今日のテーマは、『プルデンシャル生命・31億円の巨額搾取事件により示された金融業界の闇』です。
先週末、金融業界を震撼させるセンセーショナルな不祥事がメディア報道されました。
それは、外資系大手・プルデンシャル生命の現役・元社員ら100名以上が関与して、500名を超える顧客から総額31億円を騙し取るなどした事案が明らかになったというものです。
今回の不正(顧客からの金銭搾取)は少なくとも30年以上前から行われていたと見られており、これを受けて2月1日付けで間原寛・現社長が引責辞任する事態にまで発展しています。
単純計算して一人当たり600万円(600万円*500人=30億円)ですから、定期的に世間を賑わす詐欺事件としては妥当なラインですね。
もちろん、搾取された金銭の中には表に出しにくい性質のものもあるでしょうし、30年以上前からであれば既に債権者が亡くなっているというケースも容易に想像が出来ます。
それらを考慮すると、総額31億円・被害者500名というのはあくまで最低ラインであり、実際はそれ以上の被害者と搾取された金銭があると見て間違いないと考えています。
当たり前の話ですが、一般企業であればそんな人間(顧客からの金銭搾取)は一人でも存在したら大問題になります。
それが、金融業界ではスルガ銀行と並んで悪名高きプルデンシャル生命、表に出ている人間(現役社員・元社員)だけで100名以上が関与していると言いますから驚愕してしまいます。
まったく庇う気などは更々ありませんが、個人事業主集団のプルデンシャル生命では、今回の搾取事件が組織ぐるみで行われていた可能性は低いと想像しています。
しかし、そんな低モラル・低倫理観の人間が100名を超える単位で存在しているということは、お金のためなら(非合法でも)何をしても構わないという組織風土があることも事実です。
社内調査によると、社員らは顧客に架空の投資話を持ち掛けて金銭を騙し取ったり、一時的に(?)金銭を借りた・預かったまま返済しなかった事例が多数存在していたとのこと。
『プルデンシャル社内の人間しか購入できない未公開株式があり、元本保証で絶対に利益が出る。』
『資産運用のプロフェッショナルである自らに金銭を預託すれば、リスクなく高配当を得られる。』
謳い文句とされた文言は、どこかの詐欺事件で一度は耳にしたことがあるようなものばかりですね。
ここではっきりさせておくと、一般の方々が抱いているイメージとは異なり、金融のプロ(銀行員・保険営業マン・証券外交員等)は決して顧客サイドの資産を最大化するプロではありません。
語弊を恐れずに言うと、彼ら・彼女らは顧客の資産に関わることで、自らが得られる手数料収入を最大化させるプロフェッショナル集団です。
実際、話題に上がるプルデンシャル生命は各業界のトップセールスを営業マンとしてリクルートすることが知られており、大半の人間は半青天井化されたフルコミッションに魅了されて集まって来ます。
私自身、2015年に事業をスタートしましたが、(如何なる金融機関にも所属しない)独立系FPとして『中立的な立場』に拘った理由はここにあります。
一般に金融のプロ(銀行員・保険営業マン・証券外交員等)と表現される人間に、間違っても自分の大切な『お金』の相談をしてはいけない。
これは、古今東西、自らの資産形成を成功に導くため最低限クリアすべき真理だと考えます。
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太





