今日のテーマは、『日本国民に忍び寄る、隠れたリスクに気付いていますか??』です。
先日の公式ブログでは、
『株価高騰という虚像は、今回で終焉を迎えるのか??』と題して、
『対中制裁関税』により、市場下落の『トリガー』が引かれた可能性を示しました。
一昨夜(8月5日:日本時間)、
『米国市場』は、予想通り『前日比マイナス』でスタートし、
最終的に、NYダウ工業株30種平均は『767.27米ドル安』を記録しました。
今年に入って、1営業日としては『最大下落幅』です。
これを受けて、
昨日の『日本市場』も、日経平均株価が大きく下落してスタートし、
一時、『前日比:500円超安』を記録する場面も見られました。
為替相場に関しても、
『1米ドル=105円台半ば』の値を推移することになり、
私が『予言』したように、一気に『トリガー』が引かれた可能性を示しました。
が、
その後、堅調に推移してじわじわ上昇し、
終値としては『前日比:134.98円安』で事無きを得た(?)形です。
続いて昨日の『米国市場』は、
NYダウ平均株価で『前日比:300ドル超高』の反発を見せますが、
日本市場・日経平均株価は、『前日比:68.75円安』と、引き続きの低調さです。
ここ数日、『相場』がとても慌ただしいですね。
また、
米国政府が、中国を『為替操作国』として認定した事も、
両国の関係性悪化、経済的戦闘状態激化を予測させて、『不安要素』となっています。
果たして、
このような『強硬策』で、高揚感を収束させる必要があったか『謎』ですが、
それだけ、『覇権国・米国』が、市場の数字と実情に乖離があったという事でしょう。
これからも、
『バブル』と『ショック』を繰り返しながら経済成長は進みますが、
後者『ショック』の時期も耐え忍びながら、『資産形成』に臨む必要があると考えます。
それで、
ここ数日、『世界』マーケットでの経済変動について取り上げましたが、
身近な問題、私たちが居住する『日本』について、最近『異変』を感じ始めました。
これについて、世間一般の皆さんは、気付く場面が無いと思います。
何を言っているのか??
職業上、私自身やクライアントの方々も定期的に活用しますが、
今年(2019年)に入って、日本から『海外送金』が急速に不可能になっています。
例えば、
2、3年前であれば、特殊な金融機関・某ゆうちょ銀行であれば、
タックスID(*日本はマイナンバー)未提出の状況で『海外送金』を実行する事も可能でした。
が、
流石に、昨年2018年4月から国内金融機関紐付け義務もあり、
タックスID未提出の状況で、『海外送金』をすることが不可能に。
そして更に、
今年に入ってからは、メガバンク系金融機関についても、
正規の手続きを取っても、『リジェクト(却下)』されるケースが多くなっています。
この事実に、『不穏な雰囲気』を感じられる方はいるでしょうか??
もし感じらるのであれば、相当『感覚』のセンシティブな方です。
このブログでは常々申し上げていますが、
現在、『日本』は国家としては返済不可能なレベルで債務を積み上げており、
国債・地方債の累計発行額『1300兆円』は、GDP比『200%超』という異次元レベルです。
この基準、
累計債務が『GDP比:200%超』を記録した国家で無事な事例はなく、
歴史的に見ても、何かしらの『経済的有事』を迎えて事態を収束させています。
事実、
『日本国』がこの基準をクリア(?)した事例として『大戦直後』が有りますが、
この時は、『貨幣交換スキーム』から始まり、『預金封鎖』『資産課税』『インフレ』『デノミ』のフルコースが展開されました。
実に、国民資産の没収率は、全体として『99%』です。
正確に言うと、
前述した現在の『国家債務』は、『日本国』の経済状態の一部しか表しておらず、
財務省公表の『貸借対照表』が示す通り、この国は『資産』も保有しています。
しかし、
『累計債務』を論じる時、これら『(国家としての)保有資産』は全く触れられず、
この事からも、その『存在』を国民に知られたくないと考えている事が分かります。
何れにせよ、
『GDP(約500兆円)』『国家税収(約60兆円)』というレベルで考えた時、
『累計債務1300兆円』は到底返済不能な金額なので、策を講じる必要がある。
その時、
選択される『策』というものが、大戦後のそれかは分かりませんが、
過去に『前科』がある以上、マークしておいた方が『得策』であると言えるでしょう。
以前、
2024年に『新貨幣』に切り替わるニュースが出てきたタイミングで、
『5年前(2019年)にそれを報じるのはおかしい!』という事を述べました。
前回、
『貨幣交換』が行われたのは『2004年』でしたが、
その際は、事前アナウンスは2年前の『2002年』に行われた事になります。
そこから考えても、
今回は、『貨幣交換』の報道が出てくるタイミングとしては早過ぎる感があり、
そこに至るまでに、何か『他のアナウンス』があるのではと勘繰りたくなります。
更に、
新紙幣の『一万円札』に描かれる肖像画・渋沢栄一氏は、
1946年に『預金封鎖』を発表した際の『渋沢大蔵相』の祖父にあたる人物です。
これが『サイン』なのであれば、かなり秀逸ですね。
『海外送金:リジェクト』の話に戻ると、国外移転した貨幣は政府補足は難しく、
『経済的有事』を発動する際、政府として『没収』することが困難になります。
経済的苦境を迎えた際、
その『国家』が、国内からの貨幣流出を防ごうとするのは『常套手段』ですが、
皆さんが気付かない所で、今、この瞬間、それが『日本』で起こっているのです。
世界の経済情勢も、勿論アンテナ張り続けることが大切ですが、
気を付けないと、『灯台下暗し』で『足元』を掬われてしまいます。
世間の『潮流』の変化にもセンシティブに反応しながら、
『感覚』を研ぎ澄ませて、『資産形成』に臨むようにしましょう。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太