今日のテーマは、『騙される人間が存在する限り、ポンジ・スキームは消滅しない』です。
先日、
FX(外国為替証拠金取引)投資を謳った詐欺グループが、
逮捕されるという、ありふれた(?)報道がありました。
何でも、
投資家向けアプリで、改竄された運用成績を見せる事で、
約50名から、『1.5億円』ほどを集めていたようです。
このように書くと、
大きな金額(1.5億円)を集めていたように感じますが、
出資者平均300万円程なので、投資詐欺として日常的。
少しだけ情報整理すると、
・架空の投資会社『オーシャンズプロダクト』への出資。
・資金は、某大手証券会社出身の敏腕トレーダーが運用。
・月利(!)10ー15%運用を目標成績として定める。
この辺りの謳い文句を見ても、極々、ありふれています。
仮に、
もしも、『月利10%』がコンスタントに成立するなら、
拠出した資金は、1年経たずに『2倍』を超えてきます。
私自身、
投資に臨むスパンとして、最低『10年』と定めますが、
『年率120%』運用したら、天文学的数字になります。
しかし、
現実には『1500万円』出資した関東在住の会社員は、
最終的に『十数万円』を手にして、終焉を迎えています。
先ほどの目標は、符号が間違っていたのでしょうか??
それでも、
アプリ上では、時価総額は一時『2500万円』に迫り、
出金を求めた途端、『大暴落』したことになっています。
当事者意識で考えたら、とてもじゃないけど笑えません。
因みに、
前述の男性が、最後に出資した『500万円』の資金は、
まったく運用などされず、一時的に『暗号資産』へ転換。
その後、
恐らく、直近、暗号資産市場も低迷し続けているためか、
下落したタイミングで現金化されて、出金されています。
大手証券出身・敏腕トレーダーの運用としてお粗末です。
これなら、素人フリーター投資家でも勝つことが出来る。
正直、
目論見書等、詳細を確認する気持ちすら起こりませんが、
その実体とは、古典的手法の『ポンジ・スキーム』です。
*投資家アプリ上で改竄データを示しているという点は、
2022年版として少しだけアレンジされていますが。
読者に説明は不要ですが、新規流入者がいる場合にのみ、
スキームが正常稼働(?)するという詐欺の伝統的手法。
大昔から、その『基本システム』は何も変化しませんが、
騙される人間が存在する限り、世の中から消滅しません。
解決方法は、人々が『金融リテラシー』を高める事のみ。
一朝一夕にはいきませんが、積み上げる必要があります。
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対面・オンライン開催ともに、5ヶ月ぶりに再開します。
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井上耕太事務所
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