今日のテーマは、『新紙幣流通まで1ヶ月、果たして追加アナウンス無しで乗り切れるのか』です。
意外にも、
社会全体としては殆ど関心の高まりを見せていませんが、
新紙幣の流通開始(7月3日)まで1ヶ月を切りました。
20年間、
私たちが慣れ親しんできた紙幣のデザインは一新されて、
今後は時間の経過とともに順次切り替えられていきます。
直近を振り返っても、
夏目漱石の印刷された旧1000円紙幣に出会う機会は、
1年間あたり1、2回あるかないかだと記憶しています。
恐らく、
新渡戸稲造が肖像とされた旧5000円紙幣に関しては、
最近10年間で、一度も出会うことはありませんでした。
それと同様、
私たちが慣れ親しんだ既存紙幣を見る・利用する機会も、
新紙幣流通後は急速に減少していくことが予想されます。
ところで、
今回、実行される紙幣刷新について、政府公表のとおり、
その目的は『偽造防止』だけで説明がつくのでしょうか。
実際、
少なく見積もっても2兆円近いコストが見込まれますが、
これは、人口約60万人の鳥取県のGDPにも匹敵します。
つまり、
最小人口と言えど、全鳥取県民が1年間働くことにより、
生み出す付加価値すべてを投入して実行するということ。
また、
社会全体の決済インフラ切り替えの労力まで考慮すれば、
数字として表れる以上のコストを要することは明白です。
にも関わらず、
近年、殆ど耳にしない『偽札防止』が目的なのであれば、
費やすコストに対してリターンが全く見合っていません。
この件に限らず、
人為的に起こる出来事には必ず『理由』が存在していて、
紙幣刷新なる一大イベントも、絶対に真意は潜んでいる。
目的の一つとされるのは、
2024年現在、総額100兆円はくだらないとされる、
日本全国の家庭に眠っているタンス預金の炙り出しです。
こちらは、
新紙幣発行により自動的に切り替わる部分もありますが、
その割合は楽観的に見積もったとしても1割に満たない。
しかし、
その切替率を限りなく100%に近付ける方法は存在し、
既存紙幣の有効期限設定によりシンプルに実現可能です。
果たして、本当に『追加アナウンス』はないままなのか。
歴史を振り返っても、
ブラック・スワンは、私たちが油断し切っている時こそ、
突如として現れることも認識しておく方が良さそうです。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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