今日のテーマは、『元手10万円から億万長者のサクセス・ストーリーは、果たして真実か』です。
一般に『お金』の世界は華やかにイメージされがちです。
実際、
プロの金融マン(外資系トレーダー)は億単位を取引し、
会社員というカテゴリーを超越した高年収を得ています。
また、
純資産として『1億円』の基準を軽く突破する富裕層は、
日々パーティーのような生活を送るようにも描かれがち。
このように、
浮世離れした世界に生きている人々を想像すると、さぞ、
何もストレスなく人生を送っているように思えますよね。
先日も、
元手10万円からスタートして25歳で資産1億円超え、
30代半ばでビリオネアにまでのぼり詰めたある女性の、
『サクセス・ストーリー』を目にする機会がありました。
何でも、
『職業・お金持ち』と豪語し、国内4拠点を持ちながら、
年間約10ヶ月は高級ホテルに滞在する生活なのだとか。
また、
国内外ともタワマンを好み、煌びやかな生活を送る上で、
そうする方が居住環境のパフォーマンスが高いのだとか。
いかにも、
世間がイメージする『お金持ち』の理想像にぴったりで、
情報・思考回路弱者を指す『養分』に好まれそうですね。
私が安心したのは、
この記事に対して、一般の方々がコメントしている欄で、
裏にある真実を見抜いている人たちが多かったことです。
恐らく、
彼女自身が語るサクセス・ストーリーに大きな嘘はなく、
(詳細までは知りませんが)出来事として大筋真実です。
しかし、
経済的にある程度成功を収めた後は、自らを商品化して、
情報弱者に対して情報・コミュニティ商材を売り付ける、
そのビジネスで成功していることは触れられていません。
以前も触れましたが、
大原則として『お金持ち:富裕層』と言われる人たちは、
自らがそうであることをむやみやたら一般公開しません。
むしろ、
『そうである』ことが周囲の人々に知られていない方が、
あらゆる面において快適に生活できることは明らかです。
特に、
昨今、物騒な事件(強盗)が国内で頻発していますから、
尚更『ひけらかすこと』のメリットが存在しませんよね。
にも関わらず、
生活を派手に見せないといけない理由は、そうしないと、
自らの収入源であるビジネスが成立しなくなるからです。
職業柄、
本当の『お金持ち』にお会いする機会も多くありますが、
彼らは、地に足着いた感覚で日々を淡々と生きています。
一昔前、
アメリカの富裕層に対する大規模調査の結果をまとめた、
『となりの億万長者』なるベストセラー本がありました。
実際、
本のタイトルにもある通り、ほぼ100%に近い確率で、
富裕層の隣人たちはその事実を知らずに生活しています。
繰り返しになりますが、
そのスタイル(周囲の人たちに知られてない)のほうが、
人生は、本質的に快適・幸福に過ごすことが出来るから。
例えば、
料亭をイメージすれば分かりますが、格式の高いお店が、
ネオンをギラギラ光らせていることなど有り得ませんね。
派手なものに惹かれる内は、成功に近付くことすらない。
このことも、長年の資産形成を通して体得した知見です。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太