ただね、

 

 

『金融』の世界をちゃんと理解してる人間からしたら、

『30年前の5万円』は、現在価値では『5万円』じゃないでしょ??という話。

 

 

この『現在価値に直す』という感覚が、

『日本人』が取り戻さないといけない『お金の感覚』です。

 

 

例えば、

 

 

毎年『5万円』というお金を過大請求され続けたのであれば、

意識してか知らずかは別として、『ドル・コスト平均法』で投資していた計算ですよね。

 

 

この『毎年5万円』というお金を、

 

 

現在、私がアクセスできる投資の最低利率『約4%複利』で運用したら、

『30年後』はどれくらいの金額まで膨らんでいるか??

 

 

サクサク『答え』を言いますね(^_^)

 

 

実に、『約289万円』です。

 

 

いや、リアクション、リアクション、リアクション!!!!(笑)

 

 

『30年間』という時間をかけて、

毎年ドル・コスト平均法で『5万円』を『4%複利』で投資していく。

 

 

確かに、自身が拠出した金額は『144万円』かも知れませんが、

 

 

『30年間』という期間、『お金』を拘束されてしまう事で、

あなたは、『約289万円』手にする機会を失ったのです。

 

 

これを、そのままの言葉で『機会損失』と言います。

 

 

『日本人』はこの感覚が、ごっそり抜けてしまっています。

 

 

今回の男性の事例でもそうです。

 

 

男性は『144万円』を失っていたのでは決してなく、

『毎年約5万円』×『30年間』=『約289万円』を失っていたのです。

 

 

私達、20代、30代、40代の世代では、

(*今回の事例の男性は60代でしたが、、、、。)

 

 

『お金は運用したら増える』という当たり前の感覚も、

今までの人生で経験した事がない事も影響していると思います。

 

 

でも、

 

 

『経験した事がない』からと言って、『それでOK』では決してありません。

 

 

もしも私が男性の立場なら、

この『機会損失』分も含めた『約289万円』の返還を請求します。

 

 

何も私が偏屈なのではなくて(笑)、

そちらの方が、世界の感覚からしたら『当たり前』の感覚です。

 

 

*残念ながら、返還されるかどうかは別問題ですが、、、、。

 

 

どうですか??

 

 

『金融』の世界の『真っ当な感覚』、

だいぶ見えて来たのではないでしょうか??

 

 

『この男性、かわいそうやなぁ』なんて、

まだ『他人事』のように考えていませんか??

 

 

皆さん、きっとご自身も、同じような事例にハマってますよ。

 

 

いや、『固定資産税』とかの話じゃないです(笑)

 

 

『日本人』の多くがハマってしまっている、これと全く同じ内容の事例。

 

 

それは、、、、、、、、

 

 

『積立』で加入している『生命保険』です。

 

 

日本の『生命保険』の運用率は驚くほど低く、

海外の人からしたら驚愕レベルの『雀の涙』です。

 

 

日々、私のもとには多くの相談者さんが来てくれますが、

この『積立で』『生命保険加入』の罠にはまっている方は多くいらっしゃいます。

 

 

例えば、

 

 

あなたが35歳だとして、

『年間保険料:32万円=月額3万円弱』で積立型生命保険に加入していたとしましょう。

 

 

無事何事もなく時間は過ぎていき、

 

 

『60歳』で満期を迎えて受け取るのは、

『支払総額:800万円』に対して『810万円』ほどの満期返戻金です。

 

 

これで、日本人はOKなんですよね??

 

 

『健康に生きられて良かった〜』って(笑)

 

 

世界のスタンダードな感覚からしたら、

この返戻金の額は『革命』『クーデター』が起こるレベルです(笑)

 

 

『この期間運用しといて、どないなっとんじゃ〜』って(笑)

 

 

で、こと日本においては『良かった〜、戻って来たわ。』、、、、

 

 

大丈夫ですか??

 

 

感覚がずれている事が、少しずつわかってきたでしょうか(^_^)??

 

 

逆を考えたらわかりますよね??

 

 

『25年間』という返済期間を設けて『800万円』を借りたとして、

利子を『総額10万円』程度で貸してくれるお人好しは存在しません。

 

 

視点を変えたらわかる事でも、

自らはその要求を簡単に受けてしまっている。

 

 

本当に、この『感覚』だけは、しっかり取り戻していきましょう。

 

 

20代、30代、40代の『私達の世代』、

生涯における『お金の入り』はある程度見えている世代ですよね。

 

 

そして、

 

 

現在、国会でも活発に議論されていますが、

『年金』もほとんど当てにはならない。

 

 

お金のセッション、書籍、ブログ、セミナー等々、

事あるごとにお伝えさせて頂いてますが、

 

 

これからは、『資産形成』は自分自身でする時代です。

 

 

これまで機能してきた、

 

 

『国』『企業』が用意してくれたセーフティーネットは、

これからの時代は全く機能する事がないでしょう(^_^)

 

 

だから、

 

 

この記事を読んでくださっている皆さんも、具体的に動きましょう(^o^)!!

 

 

『リスク』を先延ばしにしていっても、

 

 

その『リスク』は雪だるま式にどんどん大きくなり、

顕在化した頃には『挽回不可能』になっています。

 

 

『お金』『資産運用』について真剣に考えたくなった方、

スタートアップに最適なセミナーがあります。

 

 

私が毎月開催する『本気のライフプランセミナー』は、

来月は2月24日(金)19:30-21:30の日程で開催です。

 

 

場所は『難波市民学習センター:第4会議室』。

http://osakademanabu.com/namba/access

 

 

*セミナー詳細は、また改めてアップさせて頂きます(^_^)

 

 

『具体的に行動したい!』とご興味持って頂ける方は、

ぜひ下記のアドレスまで『ご参加希望』メールをお送りください。

 

 

井上耕太:michiamokota0421@gmail.com

 

 

あなたにとって、最適な『きっかけ』になると思います。

当日、会場でお会いできるのを楽しみにしております(^_^)★

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

【クライアント】
・経営者、医療従事者(医師、看護師、薬剤師 etc.)、会社員(上場企業勤務、若しくは、年収500万円以上)

【活動理念】
・自らの情報提供・プラン提案により、クライアントさんの【経済的自由】実現を初志貫徹でサポートする。

■詳細なプロフィールはこちら■
https://michiamokota0421.com/profile