『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
昨年末から今年にかけて、
経営者のお客さんからよく聞いた話があります。
それが、『太陽光ビジネス』の話。
国とそれぞれの地域管轄の電力会社が、
一体となって進めているビジネスです。
僕は大阪に住んでるんですが、
東京に新幹線で行くときとかよくわかりますよね。
田舎の広い土地に、
やたらソーラーパネル敷いてる所が増えた。
ここ最近、小金を持ってる方々や、
田舎で土地を余らせてる方々に人気のビジネスです。
関西電力の一般家庭への電力提供は『24円/kw』らしいのですが、
この市場価格より高い『売電価格』契約を国と結ぶ。
当初は今の市場価格の2倍、
『48円/kw』で契約する時代もあったそうですが、
流石に今はそこまではいきません。
それでも、昨年12月までの契約で、
『32円/kw』の買取価格が20年間保証されるようです。
これ、本当に成り立つのでしょうか??
最初聞いたときは、
違和感を感じたもののスルーしていました。
それでも、立て続けに数人からお伺いしたので、
とょっと調べてみたいなと思った。
そしたら、やっぱり怪しいですね(笑)
流れを整理します。
①事業者は、20年間買取価格維持の契約を国と結ぶ。
②その契約を基に、金融機関から融資を引いてくる。
③所有している土地を整備し、そこにソーラーパネルを敷く。
④太陽光発電を開始し、電力会社に売電スタート。
概ね、こんなところかな(^_^)
普通の頭を持った人ならすぐわかります。
『市場価格と大幅に解離した契約が、
20年間も継続することはあるのかな?』と。
実際、もう既に『不買』は始まってました。
NHKとかでも大きく取り上げられたので、
ご存知の方々もいると思いますね。
九州電力管轄内では、
既に買取りに対する制限が始まってます。
事業者が国と結んだのは、
あくまで『買取価格』に対する契約です。
その契約と、ちゃんと買い取る契約はまた別物。
それもそのはず。
これまでも何度か、
『契約価格』の切り下げが行われるタイミングで、
その最終月には申込み者が殺到してきました。
明らかに、電力会社が求める需要を、
事業者の供給量が越えてしまっています。
『太陽光』だけでそんなに発電されても、
電力会社も困ってしまいますからね。
天候如何によっては、停電続出みたいな(笑)
そもそも、日本の財政が壊滅的な現状で、
『20年』もの長期契約を保証すること自体がとても疑わしい。
そんな契約が守れる確証は、
果たして国はどれほどあるのでしょうか??
昨日のblogでは、
『そんなん、皆考えてる』に対する異を唱えました。
今日のblogは一見すると、矛盾にも感じます。
しかし、『これも真なり』です。
古今東西、普遍の真理があります。
『楽して儲かるという所には、人が集まる。』
全ての契約がそうだとは言いません。
しかし、大部分が非常に怪しいと思って見てる。
結局儲かるのは『太陽光パネル』を製造する会社と、
そのビジネス?に融資出した金融機関だけじゃないかと。
引き続き、この案件も見守っていきましょう。
皆さんも、気を付けてください。
『甘い話』には、きっと罠があるよ(^_^)★