『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
昨日のblogでは、
『もうすぐ、金融危機が来る』という話をしました。
これは、経済の勉強している人なら、
多くの方々の共通認識です。
でも、そうは言われても、
なんとなく実感がわかないですよね(^_^)
それもそのはず。
人間は、自身の『経験』でしか、
物事を判断出来ないようになってるからです。
だいたい、人の一生が『80年』とする。
ちゃんと勉強して、
『経済』の物心がつくのが『20歳』とする時、
一生の内で認識できる期間は『60年』程度です。
年代別に認識年数をカウントすると、
50歳の人なら『30年間』、40歳の人なら『20年間』、
30歳の僕らに至っては『10年間』の経験を基に、
全てのことを判断しようとしている訳です。
これじゃ、なかなか上手くいかないですよね(^_^)
特に、ここ30年程度は、
日本はとても良い期間を過ごしてきました。
戦後の復興から高度経済成長を経て、
一気に世界トップの経済大国に駆け上がった。
世界を代表する大企業が勃興し、
『定期昇給』『終身雇用』という概念を作り上げました。
『日本円』も、とても強かった。
バブル崩壊から『失われた20年』と言われながらも、
主要通貨としての価値はしっかり守ってきました。
だから、皆、これからも安泰だと思ってる。
今、50歳の方々も、ここ30年を振り返って、
これからもその『常識?』が続くと思っています。
そんな方々に、次の言葉を送ります(^_^)
『愚者は、経験で判断する。』
『賢者は、歴史に学ぶ。』
例えば、『世界恐慌』とか『戦後日本の動乱』とか。
このblogを読んでくれている人で、
それを『体験』として経験した人はいないですよね??
世界的に長期間経済が低迷したり、
『預金封鎖』『資産課税』なんかは実感できない。
あとは、歴史的には同時代を過ごしても、
ロシアやアルゼンチンのデフォルト、
ジンバブエのハイパーインフレとか、
一応聞いてはいるけど、とても遠いことのように感じます。
でも、今後はわかりません。
今は、予測不能の事態に入ってきてます。
例えば、『マイナス金利』。
既に、発動した日銀ですら、
アンコントローラブルに陥ってる。
金融機関の預金金利や諸融資の金利も、
どんどん下がっていってます。
もし、『普通預金』の金利をマイナスにする時、
どんな事が起こると思いますか??
銀行に預けてても『お金』が減る訳です。
『お金』を引き出すため、
大挙して人がATMに押し掛ける。
銀行としても預金を全て引き出されては困るから、
限度額を設定して『引き出し制限』をかける。
このことで、さらに人々の間でパニックが発生する。
とても、イメージしやすいシナリオですよね(^_^)
ところで、『預金のマイナス金利』、あり得ませんか??
いや、普通にあり得ると思います。
日銀当座預金に預けててもマイナス、
かと言って、他に有利な行き場所も無い。
そんな中で、金融機関の経営は悪化します。
それを回収する為には、
『普通預金のマイナス金利』も、十分あり得ると思うのですが。
ただ、最初はわかりにくくやるかもですね。
『ATM手数料、終日有料化』とかでね(^_^)
今までもATM手数料をしっかり払ってた人達は、
既に先行して『マイナス金利』になってましたね(笑)
もし全てがこんなルールになったら、
僕は日本の金融機関口座を棄てます。
今度の経済危機では、
『大企業』でも潰れる所が出てくると思ってます。
デカイからといって、潰れないとは限らない。
と言うか、潰れる・潰れないの話に、規模は関係ありません。
資金がショートしたら、潰れる。
単純に、『お金』が無くなったら終わり。
今後どんなふうに動いていくか、
興味深く見守っています(^_^)
面白い言葉を聞いたことあります。
『人が体験する経済危機は、75年周期』
間違ってはいけないのは、
『起こる』のではなくて、『体験』するのが75年周期と言うこと。
つまり、一生に1回程度です。
しかし、一生に1回は確実に起こります。
あなたがそれに初めて遭遇したとき、
『いや、経験したことなかったし!』は、
言い訳として通用するでしょうか??
ただ、『注意を怠った』だけです。
人類の歴史は4000年?、5000年?
それから比べても、
たかだか『30年』とかの経験は知れてます。
その『一瞬』の経験を基に、
これからの『未来』も想像するのでしょうか??
ここ20年、30年の常識からしたら、
すでにいろいろな想定外が起こってますよね。
だったら、新しい『常識』で行動した方が良い。
僅かな『経験』なんかで、
判断している場合では無いです(^_^)★