今日のテーマは、『本家から派生して、独自進化の日本版ウェルビーイングに感じる違和感』です。
近年、
流行する新たな概念は幾多ありますが、タイトルの言葉、
ウェルビーイングも間違いなくその1つに挙げられます。
その定義は、
某ウィキペディア先生によると、本質的に価値ある状態、
究極に善く、自己利益に適うものを実現した状態とある。
つまり、
ウェルビーイングで表現される最善の状態というものも、
当然ながら、人それぞれで異なっているということです。
例えば、
ちょうど今、フランス・パリで夏季五輪が絶賛開催中で、
多くのアスリートの活躍が私たちに感動を与えています。
4年に一度の祭典で、
メダルの獲得を最終目標にする彼ら・彼女らにとっては、
プロセスは苦しくとも実現した状態がウェルビーイング。
もちろん、
私たち観客サイドは、プロセスの1%も知り得ませんが、
一端が垣間見えるからこそ、実現した姿に心が動きます。
翻って、
本家から派生して、独自の進化を続ける日本版のそれは、
『それで良いのか』と疑問を感じる場面が散見されます。
実際、
日本国内で頻繁に扱われるのは、今ある状態こそ十分で、
人はそのままでも価値があるという概念への書換えです。
もちろん、
本家のウェルビーイングに合致するかどうかは別として、
派生した日本版の考え方も、頭ごなしに否定はしません。
私自身、
考え方・物ごとの捉え方の根底はそれでも良いと思うし、
精神的に落ち込む時期等、一時的に休める事は必要です。
しかし、
前述のアスリート達がその考え方に終始するかと言えば、
決してそうではないことは、誰しも簡単に予想出来ます。
もしも、
彼ら・彼女らが今ある状態を過度に肯定してしまったら、
進化・向上することも私達が感動することもありません。
極論、
『今ある状態』に対して過剰な重要感を与えてしまうと、
私たちの生活も、原始時代から変化しなくなってしまう。
善悪は別として、
人間は、本能的に『向上心』というものが備わっていて、
自然に『より良い生活を送りたい』と考える生き物です。
また、
自らの目標を設定して、そのプロセスで困難を乗り越え、
遂には実現してこそ、本当の意味での充実感が得られる。
『資産形成』というテーマにおいても完全に合致します。
私たちが経験的に知るとおり、易きに流れるは簡単です。
しかし、
それだけでは、中身のない空虚な人生になってしまう為、
時には、適度なストレスの掛かる挑戦が大切と考えます。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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