何故、『金の卵を生む鶏』は繰り返し殺されるのか??

今日のテーマは、『何故、金の卵を生む鶏は繰り返し殺されるのか??』です。

 

 

『金の卵を生む鶏』

 

 

とても有名な話ですよね。

 

 

毎日1個、『金の卵』を生む鶏がいる。

 

 

とても貴重な、純金の『金の卵』を生み落とし、

その鶏の所有者は、それを換金することで十分な利益を得られていた。

 

 

しかし、

 

 

次第に『欲』の出てきた所有者は、最初は満足していたにも関わらず、

『金の卵』を生むペースが、『1日1個では少ない!』と感じるようになった。

 

 

そして、

 

 

『鶏のお腹には、金の卵が沢山入っているに違いない!』と考え、

ある時、その鶏のお腹を、ナイフで割いて、切り開いてしまった。

 

 

その結果、

 

 

もちろん、『金の卵を生む鶏』は死に絶え、

鶏が死んでしまったので、当然、1日1個の『金の卵』も得られなくなった。

 

 

結果、

 

 

その所有者は、全てを失ってしまったとさ、と。

 

 

この話を聞いて、所有者のことを『愚かだな』と思う人は多いと思います。

 

 

他者の事となれば、冷静に、客観的に判断できますよね。

 

 

ただし、

 

 

現実世界に事例に目をやると、とても多くの場面において、

『金の卵を生む鶏』は、繰り返し、殺され続けています。

 

 

例えば、

 

 

『国家財政』が良くない方向に傾いている局面で、

国内居住の『富裕層』に対して、『課税強化』する動きなどが典型ですよね。

 

 

支持を得たいという思惑の政権が、

 

 

国民の大多数を占める『富裕層ではない人々』の意見を民意とし、

『あるところから、お金を取ればいいじゃん!』精神で進める政策がそれです。

 

 

一見、

 

 

その方法で、『国家財政』は短期的に改善を見せるように思えますが、

それを実行する事で、『富裕層』自身が国外に居住地を移す事もある。

 

 

結果、

 

 

もともと得られていた『税収』までも失うことになり、

正に、『鶏』と『金の卵』を同時に失ってしまったことになります。

 

 

本当に、人間という生き物は『愚か』だとつくづく思います。

 

 

『歴史』は常に同じことを繰り返しており、そこに『学習能力』は見られません。

 

 

勿論、

 

 

自分のことを棚に上げて言うつもりは全くなく、

私自身、『同じ過ち』を日々繰り返しながら生きている訳ですが。

 

 

最近の報道においてもまた、

正に、『金の卵を生む鶏』を殺す行為を報じるものが出ていました。

 

 

厚生年金の加入漏れ、尚全国で約156万人、企業の保険料逃れ対策強化

 

 

少しだけ説明を加えると、

 

 

『厚生年金(年金システム2階部分)』に加入する資格を有しながら、

『国民年金』加入として処理されている労働者が、2017年時点で、

『約156万人』ほど存在する事が、厚生労働省から発表された、と。

 

 

この数字は、

 

 

前回調査の3年前から比較して『約44万人』減少したものの、

未だに、『国民年金』加入者全体の1割程度に相当しているのだとか。

 

 

現行制度上、

 

 

『法人事業所』『従業員5人以上の個人事業主』に加入義務があるが、

『加入逃れ』の疑いのある事業所は、昨秋時点で『約40万』程にもに上る、と。

 

 

過去の数字と比べると、

 

 

『加入逃れ』の対策強化がスタートした2015年9月時点、

全国に『約79万』あった疑いのある事業所は、3年で半減した。

 

 

しかし、

 

 

未だ、全国『約44万』もの事業所が厚生年金加入逃れしている事に変わりなく、

『約156万人』が、有資格者にも関わらず『国民年金』加入に甘んじているのが事実。

 

 

『加入逃れ』の大きな理由は、

 

 

収入に対して、『18.3%』という馬鹿高い負担を迫る保険料率と、

その保険料を、企業と従業員、『労使折半』するという仕組みです。

 

 

当然、

 

 

『厚生年金』に加入する事で、企業負担は大きく増大する訳で、

もしも『教科書通り』加入する事を義務化すると、全国で倒産企業が続出します。

 

 

その結果、

 

 

『将来の年金』を求めて、従業員の為に行った活動において、

その従業員の方の、『現在の収入』を途絶えさせてしまう事になる。

 

 

作家・橘玲さんは、

 

 

『地獄への道は、善意で敷き詰められている』と表現しましたが、

『金の卵を生む鶏』を殺すこの行為は、そのままその言葉を体現しています。

 

 

少し『思考能力』がある方には分かる話、

 

 

数年前から対策強化した現時点で、条件を満たしているにも関わらず、

『厚生年金』に加入出来ていない企業は、中種零細の支払い不能企業。

 

 

もしも、

 

 

それらの事業所に対して、『強制加入』『強制徴収』を断行するなら、

前述させて頂いた『悲惨な状態』が、現実社会で『リアル』になります。

 

 

そんな事も、分からないのですね。

 

 

第一、何故、このような『馬鹿げた対策強化』が論じられているかと言うと、

『国家財政』が悪化の一途を辿っており、『年金原資』が枯渇しつつあるから。

 

 

そもそも、

 

 

数年おきに定期イベントとして出てくる、『年金資金の杜撰な取扱い』報道は、

一瞬、紙面とワイドショーの話題を掻っ攫った後、何事もなかったように消え去ります。

 

 

いや、先ずはそっちを何とかしろよ、と。

 

 

今後も、『金の卵を生む鶏』は、繰り返し殺され続けます。

 

 

そして、その度に、状況はより良くない方向へと進み続けていくのです。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

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