今日のテーマは、『私たちは、情報パンデミックの時代をどう生きるのか??』です。
昨日の公式ブログでは、
『世界的投資家たちは、虎視淡々と二番底を狙う』と題して、
これから、株式市場を襲うであろう『下落相場』の可能性をご紹介しました。
しかし、
昨夜(5月18日)米国市場、本日(5月19日)日本市場とも、
ご紹介した内容と『逆行』する形で、『大幅上昇』を記録します。
特に、
新型ウイルスに対する『ワクチン開発』に光が見え始めた為、
米国市場『NYダウ平均株価』は、前日比『+900ドル超』の大幅急進。
これと比較すると、
日本市場の勢いは、少し、弱いものとなりましたが、
日経平均株価『2万433円45銭』は、約2ヶ月半ぶりに迎える高値圏です。
ただし、
『今後の展開』については、まだまだ『未知数』というのが本音で、
期待される『ワクチン開発』動向如何で、簡単に潮目は逆流します。
この辺り、
医療業界・製薬業界ご所属の方は、お分かりでしょうが、
臨床試験初期段階で『好成績』を残したものであっても、
その後、期待した結果が得られず、頓挫するケースは多々あります。
そうなると、
『ワクチン開発』という情報が折り込まれて展開していた市場は、
その分の『期待値』が一瞬で無くなり、大暴落を起こす事になる。
様々な場面に共通しますが、
スタートの『期待値』が高ければ、高いほど、
その『結果』が得られないことが判明した際、
与えられる『ショック』は甚大なものになります。
『心理学』にも、通じていますね(笑)
要は、
『情報』如何により、世界に対する『評価』は簡単に変わるということですが、
2020年、私たちが経験した『コロナ危機』は、如実にそれを表しています。
『パンデミック』
今回のように、ウイルス等の感染症が、世界的に拡大する事ですが、
これまでも存在した言葉ですが、今回の危機で、一気に『市民権』を得ましたよね。
更に、2020年、新たに生まれた言葉があります。
『情報パンデミック(インフォデミック)』
そうです。
『情報』のパンデミック(世界的流行・拡散)です。
最も典型的なのは、
2月末から4月初頭にかけて、全国のドラッグストア等から、
『トイレットペーパー』『ティッシュペーパー』が無くなった現象です。
今となれば、
発端とされる『デマ情報』は、殆ど拡散しなかった事が知られますが、
『善意』から発信される『訂正情報』が、SNS等で大規模拡散されて、
あのような惨状が招かれたと言われています。
その後、
『マスク』等も入手することが出来ない状況が続きましたが、
こちらも、『情報パンデミック』により弊害の典型的事例と考えます。
以前の公式ブログで、
ちょうど100年前に流行したスペイン風邪(インフルエンザ)では、
全世界で『約4000万人』規模の方が無くなったとご紹介しました。
当時の世界人口は『5億人』にも達していませんから、
この死者数は、まさに『驚異的』ともいえる数字です。
そこを基準点として考えると、
今回の『コロナ危機』は、世界で多くの方々を苦しめていると言えど、
『歴史的パンデミック』と比較した際の、『見劣り感』は否めません。
しかし、
『経済活動』という観点に与える影響は、『市場空前規模』となっており、
その原因は、確実に『情報パンデミック(インフォデミック)』に有ります。
仮に、
前述の『スペイン風邪』流行当時の情報拡散力を『1』とした場合、
2020年現在のそれは、『約150万』に匹敵すると言われます。
間違わないでください。
『150倍』では、決してないです。
実に、150『万』倍の情報拡散力です。
1920年当時、
『情報』拡散ツールは、未だ、テレビ、ラジオも普及し切っておらず、
新聞、電話、手紙、書籍等の『原始的なもの』に限定されていました。
100年の時を経て、
私たちが『情報』を得る際、前述した方法の依存度は極限に減少し、
インターネット、スマートフォン、SNSがほぼ全てを占めています。
直近で比較しても、
SARS流行時の『70倍超』、新型インフル流行時の『8倍超』と、
世界で生み出される『情報量』は、爆発的に増加し続けてきました。
その環境下で、
『情報パンデミック』は、過去最高レベルに起こりやすくなっており、
その傾向は、2020年以降も、急カーブで増大すると予想されます。
まさに、『情報』に翻弄される時代ですね。
『解決策』は、何かあるのでしょうか??
お気付きの方もいらっしゃるかも知れませんが、
意外にシンプルに、『情報を遮断すること』が挙げられると考えます。
某エグゼクティブの研修では、
期間中の約2週間、完全に『外界』からの『情報』を遮断し、
そのことに対して、『慣れる』というステップがあると聞いたことがあります。
インターネットは勿論、『メール』等の処理もダメです。
とても『シンプル』なステップなのですが、
日々、『情報』に暴露されている現代人にとっては、厳しいステップですね。
私自身、実際に行えば、『禁断症状』が出ると思います(笑)
確かに、
『情報』が拡散される時代になったことは、災害等が起こった際、
瞬時に情報共有することが出来るので『メリット』も存在します。
しかし、
『平時』においては、大きく『影響』を受けてしまう場面が多くあり、
リスク・ベネフィットを考慮した際、『マイナス』超過に偏る傾向にあります。
私自身、
公式ブログは『インターネット』にて配信していますが、
『情報』を得る際は、その手段に依存せず、むしろ『距離』を置いています。
時には、意識的に『情報』を遮断すること。
『情報パンデミック』時代を生きる、私たちにとって、
自らを『情報暴露』から守る為の『有効な手段』です。
定期開催する『資産形成セミナー』は、今月(5月)以降も暫くの期間、
大阪・神戸ともに、『完全個別:Zoom受講』へと切り替えて行います。
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原則として、ZOOM対応は『1対1』の個別受講でご対応させて頂きます。
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(平日、土日祝日に関わらず、挙げて頂いて結構です。)
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆様のご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太