今日のテーマは、『投資の神様の意に背いても尚、私が日本株式に投資しない理由』です。
日本居住にも関わらず、私自身、日本株を保有しません。
もちろん、
金融機関に預け入れている資金の間接購入はありますが、
自らの意思で、自主購入したものはないという意味です。
実際、
『つみたてNISA』等、公的制度も利用しているのですが、
『国内株式』は、ファンド選択から尽く排除しています。
今から20年近く前、
20代前半はそれ(国内株)への投資経験もありますが、
投資理論が定まるにつれて、自然と今の形になりました。
一般的には、
日本という国に生まれ育ち、現在も居住している人間が、
日本株を敬遠することは不思議がられるかも知れません。
なので、今日はその理由を簡単に説明したいと思います。
昨日の公式ブログでは、
『5月度FOMCで利上げは回避されるのか?』と題して、
米国の金融政策が転換点間近であることを紹介しました。
そして、
覇権国・米国の方針転換は、米国だけの問題に留まらず、
先進諸国から始まり新興国へと世界全体に波及していく。
昨日の記事中でも、
米国の政策金利が『5%前後』を境にピークアウトして、
近い将来、『利下げ』に転じる可能性を示唆しています。
世界全体で見れば、
金利は今年の7月ー9月期に『6%』で最高点に達して、
2024年末には『4.9%』まで低下すると予想される。
また、
個別要因を持つブラジル、インドネシア等では先行して、
今年終盤にも『利下げ』が進行する可能性すらあります。
大前提として、
資本主義なる経済システムは、膨張と収縮を繰り返して、
長期視点では、緩やかに『肥大化』しながら進行します。
それを基として考えた時、先ほどご紹介したプロセスは、
極自然なもので、現状も未来も悲観の必要がありません。
しかし、
資本主義の真理に合致し、国際的に一貫した動向に対し、
資本主義国の中で1ヵ国だけ『例外』が存在しています。
そうです、
お察しの通り、その唯一の例外こそが『日本』なのです。
現実に、
前半でご紹介した、世界的な金利動向にも当て嵌まらず、
超長期金利まで見渡しても、全てが『0%金利』のまま。
時代背景に関わらず、
常に金融緩和を継続し、YCC等でマスクされた市場では、
壮大な『金融実験』が、現在進行形で進められています。
その着地点(結末)は、誰一人知らないというのが真実。
皮肉にも、
世界的な投資の神様であるウォーレン・バフェット氏が、
日本株に好意的な姿勢を示したことが、話題になる時期。
しかし、
『資本主義』という経済システムの真理からも逸脱して、
『適性評価』が難しい市場に本当に投資して良いものか。
手を出さない理由は、単純に、『分からないから』です。
自ら理解できる状態に戻った時、再検討するつもりです。
——————————————————————–
2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太