今日のテーマは、『あなたは、自らの人生に必要なものを見極められていますか??』です。
本日取り上げるテーマも、とても大切だと感じています。
普段から、
同業他社の偵察も兼ねて(?)投資・ビジネスに関して、
なるべく先入観を持たないよう様々な情報を得ています。
とは言うものの、
投資・ビジネスの分野は玉石混交なる言葉がぴったりで、
本物・ニセモノが入り混じる、魑魅魍魎な世界が広がる。
それでも、
様々な『情報』に触れてアップデートし続けているのは、
事業家として世間と価値観のズレは致命傷と考えるから。
もちろん、
大衆に迎合する必要はありませんが、ある事象に対して、
レスポンスを予測して、正誤を確認することは大切です。
本題に入ると、
先日も、習慣化されたそのプロセスを実行していたとき、
とある『情報』が目に留まり、少し思いを巡らしました。
それは、
起業・独立志望の会社員をターゲットとしたものですが、
情報商材で『年商10億円超』を達成したという人物が、
ビジネスノウハウ(成功法則)を教えるというものです。
予め断っておくと、
彼(情報元:講師)自身の実績には嘘偽りはないようで、
巷に溢れる、詐欺案件をご紹介したい訳ではありません。
また、
事業をする身として、年商と見入りの違いは熟知する為、
ハリボテの数字(10億円)に惑わされる事も皆無です。
ただし、
いちいち突っ込んでいては、話がまったく進まないため、
ここでは一旦、疑問点を全て置いておきたいと思います。
世間的に、キャッチーな方が受けるということでしょう。
恐らく、
世の中には、イヤイヤ会社勤めをする人間も多く存在し、
この情報に飛び付いて、自由な人生を謳歌したいと願う。
そして、
そのような『カモ』が大量に輩出されつづけている限り、
このような情報商材ビジネスも、決してなくなりません。
果たして、
『年商10億円超』の事業を興すビジネス・ノウハウは、
あなたの人生にとって本当に『必要なもの』でしょうか。
確かに、
どれだけ仕入原価率の高い商売を展開していたとしても、
年商10億円あれば、収入レベルは会社員よりも上です。
直近の統計データでも、
日本国内で『年収1500万円』を達成している人口は、
たった30万人しかおらず納税者全体の『1.1%』です。
裏を返せば、
国民全体(現役世代)の99%以上の方々はそれ以下で、
その水準以下の収入レベルであることを意味しています。
因みに、
その数字は『年商10億円』に対して約1.5%相当の為、
経営者の収入が、その程度に留まることはあり得ません。
話を戻すと、
収入的には裕福に見える『年商10億円』の世界ですが、
作用・反作用の法則により、ストレスも大きくなります。
一般の方々は、
あらゆる物事で『良い面』ばかりにフォーカスしますが、
冷静に『マイナス面』を見極められないことは問題です。
また、
事業者であれば分かりますが、その水準を達成するには、
生まれ持った『気質』や『器』も大きく関与しています。
そして、
自らの『素質』『器』を客観的に評価することが出来ず、
身の丈を超える『夢』を追い求めることは、悲劇を招く。
例えば、
基礎の『キャッチボール』すらまともに出来ない人間が、
永遠に『プロ野球選手』を目指していることと同じです。
結論、
多くの方々にとっては、『年商10億円』の事業を興す、
ビジネス・ノウハウなるものはまったく必要ありません。
経験則として、
一般人であれば『年収3000万円』ほどを達成すれば、
精神的にも、経済的にも余裕を持って人生を歩めますね。
奇しくも、
お金の専門家として著名な本田健氏が著書の中で掲げた、
『幸せな小金持ち』の基準と合致した数字になりました。
纏めに入ると、
モノでも、情報でも『必要ないもの』を求めはじめると、
人生は一気に複雑化して『迷宮』に迷い込むことになる。
自らにとって、本当に『必要なもの』を見極めることも、
真の意味で、人生を豊かにするため大切なプロセスです。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太