今日のテーマは、『あなたは、アメリカ・ナイズされる【労働市場】に気付いてますか??』です。
予想通り、日本時間昨夜(2月26日)の米国市場も『下落』でしたね。
恐らく、日米両市場とも、この傾向は暫くつづきそうです。
と言っても、
これまで、『株式市場』は順調すぎる回復を見せていたので、
ここでの、一時的な『下落』は、私たちにとって追い風です。
当初の予定より若干早く、
活動拠点とする関西圏では、明日の2月末日を以って、
『緊急事態宣言』の解除方針が、正式決定しています。
ただ、
飲食店、商業施設等の時短営業(21時まで)要請は継続で、
宣言解除が、即座に『経済循環』の回復に寄与しなそうです。
そもそも、
直近1年間、『自粛慣れ』してしまった私たち国民が、
そう簡単に、生活習慣をコロナ前に戻せなそうですね。
私自身、
開業当初からの6年間、ほぼ毎日『外食』という生活が続き、
よもや、現在のような日々が来ることを予想しませんでした。
しかし、
一旦、『習慣化』されてしまうと、今度は先ほどと反対に、
『以前の生活』を送っていた勘を、完全に忘れてしまった。
むしろ、
身体的には、相当、健康な生活を送れているようで、
今冬は、遂に、全く体調を崩さず乗り切れそうです。
繰り返しますが、直ぐには『経済循環』も元に戻りません。
よもや、
ここまで『新型ウイルス』が長期化すると予想しませんでしたが、
仮に『ビフォー・コロナ』が戻るなら、来年以降の話になります。
世界全体の『経済循環』が落ちる為、暫く『我慢』の時を迎えますね。
しかし、
この状況において、某転職・人材派遣斡旋サイトの調べでは、
大阪の求人募集の約2割が、『年収800万円超』とのこと。
恐らく、
一般的に見ても、『景気良いな』と感じる方々が、
大半を占めるのが、実際の所ではないでしょうか??
確かに、
日本全体の被雇用者(会社員)給与が30年間も停滞し、
『年収400万円』前後を推移しつづけている時代です。
それを考えると、
先ほどの『年収800万円』という水準は、
平均値の『2倍』に相当する高レベルです。
事実、
普段、ファイナンシャル・プランナーとして面談していても、
会社員という立場で、上記水準を超える人は、稀な存在です。
ただ、
『年収800万円』と言えど、源泉徴収される分を差し引けば、
実際に手にする額(可処分所得)は、『年間600万円』程度。
もちろん、
上記の数字には、『賞与』も含まれていますから、
月額のそれは『40万円』ほどが良い所でしょう。
百歩譲って、
半世紀から四半世紀前であれば、これでも良いのですが、
『貨幣価値』の下落分まで考慮すると、寂しくなります。
先ず、
2021年以降の『日本』が、かつて栄華を極めたような、
『先進国』ではなくなったことを自覚する必要があります。
その上で、
さらに残酷なことに、『年収800万円』という水準が、
『負け組』へと転落する可能性までも示され始めました。
今更、確認の必要ないですが、
元号『平成』で表現される30年間、経済が低迷した日本国は、
人口減少まで考慮すると『市場全体のパイ』が縮小しています。
そして、
『限定されたパイ』を市場参加者(従業員)がシェアしますが、
各人の取り分(給与・賞与)も、減少していくことは必然です。
更に、
昨年スタートした『コロナ禍』による、労働環境の変化により、
『不要な管理職』の存在が、ついに、顕在化してしまいました。
それにより、
元々、存在していた『ポスト』も、今後、減少すると見込まれ、
従業員間の『収入格差』も、より一層、拡がると予想されます。
30年以上前であれば、
日本国内の『年収ピラミッド』は、綺麗な三角形を描き、
特殊能力がなくとも、年齢とともに昇給が見込めました。
しかし、
2021年現在、そのような『幻想』は消え去っており、
『年収ピラミッド』も、『歪』な形へと変化しています。
その結果、
『年収800万円』は、従業員間でも『負け組』となり、
『それ以外』に分類される時代へと、突入してきました。
ここまで読み進めて、愕然とされる方もいらっしゃりますよね(笑)
とは言っても、『年収800万円』は、世間的に見て少数派です。
その少数派が『負け組』と表現されますから、落胆ぶりが伺えます。
しかし、私は、まったく物ごとを『悲観的』には捉えていません。
何故なら、
『会社員』という立場で、『年収800万円』が負け組ならば、
もう1つ(2つ以上も可)別の、収入源を確保すれば良いだけ。
実に、シンプルな話です。
そもそも、私たち『事業家』という立場の人間で、
『1つの収入源』しか持たない人はほぼ皆無です。
私も含めて、
平時から、『複数の収入源』を確保しているからこそ、
安定的に『事業』を営み、継続していくことが出来る。
それが、
『会社員』という立場の方々の世界においても、
『常識』となる時代がやって来ただけなのです。
もともと、
2020年、『新型ウイルス』の出現如何に関わらず、
既存の雇用形態は崩壊し、その時代は訪れていました。
しかし、
最も『変化』から縁遠い存在である『会社員』の方々は、
高齢戦士を中心に、気付かぬふりを決め込んだんですね。
『何とか、定年まで逃げ切ってやろう』、と(笑)
残念ながら、『コロナ禍』で速度が早まり、逃げきれませんでしたが。
年齢、性別、立場、所属する業界、背景情報に関わらず、
『資産形成』をしないことは『人生放棄』を意味します。
それと同様、
『1つの収入源』に固執する考え方も、既に化石化しており、
『複数の収入源』を確保することが、新たな常識になります。
皆さん、その『準備』が進められていますか??
もしも、今日の記事に『目新しさ』を感じてしまったら、
あなたの『思考回路』は、時代遅れなのかも知れません。
常に『アンテナ』を張り、情報を『アップデート』することが大切です。
井上耕太事務所
代表 井上耕太