今日のテーマは、『突如スタートしたバーゲンセールに、あなたは適切に反応できますか』です。
先週末から、世界全体の株式市場に激震が走っています。
日経平均株価も、
覇権国である米国の景気減速が急速になるとの懸念から、
2日は前日比で2000円超の大暴落に見舞われました。
私自身、
20年間に迫る投資歴の中で初めて経験するのも当然で、
1営業日の下落幅としてブラックマンデー以来の大きさ。
ご存知の通り、
それ(ブラックマンデー)の発生は1987年ですから、
約40年ぶりとなる大きな暴落が襲ったことになります。
サブプライム危機の際もここまででなかったと考えれば、
先週末に起きた下落の衝撃の大きさが分かると思います。
その後、
日本時間の深夜に公表された米雇用統計の数字も低調で、
事前の市場予想を大きく下回る11万4000人の増加。
加えて、
直近3%前後で推移していた失業率も4.3%まで上昇し、
コロナ危機直後の水に準まで急速に悪化しつつあります。
そして、
この記事を執筆中の5日正午時点でもその傾向は継続で、
先週末比較でも日経平均は1600円超下落しています。
少なくとも、今週中は不安定な状態が継続する様相です。
********* 加 筆 **********
結局、日経平均株価の本日終値は3万1458円42銭、
前日比4,451円マイナスは過去最大を記録しています。
実に、
1営業日で12.4%の時価総額が吹き飛んだことになり、
またしても、歴史的な瞬間に立ち会うことになりました。
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皮肉にも、
約1ヶ月前の7月11日はかつてないほどの活況にあり、
日経平均は最高値(4万2224円)に達していました。
それが、
今や、同指数は3万円台前半で推移しているのですから、
僅かな期間に市場から2割超の富が消失したことになる。
今年6月末時点、
日本証券業協会から公表されている公式データによると、
NISA口座の保有者は、前年比3割増の約1520万人。
そのうち、
約12%が投資歴半年未満の素人投資家と言いますから、
マーケット全体に動揺が広がることも無理はありません。
確かに、
このような時は素人・玄人関わらず含み益は吹き飛ぶ為、
全ての投資家に共通して面白く感じることはありません。
ただ、
私同様、長期視点で資産形成に臨んでいる投資家たちは、
暴落が起きた際、一般と真逆の解釈・反応をしています。
何故なら、
目下、アパレル業界を筆頭に開催中のバーゲンと同様で、
お目当ての商品を日頃より安く購入するチャンスだから。
基本的に、
マーケットに大きな動揺が走る際は、株式だけではなく、
一部の例外を除いた債券やコモディティも追随して下落。
古今東西、
市場を構成するのは大半がトレーダーと素人等ですから、
暴落が起きた際には過剰反応とも言える下落が襲います。
もしかしたら、
今回の『底』はさらに深く、年内いっぱい低調に推移し、
日経平均が2万円台に回帰する時期はあるかも知れない。
それでも、
中長期的な視点で、それが継続することは有り得ないし、
4万円台へ回復、5万円の大台突破する時は必ず来ます。
常々繰り返しますが、
目先ではなく、ここでも10年以上先のゴールを見据え、
如何に、一喜一憂することなく資産形成に臨めるかが鍵。
それが出来るか否かが、あなたの成否を決定しています。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太