今日のテーマは、『ギリシャ国債:利回り1%割れも、10年間で語られなかった事』です。
2月14日、バレンタイン・デー。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか??(笑)
私たち『ど昭和世代』は、
女性から男性へ、チョコレートを渡す習慣がありましたが、
『令和』突入の現代、その習慣が残っているかは不明です。
それでも、
お会いする女性陣からは、律儀にチョコレートを頂くので、
『甘いもの』が大好きな私としては、嬉しいイベントです。
『前置き』とは、全く関係ないですが、
先日も、気になる報道を入手しました。
『ギリシャ国債(新規発行10年もの国債)利回り1%割れへ』
記憶も薄れつつある欧州危機当時。
当初から、某世界的投資銀行の『入れ知恵』もあり、
国家ぐるみの『粉飾決算』でEU(欧州連合)入りを果たした『ギリシャ』。
当初、
『無借金経営』に近い形と考えられていた国家運営ですが、
前述の『粉飾決算』が明るみに出た途端、『累積債務』が、
GDP(国内総生産)を遥かに超える事が分かり、激震が走ります。
この時、
問題が『ギリシャ国内』だけで完結すれば、
欧州の『小国』の1つが消滅したというだけで、話は終わっていました。
しかし、
『欧州連合』というブロック経済体制が、この時は『仇』となり、
同国内の他、加盟国間で持ち合っていた『ギリシャ国債』が、『時限爆弾』と化した。
欧州連合の優等生、
ドイツ、フランスの有名金融機関も、ギリシャ国債を保有していた為、
同国債が『デフォルト(債務不履行)』を迎えると、
連鎖的に『経済危機』が、欧州全域を飲み込むと危惧されていました。
また、
もし仮に、『ギリシャ国債』がデフォルトを迎えた場合、
南欧の問題児軍団(スペイン、ポルトガル、イタリアetc.)も、
『後に続け!』と、こぞって借金踏み倒しに走ると予想された。
そうなった場合、
2008年の『サブプライム・ショック』から立ち直り切っていなかった、
『世界経済』が、『メルトダウン』の危機に瀕することが危惧されました。
要は、
『世界経済(世界市場)』を全体舞台として、『資本主義』における、
洒落にならない『ピタゴラ・スイッチ』が押されかけていた訳です(笑)
結局、
その『最悪のシナリオ』は回避されることとなりましたが、
震源地・ギリシャは、該当国債利回りは『年率42%』と、
まさに、『天文学的数字』を記録していた時期があります。
『国家』が発行する債権で、ここまでの『ジャンク債(ゴミ)』は見たことがないです(笑)
何故か、
実際の『金融危機』が訪れてからは、日本メディアは、報道を控えましたが、
約10年の時を経て、同国の『国債利回り』は、冒頭の水準まで回復を見せています。
この期間に、何が起こったのでしょうか??
私の記憶では、日本で報道が見られた、『晩年』のギリシャでは、
国内金融機関からの『ATM引き出し制限』が実施されていました。
また、
国民全体の『25%』という、馬鹿げた水準の『公務員率』を削減し、
いかに、IMF、ECBから金融支援を取り付けるかという事を議論していた。
その後、通信を断たれた訳ですが、
実際、『ギリシャ』という国家では、各方面から金融支援を受ける為、
前述の『緊縮策』が、民意の『反対』を押し切って、強行されました。
具体的には、
国家全体として『3万人』を超える規模での『公務員削減』が行われ、
『公的年金』も、段階的な『支給額削減』が実施されていたようです。
社会的役職等もあり、
一部には、未だ『高水準の年金』を受給している人もあるようですが、
一般的な水準では、金融危機の前後を挟んで、年金は『4割』カット。
公務員年金組合では、
金融危機後の『8年間』の間に、合計で『13回』もの、
『年金受給額引き下げ』の制度改定があったと言います。
当事者ともなれば、決して、笑えないですよね。
私自身、
今回、調べるまで知りませんでしたが、『ギリシャ』の公的年金制度は、
現時点で、泣く子も黙る『完全賦課方式』へ変貌を遂げているとのこと。
『完全賦課方式』、皆さん、その意味が理解できますか??
公式ブログでは、何度か取り上げましたが、
現役世代から徴収された『年金保険料』が、
そのまま該当世代に『年金支給』される『鬼の制度』です。
余談になりますが、
昨年(2019年)末、厚生労働省から公表された『年金財政検証』では、
『最悪ケース』のシュミレーションの場合、2047年から日本国もそうなります。
話を『ギリシャ』に戻すと、
この『鬼の制度』断行後、勿論、現役世代の『保険料負担』は増大し、
実に、自営業者は、収入全体の『4割』程にも相当しているのだとか。
必然、
このような国家で働く事は『正気の沙汰ではない』と多くの人が気付き、
若年層を中心とした高い『失業率』も後押しして、国民の『国外流出』が続きます。
これらの『混乱』を経て、
ようやく辿り着いたのが『国債利回り1%未満』という水準であり、
当事者(ギリシャ国民)としては、相当な『痛み』が伴っていたという事です。
ところで、
前述の『金融危機』が襲っていた当時、同国の『累積債務』は、
同時期のGDP(国内総生産)比『180%』程度の水準でした。
皆さん、現在(2020年)の『日本国』のそれを知っていますか??
さらっと答えを言うと、『対GDP比250%超』です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太