『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
今日は一転、『経済』の話をします。
2016年初めから、市場が慌ただしいですね。
『丙申』の年ですか??
時間の巡りとして、この時は経済混乱が起きやすいそうです。
今のところ、予想通りになってますね。
日々、様々な話題が出てき過ぎて、
blogでも何を書こうかと迷うほどです。
先週、『対イラン経済制裁解除』を、
欧米諸国が宣言しました。
真偽はわかりませんが、これまで同国は、
核開発に関する『リスク』と見なされての制裁を受けてました。
具体的には、
・原油の輸出禁止
・海外資産の凍結
の2点が主です。
また、欧米や日本の企業も、
同国内での活動が出来ない状況にありました。
これが、解除された。
『イラン』が海外で凍結されてた資産は、
約『1000億US$』ほどあるそうです。
『1US$=120円』換算すると、約『12兆円』。
同国の年間GDPの10%に匹敵する値なので、
決して少ない数字ではないと思います。
これが、自由に使えることになる。
また、『イラン』は埋蔵原油量から考えると、
世界第4位のポテンシャルを持ってる。
現在、世界的に供給過剰で安値が続く原油市場に、
あらたに『イラン』の原油も加わることになります。
これを受けて、原油は一時、
『1バレル=26US$台』の低値をつけました。
1年半ほど前まで、
『1バレル=100US$』付近で取引されてました。
これが75%下落して、約12年振りの値になったわけです。
『原油』が主な産業となる国では、気が気でないですよね(^_^;)
このままズルズル行くかと思いきや、
欧州の金融緩和のニュースを受けて反発。
先週の終値で、
『1バレル=32.25US$』まで回復しました。
ここまで、経済に興味ない人からしたら、
まったく面白くない話ですよね(^_^)笑
でも、実際はそれくらいでいいかも知れない。
大局を見ることは必要ですが、
あまりに毎日毎日市場を見てると、こういう時は疲れる。
『情報』に踊らされて、翻弄されるからです。
特に、今年のアップダウンの波は激しい。
こういう時は、一瞬離れるのも手です。
結局、経済は『メンタル』です。
経済合理性が大前提になる、
真の意味での『効率的市場仮説』は成立しない。
投資家が『危険!』と判断したらリスクオフ資産へと資金が流れ込み、
『回復した!』と思ったらまたリスクを取ってリターンを狙いに行きます。
さらに、それを判断する『情報』の取り方にも限りがある。
『本当の情報』なんてどこまで出てきてるか疑問やし、
もしかしたら、実体とはかけ離れている可能性もあります。
大学生の時、神戸のアパレルで働いてました。
そこで疑問に感じていたのは、
『毎年、トレンドが変わる』ということ。
『今年は緑!』とか言われても、
去年までと同じ春夏秋冬が巡るわけです。
本来なら、去年と同じもの着ててもいい。
でも、それじゃあアパレルは儲からない。
だから、毎年トップブランドのコレクションから、
業界のトレンドが変わり、各社が新しいもの?を出してきます。
その頃、1番有り難かったお客さんは、
『情報』に翻弄されている方々です。
『トレンド』を常に追い求め、
社会に出てくるニュースに一喜一憂してくれました。
この人達は、定期的に来るし、よく買ってくれる。
『投資』の世界も、同じようなもんです。
短期的な『変動』を大きくしてるのは、
『人の心』の持ち方によるところ。
こんな時は、ただただ静観。
少し距離を置いて、
心に余裕を持って見ていたらいい(^_^)
『資産形成』は、長期戦です。
皆さんが、『激動』に翻弄されないことを祈ります(^_^)★