今日のテーマは、『意識的に雑音(些末な情報)を遮断できる人が、成功するもう1つの理由』です。
昨日の公式ブログでは、
『雑音を遮断できる人が資産形成に成功する』と題して、
意識的に些末な情報を遠ざける必要性をご紹介しました。
少しだけ振り返ると、
20世紀の『100年間』をかけて生み出された情報と、
同等量が現代社会では僅か『数日間』で生み出されます。
その環境において、
無意識・無自覚な人たちは簡単に膨大な情報に暴露され、
人生を通して、受動的な生き方を引き受けることになる。
もちろん、
それ(情報)を取捨選択する能力があれば良いのですが、
私たちはそこまで有能ではないという謙虚さも大切です。
それ故、
現実的に有効で、最もコンストラクティブな方法として、
意識的に雑音から距離を取るという手法が推奨されます。
そして、
投資の神様でありオマハの賢人と称されるバフェットが、
その代表的な実践者であることは、昨日述べた通りです。
さらに、
『雑音』を遮断した方が良い理由は、もう1つあります。
冒頭、
現代社会で生み出されるノイズの膨大さに触れましたが、
それは、物事の変化速度が増していることも意味します。
事実、
株式市場において、個別銘柄の取引価格(株価)変動は、
秒速どころか、何万分の1秒単位の世界に突入している。
併せて、
NYダウ平均や日経平均株価などに代表される株式指数も、
日々、目まぐるしく乱高下し続けながら推移しています。
現実問題として、その慌ただしさの渦中に身を置いては、
心の平穏を保ちながら、資産形成することは不可能です。
現に、
『雑音』に暴露されることに慣れ切ってしまった人達は、
長期的に意味を持たない雑事に右往左往する傾向にある。
具体的には、
直近1年、2年という短期スパンの運用成績に執着して、
資産形成の運用方針を簡単に変えることが挙げられます。
この辺り、
資産形成に明るい方であれば理解は出来ると思いますが、
『再現性』を最重要項目として長期視点で運用に臨む時、
10年未満の『刹那』は、1つの結果でしかありません。
良くも悪くも『事実』以外の意味を持たないということ。
自然界に目を向けると、
単細胞生物に近付くほど、時間感覚は『今』しかなくて、
長期視点の『未来』は存在しないことが分かっています。
また、
霊長類などは高度な脳を持つため学習能力はありますが、
『今、この瞬間』を最大評価することも実証されている。
何れにせよ、
『過去』から学び、『未来』に思いを馳せる能力がなく、
短期視点で物事を刹那的にしか捉えられないということ。
しかし、
凡ゆる分野に共通して、資産形成においても成功の鍵は、
刹那的な心の移ろいではなく『本質』を見抜く能力です。
そして、
その能力を習得するには短期的な変動に乱されことなく、
物事を掘り下げて考える『一人の時間』を確保すること。
やはり、定期的に雑音をデトックスすることが重要です。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太