今日のテーマは、『あなたは、いつまで愚か者に課された税金を支払いますか??』です。
恐らく、
多くの方々が、漠然と『税金=高い』と考えています。
概算として、
一般的な『会社員』の方々の源泉徴収率は25%ほど、
額面の約4分の1が、実際には得られない金額ですね。
勿論、
上記税率(約25%)には社会保険料も含まれますが、
健康保険料・年金保険料も、ほぼ税金と同類でしょう。
更に、
可処分所得して入手した『お金』も、その後に使う際、
二重課税されてしまうもの(消費税等)もありますね。
そこまで考慮すると、
会社員の方々は、額面に記載されている収入に対する、
実際の税率は『50%』に近付くとも言われています。
確かに、『税金=高い』のイメージがある事も納得です。
しかし、
たとえ、税金が高くでも、北欧諸国に代表されるように、
『社会保障』というリターンが期待できるなら問題ない。
恐らく、
多くの方々が、『税金』に対して不満を抱いているのは、
『支払い』に対しての『リターン』が期待できないから。
前述した、各種の『社会保険料』についても同様ですね。
間違って伝わって欲しくないのは、こうした話題展開で、
私自身『税金』や『政府』を批判したい訳ではないこと。
本題は、
このように国家権力による強制税率が高いにも関わらず、
多くの方々が『愚か者に課された税金』を支払う事です。
有名なフレーズなので、一度は聞かれた事がありますね。
最も代表的なもので言えば、『宝くじ』などがあります。
ここでは、
詳しい言及を避けますが、期待値『0.5未満』のそれは、
購入した時点で、瞬間的に『税率50%』が確定します。
有り難いことに(?)、その購入者が途絶えないお陰で、
社会のインフラ整備が進み、恩恵受ける側面もあります。
それ以外にも、『公営ギャンブル』の類も同じですよね。
『宝くじ』の事例同様、期待値『1未満』となるそれは、
胴元の取り分だけ、出資者が納税する仕組みになります。
悲劇が繰り返されることに、心よりお悔み申し上げます。
しかし、
前述した『公営ギャンブル』以外も、現実社会において、
『愚か者に課される税金』に分類されるものは在ります。
しかも、
全国に名の知れた巨大金融機関等も、平然とした態度で、
『愚か者』から徴税しようと攻勢を仕掛けて来るのです。
先日も、次のような『税金納付書』が手元に届きました。
大手クレジット会社が手掛ける、リボ推進キャンペーン。
何でも、
対象期間中に、『リボ払い』を選択された方々に対して、
抽選により、景品・現金がプレゼントされるというもの。
5万円相当(ネット検索)のオーブンレンジを100名、
現金10万円のキャッシュバックを30名の大判振舞い。
なぜ、大手クレジット会社は羽振りが良いのでしょうか。
仮に、
このオファーに心を躍らせ、『10万円』の買い物をし、
毎月『1万円』ずつリボ払いしている人がいるとします。
彼(若しくは彼女)は、どれほど税金を支払うでしょう。
単純計算なので、少しだけお付き合い頂けたら幸いです。
先ず、
現在、リボ払いの一般的な利率は『年間15%』であり、
月額換算として『1.25%』であることを前提とします。
そうすると、
元本10万円に対する利息は、『1250円』ですから、
1万円に対して、元本返済の充当部分は『8,750円』。
1ヶ月目終了時点、残額は『91,250円』になります。
同様に、
2ヶ月目は利息『1141円』となり、1万円に対して、
『8,859円』が返済に充当され、残額8万2,391円。
その後も、『同じこと』が、延々と繰り返されますから、
11ヶ月間で『約10万7,504円』支払って終了です。
*中間の計算は端折りますが、良い頭の体操になるので、
ぜひ、独力で計算を繰り返していただけたら幸いです。
話を進めると、
もし仮に、前述オファーに日本人『0.01%』が反応し、
それぞれ『10万円』分のリボ払いを開始したとします。
1万人に1人の確率ですから、不可能ではないですよね。
そうすると、大手クレジット会社が手にする手数料額は、
実に『1億円』に近付く大きな数字になると分かります。
対して、
利益を得るために掛けたコストは800万円(*)程で、
途轍もない、『ボロ儲け商売』が成立してしまうのです。
*キャッシュバック分(10万円✖️30名)300万円、
豪華オーブンレンジ(5万円✖️100名)500万円。
恐らく、
これらは古典的手法ですから、1回の宣伝広告によって、
どれだけの『納税者』が現れるかは数値化されています。
もしかしたら、
私の『読み』以上に、オファーに応じる人は多く存在し、
某金融機関は、莫大な利息を得ているのかも知れません。
この事実を知っても『追加の税金』を支払いますか??
現代社会を生き抜く上で『愚か者』は莫大なリスクです。
世の中の仕組みを見抜く方々が、増えることを願います。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
——————————————————————–
*個人面談ご希望の方は、直接お問合せ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所:michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所
代表 井上耕太