現在進行形の【円安】は、欧米との【金利差縮小】により解決するか??

今日のテーマは、『現在進行形の円安は、欧米との金利差縮小により解決するか??』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

『日本円は、新興国通貨に成り果てるのか?』と題して、

現在進行形で日本を襲う『悪い円安』をご紹介しました。

 

 

原則として、

 

 

為替レートというものは『上・下』どちらの方向であれ、

短期間の内、大きく変動することは好ましくありません。

 

 

事実、

 

 

年初来、大幅な『円安進行』に見舞われている日本では、

物価上昇によって、国民生活は窮地に立たされています。

 

 

さらに、

 

 

急激な円安進展による、経営コストの圧迫を原因として、

『円安倒産』なる現象も問題視されるようになりました。

 

 

2020年、『新型コロナ・ウイルス』の出現に続いて、

更なる『新たな危機』により日本国民は襲われています。

 

 

果たして、今回の『円安進展』の理由とは何なのか??

 

 

これまで、

 

 

公式ブログで繰り返し触れてきた通り、表向きの理由は、

欧米を始めとした主要先進国と日本との間の金利差拡大。

 

 

不思議なことに、

 

 

サブプライム危機後と同様、日本が選択する金融政策は、

海外先進諸国と足並みを揃えられず、逆行しつづけます。

 

 

今回も、

 

 

主要先進国が、軒並み『利上げ』へ舵を切ろうとする中、

日本のみ、早々に『無期限緩和』の維持を表明しました。

 

 

9月8日には、

 

 

ECB(欧州中央銀行)も0.75%の大幅利上げを公表し、

経済的観点で、国際社会から日本の孤立を際立たせます。

 

 

それでは、

 

 

実現の可能性が高いかどうかは、一旦置いておくとして、

もし金利差が縮小すれば、円安は解消されるでしょうか。

 

 

残念ながら、物ごとはそこまでシンプルではありません。

 

 

1つの理由は、

 

 

急激な円安進展で、『負のスパイラル』が発動しており、

貿易赤字が増大し、国力自体が懐疑的に見られている点。

 

 

そして、

 

 

もう1つは、それが起こる『根本的原因』と言えますが、

既に、日本の産業が『空洞化』を起こしていることです。

 

 

要は、

 

 

円安進行による『貿易赤字』の急激な増大という現象は、

最初から構造的に組み込まれて、避けられないという事。

 

 

20世紀後半、

 

 

日本を世界水準の『経済大国』に押し上げた頃の背景と、

2022年現在のそれはでは、まったく異なっています。

 

 

長期的視点でみた時、今が『円安』かは疑わしいですが、

現時点の状況が、短期間のうち解消される可能性は低い。

 

 

今後も『良くない円安』が常態化する見込みがある以上、

個人の資産分散・リスクヘッジも必要不可欠と言えます。

 

 

無責任な『楽観思考』だけでは、今回は乗り切れません。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

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・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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