【書籍100日チャレンジ:膨張するパッシブ市場に鳴らされる警鐘】
『100日チャレンジ:73日目』★
2017年7月25日の『Amazonランキング第1位』を目指して、
日々、情報発信を続けていくのがこの企画です(^_^)
今日のテーマは、『膨張するパッシブ市場に鳴らされる警鐘』です。
昨日の記事では、
来年からスタートされる『積立NISA』の、
組み込みファンド基準をご紹介しました。
『このファンド選定基準は、積立NISA以外の資産形成の場面でも使える』、と。
その中でご紹介させて頂いた1つの基準に、
『インデックス運用が、考え方の主軸』というものがあったと思います。
今日は、これについて少し書いてみようと思います。
皆さんは、株式投資・ファンド運用等を考える時、
現在、大きく2つの投資スタイルがあることをご存知でしょうか??
『アクティブ運用:市場インデックス超過のリターンを求める運用スタイル』
『パッシブ運用:市場インデックスに連動したリターンを求める運用スタイル』
大きく、この2つです。
古くから投資の世界では、
『市場の歪み』を誰よりも早く見つけ出す事により、
市場を出し抜く『アクティブ運用』が主流でした。
しかし、
ネットワークの効率化に伴い、
『情報』が本当に一瞬で世界に吸収される世の中になり、
この『歪み』を見つける事は困難になりつつあります。
『日経平均』『S&P500』に代表されるような市場インデックスに連動する商品や、
ETFといった商品の急速な発達もあり、時代はどんどん『パッシブ』に流れていっています。
①指数連動型なので、一般投資家でも理解が容易である事。
②ファンドマネージャーを雇う必要がない為、コストが低く運用できる事。
③市場インデックスを上回り続けるアクティブファンドが、歴史上存在しない事。
④良くも悪くも、『ボラティリティ:変動幅』が小さい事。
『パッシブ運用』が高く評価される理由としては、
上記のような事が挙げられると思います。
実際、最近の『パッシブ市場』への資金流入の流れは凄まじく、
2016年度の1年間の米国市場では、
『アクティブ』から2660億ドルの資金流出、
『パッシブ』への3070億ドルの資金流入が起こったと言われています。
また、現在では、
『アクティブ:3.8兆ドル』『パッシブ:3.3兆ドル』と、
運用資産総額でも、その差は確実に縮まりつつあります。
しかし、
世界中がこの流れを汲んで、
『パッシブ運用』を信望し切ってしまっても良いのでしょうか??
例えば、
現在の『NYダウ工業種30種平均』は、
トランプ相場の期待感がまだ抜け切らず、市場最高値を推移して加熱気味です。
それに伴い、『日経平均』も2万円台を突破して、
こちらも同様に加熱気味ですよね。
奇しくも、『パッシブ』市場に対して、
『アクティブ』に資金が流入するあまり、
市場全体が加熱気味になってしまっています。
また、
極端な例にはなりますが、
市場から『アクティブ投資家』が消えてしまって、
全ての人が『パッシブ』で運用をスタートしたらどうでしょう??
こちらも、市場の『調整機能』が働かなくなり、
『インデックス』が市場を正しく反映しないという『パラドックス』に陥ります。
個人的には、『人』と『AI』の事例に似ていると思います。
『AI』が発達したからといって、
『人』が行う全ての仕事が無くなる訳では決してありません。
『AI』で機械的に行う事ができる仕事でも、
やはり、『人』から受けたいサービスは無くならないのです。
『じゃあ、要らない』という話では決してなくて、
どちらも必要で、バランスを取る事が大切だと考えます。
資産形成の話に戻すと、
あなたの資産形成に『パッシブ運用』を組み込むのは有効です。
しかし、
それに対して頭から信望し切ってしまって、
全てをそちらに頼ってしまうのも考えもの。
もちろん、その逆も然りです。
『投資』『資産形成』においても、
常に自身の頭を働かせながら、バランスを取って取り組んでいきましょう。
皆さんが『資産形成』について考える『最初のきっかけ』として、
私の著書が、お役立て頂けたら本当に幸いです(^_^)★
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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
本当に人生は好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております(^_^)★
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井上耕太事務所
代表 井上耕太