今日のテーマは、『あなたは、初志貫徹で人間万事塞翁が馬の理念を持てますか??』です。
あなたは、タイトル採用した言葉を知っていますか??
『人間万事塞翁が馬』
松井秀喜さんの座右の銘として、有名になった言葉です。
私自身、
10年以上前に読んだ『不動心』中でこの言葉を知って、
以来、自らの座右の銘・判断基準にさせて頂いています。
言葉の意味の説明は、勉強の為に、調べてみてください。
端的に説明すると、凡ゆる物事を短期視点で判断せずに、
長期的な視点で、フラットな精神状態で観ることが重要。
また、
『善・悪』という判断も、長期視点では頻繁に入替わり、
人生全体を通して、それすら無常ということでしょうか。
我ながら、的を射た、シンプルな解釈だと感じています。
本題に入ると、
凡ゆる物事に共通するのと同様『資産形成』においても、
『人間万事塞翁が馬』の理念を初志貫徹することが重要。
枚挙に遑がありませんが、典型的な事例が出て来ました。
私自身、
会社員時代お世話になった『エーザイ株式会社』ですが、
直近、株価下落のスピードが一段と加速してきています。
元々、
年初から『8000円』付近で推移していた同社株価は、
今年6月、とある発表を以って、爆発的に上昇しました。
恐らく、
医療業界所属の方々なら分かりますが、認知症の根治薬、
アデュヘルムがFDA(米食品医薬局)承認を受けたため。
現在、
先進諸国(高齢化進展地域)を中心に共通の課題である、
アルツハイマー型認知症には根治薬が存在していません。
2019年、
世界中で『約5000万人』とされているAD患者数は、
30年後の2050年に『1.5億人』まで爆増します。
ご存知の通り、
同疾患は、新型コロナ・ウイルスと異なり根治不可で、
一旦発症すれば、その後は付き合い続ける必要がある。
また、
周りの方々のサポート(介護)の不可欠となる事から、
本人の範疇を超えて、経済活動にも影響を及ぼします。
なかなか、一筋縄では解決しない問題(課題)ですね。
そこに、
『根治薬』としてポテンシャルを秘める薬剤が登場し、
期待を一身に集めて、エーザイ株は急上昇したのです。
実際、
丁度半年前(6月22日)には、上場来高値を更新し、
1株あたり『1万2,765円』の価格を付けています。
僅か2週間ほどで、株価が1.5倍超になった計算です。
しかし、期待とは裏腹に、その後は上手く運びません。
元々、
FDA承認時も、有効性・安全性を最終確定させるため、
追加の臨床試験を実施することが受験に付されました。
が、
脳内のベータ・アミロド蛋白の減少と、臨床効果には、
相関関係がないのでは等ネガティブ意見が散見します。
遂には、
米国と相対するスタンスで、EMA(欧州医薬品庁)は、
同薬剤を『(現時点で)承認しない』との見解を公表。
更に、
昨日(12月22日)開かれた厚生労働省専門部会も、
『有効性の明確な判断が不可能』との結論に至ります。
共同開発するバイオジェン社は、
第4相試験の計画があることを明らかにしていますが、
最終結論は『9年以上先』の可能性があるとの意見も。
これを受けて、
本日(12月23日)の同社株式は終日低調な動きで、
終値として年初来最も安い『6,477円』を付けます。
前述の通り、
今年6月22日付で『上場来最高値』を記録してから、
僅か半年間で、株価(時価総額)が半減した事になる。
言葉通り、『天国と地獄』を味わった感じでしょうか。
こうなると、
もし、新薬の『FDA承認』というイベントが無ければ、
それ以前の株価を維持できた可能性すら感じられます。
『山』が高かった分だけ、その後の『谷』も深くなる。
会社関係者(経営幹部)の方々は勿論、一般投資家も、
精神的にアップダウンの激しい時期を過ごしています。
しかし、『希望の光』は、潰えているとは思いません。
勿論、
前述してきた通り、短期的改善策はないと考えますが、
同薬剤が、正式承認される可能性は、未だ残っている。
そして、
もしも、同薬剤が、海外諸国で正式に承認された場合、
対象患者1.5億人の(超)巨大市場が拡がる事になる。
*勿論、単純に『ビジネス』という視点だけではなく、
『社会貢献』という観点でも人類に大きな利点がある。
更に、
これまで認知症治療薬開発の歴史が物語っている通り、
『競合他社・競合薬剤』は、暫く現れるとは考え難い。
そうなれば、
超巨大市場におけるブルー・オーシャン戦略が成立し、
エーザイの株価は、暗号資産並に爆上げするでしょう。
もしかしたら『千載一遇』のチャンスかも知れません。
逆も真なりで、試練が待ち受ける可能性はありますが。
あなたが、長期的視点で『資産形成』に臨もうとする時、
『人間万事塞翁が馬』の理念を持つことは、最重要です。
日常生活から、短期視点で一喜一憂していませんか??
そうであれば、思考回路のアップデートが必要でしょう。
短期的に『良く』見えることも、将来的に『悪く』なり、
反対に、『悪く』見えることも、将来的には一転します。
精神的なアップダウンを卒業し、淡々と臨んでください。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールは未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太