今日のテーマは、『これからの時代にパーソナル・クレジットが必要な理由』です。
昨日の公式ブログでは、
『あなたは、影響力を発揮して生きていますか??』と題して、
社会に対する、あなた自身の『影響力』について問題提起をさせて頂きました。
人によっては、『耳』が痛いテーマになったかも知れませんね。
確かに、
『企業』という『大きな組織』の一部として働く方々が大半を占める現代では、
あなた個人としての『影響力』を発揮しなくても、生きていける事も事実です。
実際、
多くの方々が『会社員』として『システム』に組み込まれて働いており、
『その場限り』の『希薄な人間関係』を築く事で、ある程度、社会は成立します。
その証拠に、
皆さん、日常的に、自身がどのような『価値』を生んでいるか意識しなくても、
毎月、給料日になれば、自身の金融機関口座に『給料』が振り込まれますよね。
『会社員』の方々であれば、
余程の零細企業にお勤めの方を除いて、今月の『給与』の心配や、
来月に迫った『冬の賞与』の心配など、していない方が多いと思います。
より視点を遠めて見ても、
恐らく、『半年先』も、あなたは『給与』を受け取るでしょうし、
『1年先』も、かなりの高い確率で『収入』を得ることは出来そうです。
ただし、
これが『5年先は??』と聞かれると、少し雲行きが怪しくなってきて、
『10年先はどうですか??』という質問には、暗雲立ち込めて来ます。
更に、
『20年先、あなたは今の会社から給与を貰えますか??』という質問には、
かなりの割合の方々が、『NO』と答えざるを得ないのでは無いでしょうか??
今朝、
少しまとまった金額を出金する必要性が出てきた為、
国内メインバンクにしている某メガバンクに行ったのですが、驚きましたね。
半年ぶりの来店だったと思いますが、取引のペーパーレス化が進み、
窓口の人員も、『大幅に』と言うか『殆ど』いなくなっていました。
自分自身、
公式ブログでは、『金融機関』への風当たりの強さを話題にしていましたが、
やはり、『百聞は一見に如かず』の言葉通り、その『真意』を理解しました。
これまでも書いてきましたが、
たかだか10年から15年ほど前でさえ、『金融機関』と言えば、
幾つか存在する『一生安泰』の代名詞とも言える、代表的な業界だったはずです。
それが、短期間のうちに様変わりしてしまった。
また、他にも『タイムリーな話題』が出てきています。
『みずほファイナンシャル・グループ 53歳以下の企業年金減額』
一見、
『企業年金』の話題かと思いきや、勿論、そちらも関連するものの、
大きく見れば『早期退職(リストラ)』まで関連するイベントです。
具体的には、
前述みずほFGが、2020年10月より『企業年金』を減額する取り組みで、
対象となるのは、傘下3万5000人の従業員のうち『53歳以下』の人間です。
ここに『特例』を設けているのが話の『ミソ』で、
『特例対象者:48歳〜53歳』の方々が2020年中に退職した場合、
『企業年金』の減額対象からは外されるのだそうです、、、、。
この話、どう思われますか??(笑)
当然、みずほFG自体は『退職を促す意図はない』としていますが、
それぞれの文章から『ゲシュタルト』を構成できる人間であれば、
企業としての『真意』は、明らかに見透かせてしまいますよね。
みずほFGに限らず、
現在、大規模な『不要コスト(人件費)』を抱えるメガバンクを中心に、
『早期退職(リストラ)』を募る動きは、どんどん『加速』しています。
本当に、短期間の間に、『常識』が成立しなくなってしまいました。
また、
同じ『金融業界』という括りで見れば、『証券業界』も、
『既存のビジネスモデル』が急速に崩壊しつつある業界と見て良いですよね。
これまで、
収益の柱として中心的な存在だった『売買手数料』はフリー化の流れがあり、
『ネット証券』等の台頭もあり、『大手証券会社』が軒並み苦境に立たされています。
前述の言葉とおり、
現在では、『売買手数料:ゼロ』が本当に『既定路線』となりつつあり、
事実、SBI証券等は3ヵ年計画で『手数料完全無料化』への挑戦を公言しました。
勿論、
それまで『手数料』により上げてきた収益の財源確保が必要になりますが、
これは、従来の『信用取引の際の貸出金利』『空売時の貸株代』に加えて、
『個人の取引データ売却』による収益で賄うシステムのようです。
何れにせよ、
『業界の新たな常識』を踏まえて、既存大手証券会社も追随する他なく、
その状況で、『無駄なコスト(人件費)』は率先して削減されると考えるのが普通です。
これから数年間のうち、この業界(証券)でも、『嵐』が吹き荒れる。
上記事例をご紹介して、お話させて頂きたかったのは、
『変化しない』ことを希望した『一生安泰』というものは、存在しないという事。
ほんの30年、40年ほど前、
『私たちの親世代』であれば、世間に名の知れた『大企業』に就職し、
確定された『終身雇用』に則って、勤め上げる事が大切だと考えられていました。
しかし、その意味での『一生安泰』は、今はどこにも存在しません。
そうなると、
所属する『企業』に完全一任した『クレジット(信用)戦略』は危険であり、
それとは切り離された、『パーソナル(個人の)クレジット』が重要になります。
これは、
『会社員』として社会人生活を全うする、自身で独立・起業するに関わらず、
どのような状況、立場にある方々でも、『共通』して必要になってくる要素です。
これから、『流動性』はどんどん高まります。
それに伴い、『個人の影響力』の強さ如何で、『大きな差』がつく時代が来る。
『パーソナル・クレジット(個人の信用)』、言い換えれば『影響力』が、
これまで以上に『大きな価値』を持つ時代が、まさに幕を開けようとしています。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太