今日のテーマは、『日本国の歳出の肥大化が止まらない、社会保障費とは別のもう1つの理由』です。
昨日の公式ブログでは、
『歳出肥大化の危機感を持っているか』という旨の題で、
慢性的な借金体質に陥る国に生きるリスクを書きました。
少しだけ振り返ると、
先日、閣議決定された来年度一般会計予算の歳出総額は、
今年度に続いて、過去2番目の規模となる112兆円超。
コロナ禍も明け、
それに関連した諸々の対策費からは解放されていますが、
防衛費、社会保障費の2項目は過去最大に膨張している。
特に、
後者は、今後数十年単位で継続する少子高齢化も手伝い、
削減されるどころか、現状すら毎年1兆円ペースで増大。
当然、
未来永劫、現行の給付水準を維持することなど不可能で、
年金・健康保険分野の抜本的改革は急務にあるはずです。
しかし、
聖域にメスを入れると、選挙戦では苦戦を強いられる為、
中々手出し出来ない悩ましい構図があることも事実です。
さらに、
前述の2項目に加えて別にもう1つ、日本の財政問題が、
一筋縄では解決しない理由を示す歳出項目が含まれます。
それが、
一般会計全体の約4分の1を占め、過去最大を記録する、
年間27兆円に上る国債費(償還・利払い)の存在です。
これは、
過去に発行した国債のうち、満期を迎えたものの返済と、
継続保有するものから発生する利払いを意味しています。
もう一度、昨日の記事の内容を思い出してみてください。
2024年度、
歳出・歳入ギャップは50兆円規模で存在していますが、
その中には約27兆円の借金返済が含まれるということ。
個人で言えば、
1つの消費者金融で借りた借金の返済期限が迫ったので、
別の消費者金融で新たに借金をして返済するようなもの。
高等教育など受けなくとも、危険性は瞬時に理解できる。
また、
一般感覚でも、リボ払いやキャッシングをする人たちを、
『ヤバい』と見る風潮は浸透しつつあると感じています。
しかし、
今の日本が実行している無計画ファイナンスに比べれば、
リボ払いをする人たちの方が、経済的には断然健全です。
私たち日本国民は、やはり『沈みゆく船』に乗っている。
昨日と同じ結びになりますが、現実と正面から向き合い、
問題点を確認したら、その対策を講じることが必要です。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太