今日のテーマは、『海外投資という選択肢を持っても良いかも知れない《前編》』です。
昨日、一昨日の公式ブログでは、
『負け組(非投資家)』という表現を使って、
少しだけ挑戦的な記事を書かせて頂きました。
簡単に振り返ると、
一昨日の公式ブログは『g(経済成長)<r(投資リターン)』の公式を用いて、
『労働収入』一本に依存する事に対する、経済的デメリットをご紹介しました。
また、
昨日の公式ブログでは、海外諸国に対する『日本市場』の弱さをご紹介し、
何故、『日本人』の多くが『負け組(非投資家)』に甘んじるかを説明しました。
実際、
『日経平均株価 / NYダウ平均株価』で表される数値を見れば、
その推移は、2015年8月を『ピーク』として減少し続けています。
その理由は様々ですが、
大きな要因の1つは、そもそも『日本』という国家の先行きに対して、
海外諸国の『機関投資家』『ファンドマネージャー』が悲観的という事です。
冷静に考えればそうですが、
『少子高齢化』が世界トップクラスの速さで進展し続けており、
それにも関わらず、『移民政策』等は、未だに全くの『白紙状態』という有り様。
当然、
中長期的視点で、現行の『日本国』の領土内では人口減少する訳で、
そのような国家が、この先、数順年間から100年『繁栄』するはず有りません。
また、
ようやく、『潮流変化』の時代を迎えていると言えど、
既存の『日本型雇用制度』が足枷(あしかせ)となり、
『日本企業』の国際競争力は、大きく奪われています。
この状況で、
『日本市場・企業に投資してくれ!』といくらお願いしても、
『結果』に対してシビアな『海外投資家』が頷くはずもなく、
中長期的には、国内市場から資金流出しているのが現実です。
(*短期的に、一瞬、流入することはあったとしても。)
ここで、
一旦視点を変えて、海外市場の『巨人の世界』を除いて見ることにしましょう。
先日、
ヘッジファンドの『2019年:年間リターン』が公表されましたが、
把握可能な全ての数字を拾うと、その合計額は『約20兆円』に上ることが判明しました。
世界トップは、
TCIファンド・マネジメントの『84億米ドル(約9200億円)』で、
マンデル氏率いるローン・パイン・キャピタルは『73米億ドル(約8000億円)』。
本公式ブログでは頻出ですが、
2008年の『金融危機』を出し抜いた少数派の一人:ポールソン氏は、
昨年(2019年)1年間に限定すると『年率1.1%』のプラスと低迷。
約10年前の危機時、
言葉通り『天文学的リターン』を記録した同ファンドですが、
その後、どちらかと言えば『低迷』という状態が続いており、
1994年の設立以来リターンも『約2兆円』に甘んじて(?)います。
話を戻すと、
前述の通り、昨年1年間だけで『約20兆円』の収益を上げた同市場は、
設立が相次いだ1990年頃からの累計でも『1400兆円超』のリターンをもたらします。
この辺り、
『ヘッジ・ファンド』と『公募ファンド』を比較するのも酷ですが、
2020年現在の日本国内に、これに匹敵する選択肢は有りません。
そもそも、
グローバル市場全体の『約15%(*これでも凄い値ですが)』に限定される、
『日本市場』に一括依存して、『資産形成(投資)』を進めるのはナンセンスです。
その『差』に当たる、
『約85%』部分がグローバル市場には存在している訳で、
それを無視して、心理的『鎖国状態』を続けるのは馬鹿げています。
確かに、
突然、『海外投資』を選択肢にすると言われても、
一般的な日本人に対しては、『ハードル』が高そうに感じますよね。
例えば、
海外渡航して金融機関口座を開設したり、
海外の証券会社を相手に、取引を進めるの事は難易度高いイメージが有ります。
でも、そうではないかも知れない。
もしかしたら、勝手に『ハードル』を高めているのは、自分自身かも知れません。
心理学用語で、
自らの『スコトーマ(盲点)』を払拭して、
新たな視点で、物事の問題解決を目指すことを『リフレーミング』と言います。
現代の『日本人』についても、必要不可欠だと考えます。
あなたの『資産形成(投資)』の選択肢の1つに、
『海外市場』を加えてみても良いかも知れません。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太
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