今日のテーマは、『リモート・ワーク推進により、会社員の生産性は丸裸にされる』です。
2020年、
『新型ウイルス』を巡る問題が突如発生した(?)ことにより、
私たちの生活を取り巻く環境は、一瞬で変化してしまいました。
本当に、
今まで長く信じられてきた『常識』という概念が、
ここまで一瞬で崩れる場面も、そう無いですよね。
恐らく、
一生のうちでも『数回レベル』という頻度の出来事が、
今年(2020年)起こったということだと思います。
そう言えば、『東京五輪』も延期になりましたしね。
様々な『大きな変化』が、あまりにも一気に起こり過ぎて、
インパクトあるはずのその出来事ですら、薄れて感じます。
現在、
日本国内の感染者数は『5000人台』に留まり、
『緊急事態宣言下』より、低調に推移しています。
各地の医療体制も、
『第一波』襲来時よりは、ひっ迫していないようで、
国内死者数も1600人程度に抑制されていますね。
果たして、
日本国内に関しては、このまま収束傾向に進み続けるのか、
それとも、欧州のような『再燃』を見せることになるのか。
ちょうど季節の変わり目、
例年でも、体調を崩しやすい季節へと差し掛かって来ましたが、
今年は、これまで以上に、注意して過ごす必要がありそうです。
それで、
冒頭でも、2020年は様々な『変化』が訪れたことに触れましたが、
その1つとして『リモート・ワーク』なる概念は外せないと考えます。
これまで、
主に、『会社員』という立場の方々であれば、
雇用される企業の定める時間帯『出社』して、
『職場』で仕事を進めることが常識でしたね。
私自身、
20代を『会社員』としてキャリアスタートさせましたが、
この点について、当時は疑う感覚すら無かったと考えます。
要は、
誰もが『出社して、仕事をするのは当然だ』という、
画一的な『共通認識』を持っていたということです。
しかし、
『新型ウイルス』の出現により、根底にある『ルール』が変わり、
『出社できない・人と会えない』という時代が突如到来しました。
こんな『ルール変更』があるとは、
よもや想像すらしなかったですね(笑)
その流れを受けて、
一気に加速した『リモート・ワーク』なる概念ですが、
当初、奨励されていたはずの『働き方改革』について、
ここに来て、いくつかの疑問が呈され始めています。
それは、
『リモート・ワーク』を導入・促進することで、
人間の『生産性』は、本当に向上するのか??
単純に、
大都市圏で『片道1時間超』の通勤時間を費やしていた方々が、
その時間分『労働』すれば、価値創出量は確実にアップします。
別に、
削減した『通勤時間』を『労働時間』にする必要も無いですから、
その分『プライベート』に充当し、QOL向上させても良いですね。
海外諸国では、
『リフレッシュ休暇』が、日本よりも長期だと言われますから、
そうすることで、勤務時間内の『生産性向上』の可能性もある。
更に、
『生産性維持』ということを前提として考えるならば、
『企業サイド』としても、この制度を推進することで、
『事業コスト(固定費)』削減の可能性も出てきます。
『理屈』だけで考えれば、
2020年本格化した『リモート・ワーク』という制度は、
これまでの『労働常識』を覆すインパクトを持ちそうです。
しかし、、、、という話(笑)
一通り、各業界・各企業が『リモート・ワーク』を経験した後、
その『実用性』に関して、否定的な意見も散見されてきました。
先日話題にした『金融業界』で、某内資系企業トップを務める人物は、
『リモート・ワーク』について、次のような独自見解を示しています。
『(私見では)リモートで可能な仕事というのは、
思考的な価値創出としては希薄な仕事である。』
『それこそ、そのような仕事は機械化の進展だったり、
AI(人工知能)の発達により取って代わられる。』
企業トップの意見としては、『重み』がありますね。
また、
某米系・情報インフラ企業では、今後の就労環境として、
社員への選択肢として、『リモート化』を認めながらも、
給与は減額するとの意向を示しています。
表向き、
『リモート化』を選択することで、労働コストの低減が理由ですが、
明らかに、『生産性が低下すること』を念頭に置いたシステムです。
更に、
『リモート・ワーク』が促進することで、労働者の評価としても、
より『生産性・労働成果』が問われる時代が来ているを感じます。
これまで、
『職場』という『集合型:労働環境』であれば、良くも悪くも、
『頑張っている』という不確定要素が評価に入込んでいました。
しかし、
『リモート化』が促進することで、『バイアス』が掛かり難くなり、
シンプルに、『成果を生む人材』が正当評価されるようになります。
これまで、
『人柄の良さ』にウェイトを置いて仕事をしていた方々は、
『生産能力』の観点で、『丸裸』にされる時代の到来です。
『リモート・ワーク』
果たして、あなたにとっては『良い変化』だったでしょうか??
時代、常識、生活、労働環境がどのように変化していこうとも、
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井上耕太事務所
代表 井上耕太