今日のテーマは、『アクティブ投資という戦略は、あなたをお金持ちにしてくれるか??』です。
古今東西、
資産形成:投資の世界には『アクティブ戦略』支持者と、
その対極『パッシブ戦略』支持者に大別されてきました。
前者(アクティブ支持者)は、
市場に存在している(と言われる?)歪みを出し抜いて、
経済成長を上回る『超過リターン』を得ようとする方法。
対して後者(パッシブ支持者)は、
資本主義経済の前提条件、無限膨張(増殖)する市場で、
インデックス(市場平均)分だけ利益を享受する考え方。
予め断っておくと、
両者には、其々のメリット・デメリットが存在しており、
一概に、その『善・悪』を評価することなど出来ません。
それでも、
資産形成(投資)を確率論・再現性の観点で判断した時、
後者に軍配が上がることは歴史が証明しているのですが。
しかし、
一般的に、巷で資産形成(投資)のテーマが語られる時、
前者(アクティブ戦略)ばかりが、取り上げらています。
恐らく、
多くの方が『投資=アクティブ戦略』と誤認する理由も、
巷で溢れる情報量が、大きく前者に偏っているからです。
アクティブ戦略の情報量が圧倒的に多いのは何故か??
実は、
理由は単純明快で、『アクティブ戦略』を支持する場合、
あれこれ切り口を変えて、提供元は商売がしやすいから。
反対に、
後者(パッシブ戦略)を支持してしまうと、結論は一瞬、
それも真理的な解答が求められる為、商売になりません。
先日も、
『国内最大のお金の学校』を謳う某企業からのレターで、
株式で『個別銘柄』の選択を斡旋するものが届きました。
何でも、
アクティブ戦略(株式の個別銘柄選択)で、再現性よく、
確実に勝ち続ける方法が、現実に存在しているのだとか。
それを見抜く3要素として、次の事が挙げられています。
①パフォーマンス:企業業績の良いものを選択すること。
こちらは、意見すると、真っ当なことを述べていますね。
ただし、
某社が企業業績を判断する方法として、実店舗における、
レジに並ぶ客数で判断するという記述には、笑いました。
*実際には、無茶苦茶な情報だった為、全然笑えません。
いや、一般社会の常識で考えても『財務諸表』やろ、と。
『財務諸表』が読み込める人間が社内にいないのですね。
②株価を調べて、PER(1株当たり純利益)で判断する。
こちらも、少しでも株式投資を齧った方なら分かります。
『PER:1株純利益』の指標も、割安・割高を判断する、
大まかな目安はあるものの、絶対値評価などありません。
もちろん、
『個別銘柄戦略』を選択する時、参考値にはなりますが、
其々のケースで完全に合致するもので決してありません。
この辺り、医療用医薬品の事例と似ているかも知れない。
仮に、
奏功率が全体の『30%』を示す抗癌剤があったとして、
自らの効果発現は、実際に投与してみないと分からない。
これが、
奏功率の数字が高い『70%(*)』の薬剤であっても、
自らに効くかどうかは、前述の表現と何ら変わりません。
*現実に奏功率が70%と高率の抗癌剤は存在しません。
つまり、その数字は判断の『目安』にはなり得るものの、
決して、絶対基準として意味を持つものではありません。
③株価チャート(投資家心理の表れ)の良いものを選ぶ。
こちらについても、上記項目②とほとんど同じことです。
『株価チャート』も、完全否定する訳ではありませんが、
あくまで大まかな『傾向』を読み取る参考資料的なもの。
間違っても『未来』を正確に映し出す鏡ではありません。
しかし、
投資初心者の方々は、自ら知らなかった情報に触れると、
心をときめかせ、一気に心酔してしまう傾向があります。
そして、
『自分もこれらをマスターすれば、投資で勝てる!』と、
勝手に思い込み、高額投資セミナーの餌食になるのです。
『アクティブ戦略』はどこまで行ってもギャンブルです。
勿論、少数ながら、その戦略で勝つ人間も存在しますが、
『再現性』を発揮することは、該当者本人も不可能です。
『ローマは1日にして成らず』の有名な格言があります。
これは『資産形成』のテーマにも完全に合致しています。
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