株式市場が『嵐』の夜は、息を潜めて静かに過ごす。

今日のテーマは、『株式市場が嵐の夜は、息を潜めて静かに過ごす』です。

 

 

2018年も『11月』になりました。

 

 

今年もあと『2ヶ月』を切ってきた訳で、時間の経過は早いですね。

 

 

先月(10月)は、世界マーケットが日々大きく変動し、

正に、株式市場に『嵐』が吹き荒れた月となりました。

 

 

『NYダウ工業株30種平均』が急落したかと思えば、

その煽りを受けて、『日経平均株価』も1営業日で『900円超』も下落する。

 

 

その後、

 

 

一旦『リバウンド』で持ち直したものの、

中国経済減速、米中貿易摩擦等の懸念が再燃して、一進一退を繰り返す日々。

 

 

最近では、

 

 

少し『これまでと違った動き』も出てきていて、

前日(前夜)の『米国市場』と、翌日の『日本市場』の連動性が見られなくなりました。

 

 

これまでは、

 

 

『米国がくしゃみをしたら、日本が風邪引く』の言葉通り、

『米国市場』が下落したら、翌日の『日本市場』も下落し、

その後、『米国市場』が上昇したら、日本も反発というのが常でした。

 

 

しかし、

 

 

最近では前夜の『米国市場』の動向と『日本市場』がリンクせず、

前述の通り、両市場がほとんど相関なく『独自の動き』を見せる事態になっています。

 

 

また、

 

 

注視している人は気付いているでしょうが、

『為替』のマーケットでも、これまで成立していた『相関性』が失われつつあります。

 

 

具体的には、

 

 

世界一の流通量を誇る『米ドル』『ユーロ』の相関性が崩れ、

『米ドル』に対して、『ユーロ』が相対的な価値を弱めつつあるのです。

 

 

日々注視していたらわかりますが、

 

 

これまで、両通貨の『価値変動』はほとんど見られず、

『日本円』が『米ドル』に対して下落したら、同様に対『ユーロ』も下落を見せました。

 

 

ただ、

 

 

最近では、『日本円』が『米ドル』に対して下落傾向にある市場でも、

『対ユーロ』においては上昇を見せる場面が普通に起こっているのです。

 

 

先週末、

 

 

『日経平均株価』は、前日比『556円高』と反発して大引した一方、

その夜の『NYダウ工業株30種平均』は『▲109ドル』と低調に終わりました。

 

 

明日、週明けを迎えますが、『日本市場』はどのように幕を開けるのでしょう??

 

 

このように、

 

 

株式市場が『平時』と異なる動きをするという事は、

世界マーケットに『不安要素』が並行していくつも存在するという事です。

 

 

理系の方々ならイメージしやすいですが、

 

 

『パラメータ(変動因子)』が複数存在する『場』において、

あらゆる変動する『数値』に対しての『未来予測』は困難を極めます。

 

 

恐らく、今後『AI』が発達したとしても、完全解決する事は不可能でしょう。

 

 

当然、

 

 

それを『人間』がやり出したら事態はさらに複雑さを増し、

1つの『事実』に対して、『解釈』は無数にあるので、

出てくる『結果』の予測も一筋縄にはいかないのは納得です。

 

 

つまり、世界の『株式市場』『為替市場』も、現在その状態にあるという事です。

 

 

少し興味深い報道も出てきていて、

 

 

『日本市場』における、先月(10月)度の『投資信託』保有残高は、

単月で『約6兆円』下落し、これは、サブプライム危機以来10年振りの減少幅だったそうです。

 

 

ただ、

 

 

資金流入は『超過』傾向を維持しているようで、その状況を考えると、

ファンド保有株式の純粋な下落により、この数字を記録したという事は驚異的です。

 

 

不幸中の幸いとしては、

 

 

マーケットの変動が日々移り変わる為、『市場参加者』が、

『リスク』を恐れて、『一斉退散』する事態には陥っていない事でしょうか。

 

 

以前の公式ブログでも、同様の事を書かせて頂きました。

 

 

このように、『市場変動』が大きな、言わば『嵐』の時期は、

きちんと戸締りをし、安全な室内で、それが過ぎ去るのを静かに待つ事です。

 

 

間違っても、

 

 

焦って、扉を開けて『家』のから飛び出してはいけませんし、

気が狂ってしまって、『嵐』の中で踊り狂ってしまうのも違います。

 

 

要は、

 

 

『リスク』を恐れて『市場』を飛び出してはいけないし、

『非常事態』に乗じて、突然、『市場』に資金投入し始めるのも得策ではないという事です。

 

 

ご存知の方々もいらっしゃるでしょうが、

 

 

『経済市場』は、『上昇』と『下落』を繰り返しながら成長します。

歴史的に見ても、『バブル』と『その崩壊』は繰り返されるのが常なのです。

 

 

その事実をしっかりと理解し、『長期視点』で物事を考え、

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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