今日のテーマは、『蝶の羽ばたきは、予想に反してハリケーンを引き起こすか??』です。
昨日の公式ブログでは、
『株式市場はこのまま順調に回復するか??』と題して、
GWの大型連休を前に、市場の堅調回復を予見しました。
しかし、
日本市場が本格休場に入った2日夜から、予想に反して、
通常運転がつづく米国マーケットは荒れ模様を呈します。
今月1日、
以前から話題にするファースト・リパブリックの破綻と、
JPモルガン・チェースによる買収が正式発表されました。
この辺り、
既に、市場に広く折り込み済みの情報と思われましたが、
想定以上に敏感なレスポンスがあり、今尚続いています。
実際、
同ランクの中堅銀行の株式が売られるだけには留まらず、
ゴールドマン、JPモルガン等の大手銀もネガティブ評価。
後者は、
『NYダウ平均株価』の構成銘柄にも組み入れられており、
同指数は、直近2日間で3%に迫る下落を強いられます。
さらに、
情報化社会・テクノロジー進化の弊害か、FRC破綻以降、
同規模の中堅銀行を中心に、預金流出の動きも再び加速。
最も有名なのは、
今回話題に挙がるファースト・リパブリック・バンクが、
第一四半期に失った1000億ドル(14兆円)ですね。
しかし、
パックウエスト・バンコープも同時期2割を失っており、
同社の株価は、3日終値時点、昨年末比8割下落します。
果てには、
『身売り』による経営再建に入ったとの報道も出ており、
恐らく、こちらも近日中に結論が出るものと予想します。
米国時間3日、
開催2日目を迎えたFOMCでは、金融会合の総括として、
FRB議長自らが『我々は間違いを犯した』と後悔を吐露。
事前予測の通り、
政策金利の上昇幅は『0.25%』として実行されますが、
金融政策の転換期が近いことを、初めて暗に示しました。
直近の一連の流れは、
3月のSVB破綻以降、顕在化したリスクのはずでしたが、
舵の取り方を間違えば、嵐に飲まれる可能性もあります。
日本では、残り4日間、マーケットの休場も続きますが、
海外市場が通常運転の2日間、まだまだ目が離せません。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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