『社会保険料』を財源とする業界は苦しい、
昨日のblogでは、そんな話をしました。
『良かった!ウチ関係ないわ!』なんて方、
まだまだ甘いです。
これからしばらく、
既存の『大企業』も苦しい時代が続きます。
なぜか??
それも、『国』レベルの話と理屈は同じです。
ベースになる現象は、
『これから暫く、日本の人口年代分布が歪』ということ。
日本の『社会保障』が、
綺麗なピラミッド型の『人口年代分布』をもとに作られたことは言いました。
これは、『国』も『企業』も同じです。
これから、その人口分布が分岐点を迎える30年間ほど、
日本は労働人口に対して、非生産人口が上回ります。
それも、かなり『過剰』に。
で、既存の『大企業』の多くは、
これまで『確定拠出年金』を採用してた。
この制度も、他の『年金』制度と同様、
基本的には本人の『拠出金』を運用して、将来受け取るシステム。
しかし実際は、毎年多くの積立て不足、
運用不足を垂れ流し、それを現役世代の『拠出金』で賄ってました。
今までは、それでもイケてた。
そんなに日本人の平均寿命も長くなかったし、
定年世代を上回る、現役世代を確保出来てたから。
これが、これから数十年間崩れる。
『TOYOTA』などの、今でも業績好調な、
一部企業は例外的にあると思います。
でも、『松下:Panasonic』『シャープ』『ソニー』など、
それこそ高度経済成長を支えた日本の代表企業は、
年間数十億円単位の積立て不足金があるのは明らか。
これらの企業は、単純な『商売の業績』とは別に、
この内在的かつ恒常的な『問題』を抱えています。
だから、『業績』は良くても、実際は苦しい。
『売上高過去最高!』とか言っても、
それとは別に、経営を苦しめる要因があるのです。
更に、『大企業』には政府も厳しい。
『ある所』から『お金』を取る政策を採れば、
その他大多数の国民からの支持は得られるからです。
今年度初めから、大企業の『健康保険組合』の、
負担金額が引き上げられてます。
『2000円ベア!』とか言っときながら、
一方で『健康保険負担額』を5000円とか上げられてる始末。
『結果、給料下がっとるがな!』みたいな(笑)
サラリーマンも痛いけど、
だいたいが労使折半なので、雇用者側もそれ以上に痛い。
こういったことが、今後は続きます。
これからの数十年、
今までの日本の代名詞だった『大企業』が、
どんどん変化していくことが想像されます。
徹底的に『ダウンサイジング』を進めるか、
それが出来ない企業は消えていく。
僕らはまさに、激動の時代を生きることになります★
でも、自ら『変化』していける人は大丈夫やで(^_^)