今日のテーマは、『AIバブルがいつか崩壊するように、近い将来AIリストラの波も必ず訪れる』です。
昨日の公式ブログでは『テック系企業が牽引する現在の上昇相場は、30年前に起きた出来事の再来か』と題して、改めてバブル(実体経済から乖離した市場の熱狂)についてご紹介しました。
そして、今回のそれはAI(人工知能)という時代と世界を変える新たな技術と関連産業により、力強く牽引されている最中であることについても触れています。
もちろん、これから先のどのタイミングでパーティー(熱狂)が終焉することになるか、山の頂(上昇のピーク)がどれほどの高さになるか、現時点で正確に予想できる人は存在していません。
また、今回のバブルが内部崩壊的に弾けて下落に転じるのか、戦争や未知のウイルスといった外的要因がトリガー(引き金)となり終焉するのかについても分かっていないというのが実情です。
ただ、一つだけ確実なことは、このまま調整(相場の下落)なくマーケットが天に届くほど伸び続けることは有り得ないということ。
つまり、現在のAI(人工知能)バブルは必ず崩壊する時が来るということです。
そして、それと同様にもう一つ確実なことがあるとすれば、私たちが生きる社会に『AIリストラ』の大きな波が到来します。
誤って認識する人もいる知れませんが、その言葉が意味するところは、AI関連企業の業績低迷や倒産等によりダウンサイジング・雇用が失われていくことではありません。
そうではなく、AI(人工知能)という時代と世界を変える新技術が普及・本格稼働していくことで、不要な人材、若しくは代替可能な人材が大量に整理されていくであろうことを意味しています。
実際に、潮流の変化はテック系企業の本場・米国ですでに起きていて、今年(2025年)1ー9月期に企業が公表した人員整理の総数は約95万人と、前年同期比として150%まで上昇しています。
現時点では、株式市場の動向・企業業績も底堅く、失業統計等も目に見えて悪化はしていませんが、これからの未来を予測すると、大企業を中心に『雇用なき成長』へと舵を切る公算は大きくなります。
そして、その流れは太平洋を渡り、少しのタイムラグを経て日本に必ず訪れることになる。
コロナ禍、エッセンシャル・ワーカー(生活必須職従事者)なる言葉が流行しましたが、医師に代表される一部の医療従事者を除いて、要はそれは代替可能な仕事に従事している人たちを指しています。
もちろん、彼ら・彼女らがいるからこそ社会が滞りなく機能しているという現実もありますが、これから先の未来も、その人たちの存在が保証されるかと言えばそうとも限りません。
特に、今後、急速な速度で人口が減少していく見込みの日本国内において、不要・代替できる仕事は可能な限り『人』の介在なく進めるという価値観が一般化していくだろうと見ています。
価値提供する相手から指名を受ける仕事(質・取り組み方)をしていなければ、希望を見出せない時代がすぐそこまで来ています。
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太





