ピークアウト、それでもあなたは後追いしますか??

今日のテーマは、『ピークアウト、それでもあなたは後追いしますか??』です。

 

 

この公式ブログでは、何度か取り上げたテーマですね。

 

 

そう、『仮想通貨』に関しての話です。

 

 

冒頭、予め断っておくと、私は『仮想通貨』の類をまったく保有していません。

 

 

そのは、

 

 

『南アフリカランド』『トルコリラ』といった、

ローカル通貨を保有していない理由と、ほとんど同じです。

 

 

『通貨』は決済手段の1つでしかないと考えており、

世界で通用する『決済機能』が確立してから、必要性を感じるなら保有すれば良い、と考えます。

 

 

先日、

 

 

大阪・梅田の中心街を歩いていた際に、ある整骨院の前で、

『ビットコイン、支払い出来ません!』と看板に書かれたものを発見しました。

 

 

なかなか、シャレが効いてて興味深かったですね。

 

 

『へえ、ビットコイン、使われへんのや、、、、』とはならず、

『いや、当たり前やろ!!』と一瞬で正しいツッコミを入れましたが(笑)

 

 

現在、

 

 

『仮想通貨』に投資(投機?)している方々が、

元来、生粋の『通貨マニア』で、世界各地のローカル通貨収集家であれば、納得できます。

 

 

でも、

 

 

実情はそんなことはほとんどなくて、

時代の流れに乗って(?)、メディアに煽られて(?)、何となく保有してしまっています。

 

 

この現象は少し不思議なことですが、

 

 

『ブラジルレアル、インドネシアルピア、持っていますか??』と聞くと、

『仮想通貨』保有者も、それらの通貨は決して保有していないんですよね。

 

 

これは、

 

 

『タイバーツ』『インドルピー』『パシフィックフラン』等、

対象となる通貨を変えても、結果は同じことですよね。

 

 

じゃあ、

 

 

『何故、あなたはそれらの通貨を保有してないんですか??』と聞くと、

『そんなローカル通貨、使えないよ。どこで使う場面があるの??』と答えます。

 

 

この回答をする人が『仮想通貨』を保有するほど馬鹿げたことはなく、

『いや、その流通量・取引量にも劣る通貨、何で持ってんの??』と聞くことで、

初めて、自身が取っていた行動の『摩訶不思議さ』に気付くわけです。

 

 

これは『仮想通貨』に限った話ではありませんが、

 

 

『投機対象(人気投票ゲーム)』としてある特定の通貨・コモディティにベットする事は、

過去も、未来も、いつの時代も、『ギャンブル』の域を超えることはありません。

 

 

保証・確定された『価値』がある訳では決してなく、

世界で最も移ろいやすい『人の心』によって、『価格』が決まってしまうからです。

 

 

皆さんも『人生』を通して経験されていることでしょうが、

『人の心』ほど、ロジックが成り立たず、制御不能なものはありません。

 

 

コントロールしようと思えば、逆にコントロールを失い、

意中の異性も、追いかければ追いかけるほど、離れていきます。

 

 

『価値』は、内在的にその対象が保有する固有のものですが、

『価格』は、その時その時の『人の心』が作り出す、いわば幻想のようなものです。

 

 

例えば、

 

 

ディスカウントストア内で『2L:100円』で売られている水を前に、

『500ml:200円』のペットボトル入りの水を買う人はほぼいません。

 

 

しかし、

 

 

これが灼熱の夏の高校野球甲子園大会であれば、

同じ条件の『水』が飛ぶように売れてなくなる訳です。

 

 

このように、

 

 

その時の状況、人々のニーズ、そして『人の心』により、

(短期的な)『価格』というものは絶えず変化し続けています。

 

 

古くは『チューリップ・バブル』から始まり、

1980年代後半の日本では、それが『不動産』として現れました。

 

 

2001年には『インターネット関連株』が対象となり、

2008年には『米国不動産市場』から、全世界に飛び火的連鎖。

 

 

そして、

 

 

10年が経過した今年2018年には、

『仮想通貨』としてその悪夢は再現されようとしています。

 

 

先日出ていた新聞の報道では、ピークだった2017年と比較して、

仮想通貨の取引量は『4分の1』まで落ち込んでしまっているようです。

 

 

確かに、

 

 

猫も杓子も『仮想通貨』を謳っていた昨年末から比べたら、

世間的な盛り上がりも、ほとんど無くなってしまっていますよね。

(*正常化され、とても良いことです。)

 

 

昨年2017年末時点で2万ドルに迫っていた『価格』も、

今年2018年2月上旬には6000ドルを割り込むまで下落。

 

 

僅か『2ヶ月』という短期間に、『価格』が3分の1以下に下落してしまうあたり、

それこそ、『投機』『バブル』としての証明でしかないですね。

 

 

私が自ら実行し、クライアントにも提案している『資産形成』とは、

根本の『考え方』からまったく違っている投資行動です。

 

 

『仮想通貨』取引をしている方々の大部分は、テクニカル投資家ではないものの、

(*殆どがメディアに煽られた一過性投資家なので、当たり前ですが。)

『50日移動平均線』『200日移動平均線』が交差する、『デッドクロス』という現象も間近。

 

 

この局面を迎えることで、『ビットコイン』の価格自体は、

一気に、『2800ドル』辺りまで下落するシグナルも出て来ています。

 

 

恐らく、

 

 

メディア、知人・友人に煽られて市場参加した方々の中には、

現時点でさえも、『塩漬け』で動けなくなっている方々が多々いることでしょう。

 

 

上記のことが本当に起こってしまったら、

その方々は、『ショックで倒れてしまうのではないか??』と心配するほどです。

 

 

*コンチェックの『NEM流出事件』が、『流出』ではなく、実際の市場取引で起こる感じです。

*そして、その時は残念ながら、補償してくれる人は誰も存在しません。

 

 

ここまで書いて来て、

それでも、『後追い』で市場に入る方々はいらっしゃらないと思います。

 

 

もしも、

 

 

『仮想通貨』に投資した方も、引かれてしまった方がいたとしても、

この機会に少し頭を冷やし、『本当の』資産形成に考え方をシフトしていきましょう。

 

 

この世の中に『楽して』『短期で』『確実に』儲かるものなど存在しません。

 

 

そんな『当たり前』の感覚を身につけることこそが、

『資産形成』を進めていく上でのファーストステップになります。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

【クライアント】
・経営者、医療従事者(医師、看護師、薬剤師 etc.)、会社員(上場企業勤務、若しくは、年収500万円以上)

【活動理念】
・自らの情報提供・プラン提案により、クライアントさんの【経済的自由】実現を初志貫徹でサポートする。

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