今日のテーマは、『混乱つづく欧州市場は、この難局を乗り切れるのか??』です。
タイトルの通り、欧州市場で『混乱』がつづいています。
日本から地理的にも遠く、興味は薄いのかも知れません。
しかし、
テクノロジーの発達でネットワークが高度化された現代、
経済危機は、物理的距離を超えて、一瞬で飛んで来ます。
だからこそ、常に『アンテナ』を張る必要はありますね。
米国同様、
高い水準の『インフレーション』が進行している欧州は、
その抑制の為、先週21日に11年ぶりの利上げを決定。
今回、
ECB(欧州中央銀行)は利上幅を『0.50%』と設定し、
この数字は、2000年以来、22年ぶりの高水準です。
しかし、
それ(利上げ)により、物ごとが解決するかは未知数で、
事実、市場全体で『ネガティブ』な見方が大半占めます。
最新の週間調査では、
『利上げ』を肯定しながらも、80%を超える投資家が、
半年以内に、欧州に『負のイベント』が発生すると予測。
最悪の場合、
『金利』を上げても『インフレ』を抑制する事が出来ず、
『スタグフレーション』に陥る可能性すら示唆されます。
*スタグフレーション:経済活動が停滞している局面で、
物価が抑制されず、継続して上昇し続ける現象のこと。
欧州の根本的問題は、中央銀行・通貨を共有しながらも、
金融政策は、自主性を尊重し(?)独自展開している事。
実際、
ECB(欧州中央銀行)の利上げ決定は加盟国共通ですが、
経済政策は、足並みを揃えようとする動きは有りません。
EU発足自体、
1993年11月1日とされてますが、構造的に考えて、
最初から『歪み』が予測されたシステムかも知れません。
本質的な問題点は、
ドイツ、フランスの優等生たちが、優秀成績を修めても、
問題児の出現により、常に、連帯責任が求められること。
事実、
欧州舞台の前回の金融危機(2009年ごろ顕在化)は、
小国・ギリシャの動乱が、世界を揺るがす事態まで発展。
そして、
今回(2022年現在)はイタリアの政治混乱を発端に、
新たな『火種』が燻りはじめていると考えられています。
直近、
一旦『底』を打ったと見られている世界経済も、実際は、
世界中のマーケットに『潜在的リスク』は散見されます。
投資をしている身としては、全く油断できない状況です。
この局面で、
慌てて、『具体的アクション』を取る必要はないですが、
市場が揺れることに対して、心の準備は必要と考えます。
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代表 井上耕太