『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
ここ先日『外側に目を向ける』という事を書いています。
日本国内の情報だけに触れていては、
世界を大枠で捉えることは出来ない。
ひいては、将来をしっかり予想することも出来ない、と。
それで、昨日は『ブラジル』の事を少し書きましたが、
今夏オリンピックを迎えるこの国は、今、大きな危機に瀕しています。
１つは、現・前大統領も含めた汚職問題。
もう１つは、歴史的な失速を見せる経済問題です。
昨日も書きましたが、
ここ最近の『ブラジル』は経済成長率『▲：マイナス』を連発しており、
経済規模の１つの指標である『GDP』も2009年比で約75％に縮小してます。
人口『2億人』を抱えるこの国では、
現在失業率は『10％』を超えており、実に『1000万人』が職を失っている状況。
今の日本では、想像もできませんよね(^_^)
いくら『オリンピックだから』と言っても、
こんな国にノコノコ乗り込んだら、
街で有り金取られる人が続出するんやろなぁ（笑）
経済的に苦境・貧困な地域では、
犯罪率も高いのはもはや世界の常識です。
僕は、テレビでの観戦で良いです（笑）
昔は違ったのかも知れませんが、
現在の『オリンピック』は『W杯』は、国を挙げた『一大経済イベント』です。
それこそ、世界各国から人が集まり観光産業が潤うのと、
大会自体のチケット収入もあるかも知れません。
また、全世界への放映に関する収入も入るやろし、
大会前数年間は会場建設なども含めて国内産業も活性化するでしょう。
つまり、『オリンピック開催』は、
開催国として儲かる一大チャンスだった。
でも、その『神話』は今回で崩れつつありますね。
前述したように、特異な理由はあるにせよ、
既に『ブラジル』経済は減速どころか衰退しつつあります。
大会前からこの調子なら、
開催後の状況はよりひどくなることが容易に予想されます。
『オリンピック』開催後に残るのは、
短期視点で作り上げられた馬鹿でかいスタジアムとその維持費。
突貫工事で整備された交通インフラや宿泊施設です。
『経済危機』に瀕している国で、
その後の費用が賄える公算があるのだろうか、、、、？
ところで、『リオ』の次の開催地はどこでしたっけ？？
そう、我が国『日本』の首都『東京』です。
確かに、『オリンピック』開催期間の『17日間』だけ見たら、
その『経済効果』は莫大なものになるのでしょう。
しかし、その後、中長期で見たらどうなのか？？
皆さん、前回の五輪開催地を覚えていますか？？
過ぎてしまったら、みんなすぐ忘れる。
『経済効果』なんて、一瞬のものです。
あえて『一般会計』だけで話を進めますが、
現在日本の累計国債発行残高は1000兆円オーバー。
日本の国のGDPが約500兆円だと考えると、
その大きさが実感持ってわかってきますよね。
皆さん、自身の年収の2倍以上借金していて、
果たして返済できそうな感覚がありますか？？
あ、マイホームとかは別ですよ。
普段の家計支出で年収の2倍借金がある感覚。
はっきり言うと、『返済』は無理なんです。
そんな国で、オリンピックやって本当に良いのか？？
僕は、明確な正解はわかりませんが、
個人的には『あまり良くない』と考えてます。
今後10年間で、『日本』は大きく2つの、
経済的な『転換期』を迎えることが予想されます。
１つは、2020年の『東京オリンピック』後。
今年の開催後の『ブラジル』の姿は、
日本の将来の１つの『ヒント』になるでしょう。
もう１つは、『2025年』団塊の世代が75歳以上を迎える時期。
このポイントにおいては、
さすがに『社会保障』分野にも大きなメスが入るでしょう。
ここ数十年、日本はとても良い時代が続きました。
国民の所得・GDPは右肩成長を続け、
経済的にも文化的にも先進国の仲間入りをし、
医療分野の向上は平均寿命を延ばしました。
でも、今後は、あまり明るくはない。
今まで通り何も考えずに生きていても、
『国が、会社が何とかしてくれる』時代は終わりました。
今後は、自らで人生を切り開いていく時代が来たのです(^_^)★
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