今日のテーマは、『遂に、来年度予算案が100兆円を突破しました』です。
2018年も、あと2週間ほどで終わってしまいますね。
今年はカレンダー的な巡り合わせもあまり良くなく(?)、
来週いっぱいまで、仕事がある方々も多いのではないでしょうか。
年末年始休暇が実感できるまでは、もう少し時間がありますね。
それでも、2018年、年の瀬迫る今日この頃。
そんな、『師走』も真っ只中の慌しい時期、
政府は、来年度(2019年度)『一般会計予算案』を発表しました。
結論から言うと、
『予算案』として、歳出合計金額『101兆円5000億円』。
金額が大きくなり過ぎて、ちょっとよく分からないですね(笑)
個人資産で言えば、『現金1億円』でも目の前にしたら迫力もの。
当たり前の算数問題ですが、その10000倍が『1兆円』という事になります。
今日取り上げている『予算案』については、
『現金1億円』の『10000倍』の『101倍』です。
、、、、、、、、余計、わかりにくいですね。
M-1での『かまいたち』の漫才のようなもので、
敢えて、『分りにくく』説明してみました(笑)
兎に角、
『とんでもなく巨大な金額』という事が、お分り頂けたら良いです(笑)
それで、
普段、注目していない人には基準が無いでしょうが、
この『100兆円超』の予算案、日本経済として、なかなか厳しい状況になっています。
少しずつ解説していくと、
『日本国』が1年間、国家として運営していく時、
その来年度の『ランニング・コスト』を決めるのが、
『一般会計予算』とお考え頂いたら結構です。
『国家』として運営していく中で、
あ私たちも、日々様々な『公共サービス』を利用していますし、
現役世代を引退したら、『年金』等の社会保障システムのお世話になります。
家計でも同じだと思いますが、計画を立てなければ、
無尽蔵にある財源を活用して、生活できる訳ではありません。
上記を総括して予算決めするのが『一般会計』で、
その総額が、来年度案は『101兆円』という金額を超えました。
取り敢えず、『支出』はその金額だという事ですね。
確かに、この金額は大きなものですが、
この数字だけでは、日本国の財政状況の善し・悪しは判断できません。
と言うのも、
もし『収入』がその金額を超えてふんだんにあるなら、
毎年、余剰キャッシュも積み上げられて、国家はどんどん富みます。
仮に、
『世界恐慌』のようなものが再来して、年金運用が低迷しようと、
『経済的体力』がある状態であれば、全く問題がない訳です。
では、国家の『収入』とは何でしょうか??
こちらは、シンプルに『税収』です。
2019年度、日本国の税収は『約62.5兆円』に上ると言われており、
『預金保険機構の資金繰入れ』等、税外収入は『約6.3兆円』あると考えられています。
両者を合計すると、総額で『約69兆円』ほどに落ち着きますね。
、、、、ここで、『ん??』と思えるかどうかです。
先ほどご紹介した通り、国家の歳出は『101兆円』あると言いました。
並列して描くと分りやすいですが、歳入は『約69兆円』と見込まれています。
成熟経済にある日本が、戦後復興ばりに経済成長する可能性は低いですから、
歳入『約69兆円』は、間違っても爆発的な伸びはありません。
それどころか、
来年10月の『消費増税』も見込んだ試算になっていますから、
もし、『国民消費』が想像以上に落ち込んだら、この数字を下回ります。
と言うことは、
まだ来年度が始まっていない段階から、
既に、ぶっちぎりの『赤字』になる予算案を組んでしまっているのです。
足らずの金額は、
最近、『お家芸』とさえ化してきている『新規国債発行』で、
民間金融機関にある『国民資産』を原資に購入して、乗り切ります。
この状況では、
『国家債務(日本国の借金)』は、増加し続けることはあっても、
減少に転じる可能性は、とても考えにくいですよね。
先ほど、少しだけ『言葉』が出ましたが、
『年金』始め『健康保険』『福祉サービス』等を賄う『社会保険料』も、
2015年度『30兆円』の大台を突破してからは、それが当然になり、
来年2019年度は『34兆円』に達するまで増大しました。
この分野に限れば、
『1年間で1兆円』という、驚愕のペースで歳出が増大しています。
今日の記事では詳しく書きませんが、
『人口ピラミッド』の長期的欠陥が存在する現在の日本では、
『社会保障費』が増大し続けることはあっても、今後、改善することは有り得ません。
そういった国に、私たちは生活しているのです。
昨年度(2018年3月)末を以って、
地方債を含めた『国家債務』の合計額は『1300兆円』に上ると言われています。
対して、
『国債』購入原資として、現在絶賛活用中の『国民資産』は、
合計『1800兆円』に迫るほどで、ネット・キャッシュは『400兆円』そこそこです。
来年度、
予算案時点で、見込まれている『新発国債』は『約33兆円』ですが、
これは、補正予算も含めて、概算で『約40兆円』程まで増大します。
上記総合して考えると、
このままのペースで消費し続けたら、原資が枯渇する10年以内、
日本経済は、大きな『』ターニング・ポイント』を迎えることが分かりますね。
今日、私が述べたことは、知っている人達には『当たり前』過ぎる事です。
世間全体に『1%未満』で存在するセンシティブな方々は、
当然、そのことを早くから見越して、着々と準備を進めています。
果たして、あなたは『経済的』な準備が出来ているでしょうか??
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井上耕太事務所
代表 井上耕太