今日のテーマは、『日本初の【官製・大学ファンド】は、果たして【成功事例】となれるのか??』です。
先ほど、3日間の東京出張から帰阪しました。
今回の上京中に、全国的な【Go To】一時中断が決定しましたね。
医療現場のひっ迫と、季節的に、更なる感染拡大予想から、
先手を打ち(?)『人』の流動性を抑制していく方針です。
その一方で、
昨日、公式ブログご紹介の『2021年度:一般会計予算』において、
キャンペーン期間追加予算『1兆円』が、即日決定されるという報道。
なかなか、『シュール』な話題提供をしてくれますね。
『一体、何がしたいのか??』、皆目分かりません(笑)
菅・新首相はじめ、与党として矢面に立つ方々としては、
これ以上、国民総意に反しての継続が不可能という判断。
しかし、
その後ろで、『手綱』を握って実権支配する方々からは、
勝手な動き(?)を批判する声も上がっているのだとか。
日本国民も、決して、『馬鹿』では有りませんから、
某ドラマでいう『ミノベ』の存在は気付いています。
ただ、
残念ながら【Go To】関連事業は時世と逆行していますから、
日本国に、本当に『民主主義』が残っているのか、どうか、
今後の動向如何により判明するので、注目していきましょう。
『本題』に入ります。
『前置き』とは全く関係がありませんが、
先日、関心を惹かれる報道がありました。
『10兆円規模、官製・大学ファンド(基金)、2022年度始動』
日本政府は、
自らの資金と、『財政投融資』等を元手に、初年度『4.5兆円』、
翌年度『10兆円』規模の資金を運用するファンドを設立します。
仮に、
将来的に『運用益』が確保できた場合は、世界的な研究開発、
人事・経営改革に取り組んでいる大学に優勢分配する仕組み。
『社会保障費』同様、
日本国の『国家財政』は、全体を通して厳しい状況ですから、
最高学府の『教育関連費』を、異なる形で捻出するのが目的。
当初の財源は、
昨日話題にした『新規発行国債』による無計画補填は考えず、
現在(国が)保有する資産を換金する形で工面するという事。
財務省は、
ファンド設立資金として、硬貨製造目的で備蓄した『金』を売却し、
『約5000億円』を調達すると言いますから、極めて、異例です。
2022年、
運用開始後は、大学サイドから出資を募り、JST債発行等の手段も講じて
翌年度(2023)は、前述『10兆円』まで運用規模を引き上げる方針。
もしも、
政府想定の『年率3%』の運用利回りを確保することが出来れば、
年間『3000億円』の資金拠出が見込める『夢のプラン』です。
『大学の研究力強化を長期的な視点で安定的に支援できる』と、
萩生田文科相は、今回のファンド設立の『手応え』を示します。
しかし、
設立に関わる『当事者』以外の視点からは、冷静に評価されて、
『理屈通りに、簡単に上手くいかない』という声も聞かれます。
そもそも、
今回の『官製・大学ファンド』のモデル・ケースとなるのは、
米国・ハーバードが先行して手懸ける『大学ファンド』です。
こちらは、
現時点『400億米ドル(約4.5兆円)』を運用原資として確保し、
株式は勿論、ヘッジファンド等にも積極的な運用を仕掛けています。
その結果、
運用開始から2020年現在まで、加重平均値として、
『年率約7%』もの高い利回りを確保することに成功。
単独大学として、この数字ですから、世界中を見渡したとしても、
他大学とは比較にならない程、潤沢な資産確保に成功しています。
日本政府としては、この『モデル・ケース』を真似たいんですね。
しかし、
現実問題、日本初(発)の『官製・大学ファンド』において、
この数字が実現可能かというと、様々な点で疑問が湧きます。
例えば、
大部分は『国内資産』を中心として運用されるでしょうから、
世界の経済覇権国・米国市場と比較した時、低調推移は必至。
仮に、
積極的な割合で『株式市場』に資金投入したとしても、
米国市場のそれ(伸長率)とは、長期的に乖離します。
また、
実際には、リスク回避的に『債権運用』が主流になるのでしょうが、
幸か不幸か、日本国債の利回りは、現在『0%』にへばり付きます。
かと言って、
『リスク資産』の保有比率を高めれば、『損失計上』のリスクも高まり、
かつての『官製・農水ファンド』が如く、社会的非難を浴び兼ねません。
日本人の『気質』的にも、そこまで『リスク』は取れないでしょう。
更には、
『お金』、特に『巨額資金』の集まる所には、利権も発生する為、
将来的な『負の温床』にならなければ良いな、と考えるのですが。
日本の『教育関連費』を巡る『夢』のようなプランは、
文字の如く、『幻想』として終わる算段が強そうです。
このポイントにおいても、日本国の財政は『リスク』を孕んでいます。
定期開催する『資産形成セミナー』は、今後も、暫くの期間、
『リアル』『オンライン(Zoom)』を並行して開催します。
——————————————————————–
■12/22(火)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@大阪・梅田■
■12/23(水)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom■
——————————————————————–
また、
『オンライン開催』については、『リアル開催』の場合と異なり、
ご希望頂いた方への『1対1:個別受講』も対応させて頂きます。
(*この時期限定のご対応です。)
その場合、
通常開催(集合セミナー形式)より『濃い』情報をご提供出来ますので、
受講希望される方は、この機会を、ぜひ有効活用して頂けたら幸いです。
(*予告なく終了する場合もありますので、ご了承下さい。)
——————————————————————–
■12/22(火)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@大阪・梅田■
■12/23(水)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom■
——————————————————————–
*上記ご案内ページにアップする日程以外をご希望の方は、
下記アドレスまで、直接お問い合わせ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所公式:michiamokota0421@gmail.com
井上耕太事務所
代表 井上耕太