永きに渡って経済学者の方々が、
『思い違い』をしていたことがあります。
それは、次のようなもの。
『経済は、理屈通りに動く』
『ミクロ』も『マクロ』も関係ありません。
この『勘違い』によって、
彼らは『机上』で考える理論で『経済』が説明出来ると、
本気でずっと考えてきました。
でも、これ無理ですよね(笑)
少し考えたらわかります。
この理論が成立するには、次の『大前提』が必要です。
『人は、合理的に動く』
はい、無理です(笑)
僕達は、自分自身がそうであるように、
『合理的』ではなく、極めて『感情的』に行動します。
すべての『行動』の、『理屈』は後付け。
買い物とか、わかりやすいですよね(^_^)
本当に必要かどうかではなく、買った後に、
『これは必要だった』と自分を必死で説得します(笑)
それで、『行動心理学』『行動経済学』という分野が、
近年は注目されるようになってきた。
僕も結構好きな分野で、
最近も『行動経済学』の本を読み漁ってます。
偉そうに言うてますが、僕自身、
『痛いとこ突かれるな~』と思いながら読んでます(笑)
で、
昨日のblogで、
『投資に必要な能力とは?』を書きました。
その中の1つ、『④:少しの算数力』の話。
金利年率『4%』の投資と『0%』ものと。
どちらが有利か理解できたらいい、と言いました。
でも、ほんま言うたら、
『理解』出来ても、実際に『行動』出来るかは別問題です。
事実、多くの方々が行動出来ません。
あなたも、その内の1人かも知れない。
それ、何故だかわかってますか??
今日は、その理由を説明します。
大きく2つ。
①現状を、変えたくない。
『お金のセッション』をやっていて、
明らかに『差』を感じることがあります。
『お金持ち』『投資をやってきた』家系の方は、
『投資』に対する心理的ハードルが低い。
と言うか、『殖えない』事を『リスク』と感じる。
でも、こういう方々は本当に一握りです。
対して、日本人の90%以上の方々は、
『投資』という事に馴染みがない環境で育った。
なので、その方々からしたら、
『投資をしない』という環境がコンフォート:安定です。
もし、その環境にどっぷり浸かってしまってるなら、
一度、意識的にメンタルブロックを打破する必要があります。
②将来の『100万円』より、今の『1万円』。
実は、これが大きいです。
人間の脳は、
『将来』よりも『今』を過大評価するようになってます。
例えば、次の3択があったとします。
①:『今』、1万円もらう。
②:『1年後』、10万円もらう。
③:『10年後』、100万円もらう。
皆さん、圧倒的に『①』を選択します。
たぶん、95%は選ぶやろなぁ(笑)
『②』を選ぶ人はほんと稀でしょうし、
『③』に至っては、ほとんど無価値という評価をします(笑)
実際、『1万円』を10年運用で『100万円』にするには、
年率換算で『複利50%』程度で運用する必要があります。
毎年『50%』運用を、10年間続ける、、、、無理です(笑)
つまり、上記『①』と『③』を経的合理性から考えると、
『③』の選択肢の方が圧倒的に有利な訳です。
でも、多くの人は『①』を選ぶ。
ちょっとややこしい話ですが、
短期の運用利率から考えると『②』の条件が1番有利。
余力の残っている人は、
『頭の体操』程度に考えて見てください(^_^)
シンプルに言います。
・『今』を過大評価し過ぎる。
・『将来』を無価値と評価する。
だから、人は『合理的』に動けません。
オラウータンの前にバナナ置いて、
『待て!明日まで待ったら2本あげる!』
言うても、無理です(笑)
彼らにとって、明日のバナナは無価値です。
でも、僕達は『文化人』ですよね??
『今』の1万円ばかり追い求めてたら、
他の動物たちと変わらないよ??
無意識に行動すると、
この『本能的』な『動物脳』で動くことになります。
でも、今、お伝えしましたからね(^_^)
これからは、『意識的』に動こう!
そろそろ、『文化人』になろう(^O^)!