アヒルの3兄弟は、ガンで父親を亡くしました。
ガン治療、闘病生活には多くの『お金』もかかった。
だから、誰もが安心して暮らせる、
『仕組み』を作ろうと考えました。
なったら、大変。
でも、全員がなるわけではない。
多くの人から『お金』を集めて、
なった人には『お金』を支払う仕組み。
これ自体は、素晴らしいものです。
しばらくすると、
『自分も加えて欲しい!』という人達が増え出しました。
みんな、『リスク』には敏感なのです。
多くの人の『情報』や『お金』を扱うため、
アヒルは専任でこの仕事をするようになりました。
そして、少しずつ自分達の生活費も上乗せして集めた。
『専任』で『仕事』としてやる以上、
これも僕は、正しい行為だと思います。
『霞』を食べては、生きていけない。
問題は、ここからです。
ある時、3兄弟はいくつかのことに気付きました。
①少しずつ多めに集めても、加入者は気にしてない。
長期間『お金』を預けてくれても、
ちょっとの上乗せ、酷い場合は元本割れでも、
みんなは何も言わずに預けてくれます。
アヒルの周りの人達は、
とても『勤勉』で良く働く人達でした。
しかし、『お金』に疎く、とても聞き分けが良かったのです。
アヒルは、『自分達の取り分を増やそう』と考え始めました。
②一定期間、『動かない』お金がある。
例えば、30歳で健康な人が、
50歳までに死ぬ確率がとても低いことにも気付きます。
それにも関わらず、
多くの人達がこの『リスク』に対して、
多額の『お金』を支払います。
アヒルは、この『一定期間動かないお金』を、
少しずつ『投資』で運用することにしました。
儲けが出たら、自分のポケットへ。
損失が出ても、誰も気付きはしません。
もともと自分の『お金』ではないので、
懐も痛むことはありません。
『儲け』が出たら、自分のメリット。
『損失』が出ても、自分には関係ない。
『ボロ儲け』商売の出来上がりです。
③人は、『リスク』に簡単に踊らされる。
より多くの人達に知らせるために、
アヒル達はテレビCMを流すことにしました。
受ける確率が100万分の1以下の治療法を紹介し、
それを受けるのに高額な治療費がかかりますよ!と。
こんな『子供騙し』のような手法を使っても、
この国の人々は簡単に騙されるほど『お人好し』でした。
皆、小学校で『確率計算』は習っています。
しかし、皆はそれが、
『サイコロの目が出る確率の計算法』だと思っていたのです。
ここまで来たら何でもアリです。
『ケガ』『事故』『入院』『通院』etc.
起こる確率の極めて低い、あらゆる物事に対して、
皆がどんどん『お金』を預けてくるのです。
世界に200近い国と地域がある中で、
過剰に『リスク』を恐れる国民を見つけたのです。
アヒル達はどんどん儲かりました。
人々は、何もわからずに加入しています。
それが、自分にメリットがあるのか、
それともデメリットなのか計算さえしません、、、、
皆さん、もうわかりましたね??
これが、『保険』です。
そろそろ、真剣に勉強しませんか(^_^)??
*『アヒル』は特定の団体を指すものではありません。
*今日のストーリーをどのように解釈しようと、
個人の責任です。僕は責任は負いません。