日本国における【財政健全化不要論】は、果たして真実か??

今日のテーマは、『日本国における財政健全化不要論は、果たして真実か??』です。

 

 

先週の平日は、リフレッシュ休暇を過ごしていました。

 

 

本格的な情報配信としては、まるまる一週間ぶりです。

 

 

本日は『リハビリ』も兼ねて書き進めたいと思います。

 

 

早速本題ですが、

 

 

日本国における『財政健全化不要論』なるセオリーが、

近年では、急速に『市民権』を得るようになりました。

 

 

一見しただけでは(?)、中々、理解し難い理論です。

 

 

推進派の方々は、従来の経済学は形骸化したものだと。

 

 

何でも、

 

 

彼らの言う『現代版:新経済学』が支配する世界では、

国家であれば、いくら借金しても破綻しないのだとか。

 

 

確かに、

 

 

メディアは、『負債:累積債務』に注目しがちですが、

日本が同様に『資産』を保有していることは事実です。

 

 

個人レベルで考えた時、

 

 

仮に、借金額として『1000万円』存在していても、

保有資産が『500万円』あれば、負債は半減します。

 

 

それと同様に、

 

 

日本国の累積債務が『1500兆円』を超えていても、

資産が『1000兆円』あれば、大した事ないのだと。

 

 

2021年現在、

 

 

日本のGDP(国内総生産)は『540兆円』ですから、

純粋な負債は、1年間分のそれで相殺可能になります。

 

 

果たして、

 

 

その数字(割合)が『健全』かどうかは分かりませんが、

少なくとも、『1500兆円超』よりは心安まりますね。

 

 

『精神安定剤』としては、有効な考え方かも知れません。

 

 

それでも、私自身、ここまではシンプルに理解できます。

 

 

しかし、

 

 

『財政健全化不要論』支持の方々は、ここから飛躍して、

『国家の借金は消える』という信じ難い展開を見せます。

 

 

近年、

 

 

『MMT:現代貨幣理論』として一般社会で有名になり、

『自国通貨建債権』の無限発行を可能とする理論ですね。

 

 

これによれば、

 

 

国家発行の債権は、最終的に中央銀行が引き受ける事で、

(永久保有により)『返済義務』が消滅するというもの。

 

 

この辺り、

 

 

『個人レベル』は、生命が有限であるため不可能ですが、

『国家レベル』であれば、途中で息が絶えることもない。

 

 

結果、

 

 

国家債務の『永久保有』が、本当に可能なのであれば、

日本国が発行する債権は、無限に刷りつづけられます。

 

 

まさに、実現すれば『パラダイス』のような理論です。

 

 

それが成立する世界では、正直に働くものは馬鹿者で、

借金を踏み倒し、贅沢三昧生活をするものが勝ちます。

 

 

果たして、そんな馬鹿な話が成立するでしょうか??

 

 

『財政健全化不要論』を支持する方々は、その根拠を、

『現時点、日本が破綻してないこと』に求めています。

 

 

もしも、

 

 

彼らの言う所の『形骸化した経済学』が成立するなら、

日本は破綻するか、インフレに襲われているはずだと。

 

 

それが、

 

 

現時点、対GDP比300%の債務があるにも関わらず、

『延命』出来ていることが、それ自体証明していると。

 

 

私自身、

 

 

このように意見している人の言葉を耳にする場面では、

いつも、子どもの頃に聞いた『寓話』を思い出します。

 

 

次のようなものです。

 

 

昔々、ある村に、大きな『穴』がぽっかり開いていて、

子供達が遊んでいる時、誤ってボールを落としました。

 

 

子供達は、

 

 

一斉に『穴』を覗き込みましたが、落としたボールは、

いつまで待っても、『底』にぶつかった音がしません。

 

 

『穴』は、人々が想像していた以上に深かったのです。

 

 

それから、

 

 

村の人々は、その『大きな穴』に対して不要なものを、

どんどん投げ捨てることが、常態化してしまいました。

 

 

どんなに不要物を捨てても、満杯にならないからです。

 

 

それから、村の人々は、どんどんエスカレートします。

 

 

最終的には、処理に困った『核兵器』まで投げ入れて、

自分たちにとって『都合の悪いこと』をひた隠します。

 

 

そして、

 

 

最初の『ボール』を投げ入れたから、暫く経ったとき、

ある人が、空の上から落ちてくるものに気付きました。

 

 

それは、最初に投げ入れた、1つの『ボール』でした。

 

 

どうでしょうか??

 

 

『今、未だ破綻・インフレしていないから』の根拠が、

とても危険な考え方だと、ご理解いただけますか??

 

 

自然の摂理で考えた時、『無限借金論』は成立しない。

 

 

この世界で『理屈』の成立しない事など起こりません。

 

 

地に足を付けて、

 

 

日本国の『現状』を、客観的に、冷静に判断する事で、

自助努力による、『資産形成』をスタートしましょう。

 

 

『借金天国』が成立したら、教えて頂けたら幸いです。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

【クライアント】
・経営者、医療従事者(医師、看護師、薬剤師 etc.)、会社員(上場企業勤務、若しくは、年収500万円以上)

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