今日のテーマは、『なぜ、保険と資産形成は切り離すのか??』です(^_^)★
先日から、『保険』に関しての記事を続けて書いています。
日本人の多くの方々が、最も好きな金融商品であり、
何の抵抗もなく、加入してしまう投資対象である『保険』。
過度に『リスク』を恐れてしまって、
不必要に重複して加入している方々も多くいらっしゃいます。
それに加えて、
これも日本人特有と言って良いと思いますが、
何故か、『リスク』に対しての『保障』を買うものに、
『貯蓄性』や『運用性』まで求める傾向があります。
私が会社員をしていた数年前、職場の先輩が、
『俺は、養老保険で資産形成している。どうだ、しっかりしてるだろ??』と仰るのを聞いて、
私も愕然としたことを覚えています。
当時、まだ独身で扶養家族もいなかったその先輩には、
経済的な視点では『備えるべきリスク』も、存在しません。
増して、
25年〜30年もの時間が経過しなければ、
自身の『積立金』を上回ることのない積立型の保険に対して、
大切な『お金』を投入する理由は見つからないからです。
数日前のブログでは、
『保険と資産形成を切り離す』という旨の記事を書きました。
これは、私たちの中ではスタンダードでしたが、
意外にも、多くの方々から『何故ですか??』との問い合わせが多く入りました。
確かに、
まだまだ『保険信仰』が根強い日本という国では、
この辺りの事情も、まだまだ共通認識にはなっていないかも知れません。
ですので、
今日は先日のブログから少し踏み込んで、
何故、『保険』と『資産形成』を切り離すのか??をご紹介したいと思います。
と言っても、
難しい話は何もなく、
本当にシンプルな理論で解決・理解して頂けると思います(^_^)
『保険』という金融商品が他の運用商品と違うのは、
対象となる『イベント』が発生した時に、
保険会社サイドが『保険金』を支払わないといけないという事です。
とても、当たり前のことを言ってますよね(笑)
対象イベントが発生した際に保険金が支払わなければ、
そもそも、『保険』というものを契約する人はいなくなります。
それで、
その対象となる『イベント』というものも、
『自身の人生の中で、起こる可能性がありそうなもの』に対して掛ける訳です。
どんなに人間的に出来た方でも、
『未来永劫、人類の世界平和』に対して保険を掛けるのではなく、
自身の怪我、病気、死亡リスクに対して掛ける場合が殆どです。
要は、
確率論的に発生頻度の大小はあれど、
保険会社は、近い将来に『保険金』を支払うリスクが少なからずある訳です。
このような背景がありますから、
保険会社の運用というのは、少し目標リターンを下げてでも、
リスクを下げて、堅く、堅く運用していく必要があります。
ですので、
必然的に保険会社がする『運用』というのは、
信用リスクのバランスを取りながら、『債権』という対象を使うことになります。
しかし、
昨今の世界的な超低金利の時代においては、
この『債権』のリターンも本当に芳しく無いんですね。
日本の長期金利の基準として用いられる、
『新発10年もの国債』の利回りを、皆さん知っていますか??
本日(2017年8月24日18時)時点で、
実に、『0.020%』という驚異的な数値をつけています。
この利率で運用なんかしていたら、
はっきり言って、『お金』なんて増えない。
現行の日本国税法では配当収入には20%課税ですので、
『利回り0.020%』というのは、実質的には『0.016%』まで低下します。
これを有名な『72の法則』で計算すると、
複利運用したとして、預入れ元本が2倍に増加するのは、
『4500年』もの時間が経過した後ということになります。
実際は、『自分の為』と思って始めた運用が、
皮肉なことに、末代まで続く一大プロジェクトになってしまいますね(笑)
『お金』が殆ど増えないこの状況から、
保険会社の事業コスト(人件費、莫大な宣伝広告費)が賄われますから、
皆さんの『運用資産』が全く増えていかないのも納得です。
積立型の保険商品で、拠出総額を返戻金が上回ってくるのが、
『25年後』『30年後』となるのは、こういう理屈があるからなんです。
これなら、
毎月保険に掛ける予定だった『お金』を、
クッキーの空き缶か何かに、着実にプールしていく方が得策と言えます。
50代、60代の私たちの親世代の方々が、
『それでも、保険は積み立てで入っておけ!』とアドバイスくれるのは、
彼らが、古き良き時代を体験的に知り、それを信じて疑わないからです。
確かに、
バブル期以前の日本には、
利回り確定でかなりのリターンをもたらしてくれる『保険』がありました。
私が生まれるより以前の話になりますが、
1979年には、国債利回りも約9%を記録する時があったのです。
この時は『債権運用』を選択しても増えますから、
この時期には、確かに『お宝保険」も存在していたことになります。
でも、
それから時間は経ち、時代も確実に変わってしまっているのです。
その状況で、数十年前のルールをそのまま持ち出すのは、
私の個人的な意見としては、『おかしい』と感じる。
ここまで説明しても『保険信仰』が強い人がいらっしゃることも熟知しますが、
それでは、人生における『資産形成』には失敗される事でしょう。
この公式サイトブログを読んでくださる多くの方々が、
時代のルール、状況の変化を柔軟に受け入れ、
『資産形成』について前向きに進んでくださることを切に願っています。
『具体的に、資産形成をスタートしてみたい!』という方は、
ぜひ勇気を持って『お金のセッション』を受講してみてください(^_^)★
それでも、『いきなり個人セッションも勇気がない』という方もいらっしゃると思います。
その場合は、
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ぜひ、こちらを有効活用頂けたら幸いです(^_^)★
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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
本当に人生は好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております(^_^)★
井上耕太事務所
代表 井上耕太