今日のテーマは、『2006年の夕張破綻は、将来の日本破綻のシュミレーションか??』です。
私たちの世代は『夕張メロン』で認知する街ですね。
その他にも、ウインター・スポーツをする方々は、
『夕張リゾート』の印象が、強いかも知れません。
全国数多ある地方都市としても『ブランド力』は、
決して、低くは無かったと感じている都市ですね。
その都市が、『2006年』に破綻しました。
今から、『15年』ほどしか遡らない話です。
恐らく、
私たちは、職業柄、関心の強いテーマですが、
一般の方々は、ほとんど興味を持たない(笑)
もしかしたら、
『夕張破綻』が起こったことを、忘れているどころか、
出来事自体、認識していない人もいるかも知れません。
先進国・日本の地方都市が、財政破綻してるんですよ。
しかも、21世紀に入ってから、とても最近の話です。
2006年6月20日、累積債務353億円を抱えて、
北海道夕張市は『財政破綻状態』であると公表します。
2021年時点、
全国で唯一の『財政再生団体』として指定されており、
国に対して毎年『約26億円』の債務返済を続けます。
破産当時ですら、
夕張市の人口は『約1万3000人』ほどしかおらず、
それに対して、返済金額の『年間26億円』は超巨額。
何故、
このような巨額(返済)資金が工面できるかと言うと、
勿論、夕張市の『住民』がその負担を引き受けたから。
例えば、
夕張市の『水道料金』が、全国一高いのは有名な話で、
直近の価格で20立方Mあたり『6,978円』します。
この数字で算出された一般家庭の水道料金は、
月額として『1万円』近くになることもザラ。
因みに、
私が活動拠点とする大阪府・大阪市の料金を調べると、
20立方Mあたり上下水道合計で『3,388円』ほど。
夕張市民の方々は、『2倍超』の負担を強いられます。
その他、
破綻前は制度として存在した、長寿の『祝い金』や、
小中学生の『芸術文化観賞経費』等56事業も廃止。
更には、
市民会館、図書館、公立美術館・博物館等の施設も、
規模を縮小したり、廃止に追い込まれたものが多数。
要は、
地域住民の『生活コスト』は上乗せされたにも関わらず、
『公共サービス』は、軒並みカットされている状況です。
当然、
この状況で、好んで『夕張市』に住み続ける人は少なく、
現在人口は『約7000人』と、破綻直後からほぼ半減。
恐らく、
残された『約7000人』は、住宅ローンを抱えていたり、
収入源が、この土地に限定されている方々が大半でしょう。
言葉を変えれば、出て行きたくても、出来ない方々です。
話を戻すと、
前述、夕張市民への涙ぐましい『負担増』の甲斐もあり、
絵累積債務は、5年後の2026年度末までに完済予定。
しかし、
2027年度以降、一気に『財政健全化』される訳はなく、
現時点、国から交付される『特別交付金』が無くなります。
更には、
派遣職員等に対する『人件費負担』も、新たに開始予定で、
夕張市民の苦境は、2027年以降も継続する見込みです。
因みに、
冒頭、ブランド力の要素として挙げた『夕張リゾート』は、
『新型コロナ・ウイルス』の影響を受けて、昨年末に破綻。
当然、
夕張市全体としても、観光客数の落込みは深刻化しており、
これまで成立していたビジネスも、成り立たなくなります。
『当事者意識』を持って考えると、居た堪れないですよね。
夕張市民にとって、まさに『生き地獄』のような状況です。
ここまで、
2006年財政破綻した『夕張市』の現状紹介しましたが、
恐らく、多くの方々が『対岸の火事』として見てますよね。
いや、
より正確には、『対岸の火事』ほども近く感じておらず、
どこか遠く、『異国の地』の出来事として捉えています。
果たして、それは『正しい認識』でしょうか??
前述、
2006年『財政破綻状態』が公表された夕張市ですが、
当時、地域住民は『寝耳に水』だったと言われています。
ただ、
一地方都市として、『350億円』を超える累積債務が、
突如、降って湧いてきたという訳では決してありません。
むしろ、
それ以前から、じわじわと財政破綻は忍び寄っており、
その『サイン:歪』も、所々顕在化していたはずです。
にも関わらず、
該当地域居住の方々は、『市が破綻するはずない』と、
高を括って『健全な準備』を進めることをしなかった。
その結果、
現実に、夕張市が『財政破綻』を公表し、壊滅しても、
そこに住み続ける選択肢しか、残されない状況にある。
脱出できるのであれば、即刻、脱出しているはずです。
そして、
私見では、『夕張市』が財政破綻した、現在の惨状は、
『日本国』全体のシュミレーションだと考えています。
『夕張市民』も、有事を全く警戒していませんでした。
そして、
『日本国民』の大多数も、日本の財政破綻を予見せず、
累積債務は、『どうにかなるだろう』と楽観視します。
2006年は、
北海道に位置する『地方都市』限定の出来事だった為、
約半数の『夕張市民』は、脱出することが出来ました。
何故なら、
近隣自治体も陸続きですし、言語、通貨、法律等も同じ、
仮に、隣接自治体に移動しても、生活は変わらないから。
しかし、
これが『国家的出来事』として起こればどうでしょう??
その時、
日本に居住する選択肢しかない方々は、負担増を強いられ、
前述の『夕張市民』と同等か、それ以上の惨状が待ちます。
巷には、
日本国の財政破綻を『理屈的観点』だけから考えて、
『トンデモ論』として扱っている方々も存在します。
しかし、
残念ながら、そういった話題展開する方々の共通点は、
総じて『保有資産』を十分に築けていないということ。
自らが『準備』出来てない故の『希望的観測』ですね。
本日ご紹介した『北海道・夕張市:財政破綻』の話は、
決して『対岸の火事』や『異国の話』ではありません。
あなたは、『健全な準備』が進められていますか??
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