『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
先日のblogでは、日銀のマイナス金利導入に伴い、
『異次元に入ってきた!』という話をしました。
それから、日々状況は変わっています。
今朝、興味深いニュースが出てました。
『個人・自治体向け国債、購入募集中止』
これまで、国債消化を目的に、
個人に対して売られていたものの販売中止です。
『新型窓口販売』
ゆうちょ銀行や地銀で窓口販売してる、
5万円単位の10年もの国債をストップする。
2007年の募集開始以降、初めての出来事です。
僕は見向きもしてなかったので知らなかったけど、
2年、5年国債は既に販売を取り止めてたみたいですね。
理由は、『利回り』の低下。
実際、『マイナス金利』導入が決定された直後、
新発10年もの国債の利回りは『0.1%』切りました。
今朝の段階では『0.045%』まで低下し、
過去最低をほぼ毎日更新しています。
これは、今後もダウンする見込み。
年内には、10年もの国債の利回りすら、
『マイナス金利』に突入すると見込むアナリストもいます。
実際に、そうなるんやろね。
だから、問題になりそうな『個人向け』は止めた。
『マイナス金利』の国債を買う場合、
そのマイナス割合を上回る勢いでの、
通貨価値の上昇が見込めるなら合理性はある。
でも、一般人で国債買ってる人達が、
その理屈を理解出来るとは到底思えない。
今後は、国債市場では一般人は閉め出しです。
*まだ販売してるものもあるけど。
日銀の買い入れや、
銀行・証券・保険への押し付けで消化していくことになる。
全ての『もの』でそうですが、
その価格は市場の需要と供給のバランスで決定します。
欲しい人が多ければ、価格は高くなり、
誰もそれを欲しがらなければ、価格は低くなる。
国債の場合は、
ニーズが高ければ、価格は高くなり利回り低下、
誰も欲しがらなければ、価格は下がり利回りを上げざるを得ない。
一般人を閉め出して、身内で操作することにより、
今後はこの『平衡力』も働かなくなることが予想されます。
まさに、『ブラックボックス』になってきました。
日本の財政は、どんどん厳しくなってます。
国債積み増しでのデフォルトは、
理屈ではあり得ませんが、実際には起こるかも知れない。
どういうことか??
つまり、全ては『お上』の判断ということです。
自分の資産は、自分で守ろう。
『国のリスク』と、『個人のリスク』を切り離そう。
『国』『社会保障』を当てにしなくても、
自由に生きていく環境を作ることは可能です(^_^)★